2024年9月19日木曜日

竜神川 (沢登り)

2024年の夏は、9月半ばをすぎても猛暑が収まりません。
暑すぎて関東各地は午後から夜半にかけて線状降水帯が猛威を振るい、特に山沿いは天候がとても不安定な日が続きます。

標高が低くて気温が高くとも冷却効果が期待できて、かつ大雨が降らない場所を探してみると...

ここは茨城県常陸太田市、旧水府村下高倉町の武生(たきゅう)林道にある武生神社。地理院地図では竜神ダム・大吊橋の北約2kmほどにある武生山近くの鳥居マーク付近です。
参拝用なのか駐車場のように広い路肩にクルマを停めてスタート。
地形図にはここからまっすぐ亀ヶ淵方面に下って行く歩道が記載されていますが、現地ではそれらしきものが見当たらなかったので、舗装道路を少し下っていくとある木製の展望台の様な建造物(GoogleMapでは「宝剣洞展望台」と書いてあるところ)付近から下って行くことにします。

下の画像で右のヤブの中に見える緑色の標識の横からまっすぐ下って行くと、

右手から本来通りたかった径が合流し、

鳥獣保護の看板を左へ下り、小さな沢を渡りその沢沿いに下ると、立派な橋が架かる林道終点に降り立ちます。

橋の横の河原(ここが亀ヶ淵か?)から入渓します。
水戸で34℃・湿度80%超えの今日、低山を30分ほど歩いて既に汗だく、暑さでめまいがしてきたので、早速淵に浸かって小滝を越えます。

入渓前に水浴びをしてカラダを冷やしている、いわきから来たという二人組に挨拶してお先に出発。

小滝を登るとさっそく淵が続きます。

腰まで漬かりながら遡行してくと、ゴルジュは徐々に巨岩帯へと変わって行きました。

巨岩をひいこら登ったり、隙間の淵を泳いだりして先へと行きます。

平坦な川原となってからは、篭岩方面への登山道が横切るのに気付かず、標高210mで421m標点からの右岸枝沢を過ぎ、

しばらく単調な川原を行くと、標高230mで右岸枝沢を合わせるところから、川は右へUターンして泳ぎの淵が始まります。

今日は水量が多いためか、水が濁り気味で底が良く見えず、本当は泳ぐほど深くないのかもしれませんが、面倒くさいのでちょっと足が着かないかなと思ったら泳いで行きます。
通過したときは全く気付かなかったのですが、よく見ると左岸の高いところにアンカーの様なものが連打してありますね。
注意してみていなかったので、どのくらい打ってあるかがわからないのですが、最後に1回だけ使用するところがありました。

滝で落ちる右岸枝沢の手前で淵は一旦おしまいとなりますが、流れが北へと向きを変えるあたりから、また断続的に深い箇所が登場してきます。

ここは正面の岩を左から抜けた少々先まで続きました。

流木の詰まった淵を左岸から巻くと、

左岸のハングした岩の先が釜になっていましたが、ここは意外と太腿くらいの深さでした。

濁っているので、足場にしたものが何かはわかりませんでした。

標高240mで右岸から篭岩方向からの沢を合わせて、川原を少し行くと、右カーブの淵となります。

泳いで抜けたと思ったら、正面にもⅤ字谷の底に水が溜まっています。

淵の奥が小滝となっており、越えられるのか?と思っていたら、右岸にちゃんとお助けロープがありました。(使わなくても通過できますが。)

少々暗いですが、気温と水温が高くて泳ぐのは苦になりません。

堀の様な水路はこれでおしまいとなり、

標高250mで右岸から滑滝の枝沢が落ちてくると右へとUターンし、

標高260mで左岸からわかりやすい枝沢を合わせると、流れは穏やかとなり、小さなナメも現れるようになります。

そして右岸の小滝の沢の先に釜を持った小滝が見えてきました。

ここは右岸にお助けヒモが設置されています。

ヒモを使用しなくても越えることができる釜の先は、小滝と釜が続く美しいところでした。

が、最後の大きな淵はどうやって超えるのだろう?

小次郎淵と呼ばれるこの釜は、普段はこんなに水量が多くないみたいで、好きなところから滝に取り付けるらしいですが、今日は正面から左側は無理そうなので、小滝に取り付けそうな釜の右側から泳ぎだしますが、水の流れが泳ぐ速度よりも早いです。
水線付近の岩がヌメるもののよく探せば手掛かりがあったので、ヤツメウナギ泳法(死語)で滝へとにじり寄ります。

ようやく岩を這い上がって滝を越えました。
難所という場所がない川ですが、泳ぐ必要がある場所はここが最後となります。

流れが東から西へとUターンすると、谷は一旦ぎゅっと細くなり、3mほどのかぶり気味の滝となります。
これは普通無理でしょ。

でも右岸に立派なクサリが取り付けられています。
ちなみに、ここに至るまで同種のアンカーとクサリは何か所かで見かけましたが、特に使う必要を感じるものは無く、一方で強制的に泳がされるところには何も設置されていないといった状態が続いていました。
いったい誰が何の目的で設置したのだろうと不可解に思っていましたが、最後の最後で重宝させていただくこととなりました。

クサリで越えた滝の上は、少しの区間どうしよう?というくらいの巨岩が転がっていましたが、弱点を探して何とか越えると、中武生を指す看板に到着します。
ここから登って行く径路の様なものがありますが、渓を出るのはもう少しだけ我慢して、看板で合流する左岸枝沢を遡行していきます。

枝沢を15分ほど遡ったところにあるこの滝の少し手前の左岸に、正面から出合う枯沢がありますので、その枯沢と遡って来た枝沢の間の尾根を登って行きます。
地味なピンクテープがあり、奥に踏み跡のようなものが見えます。

尾根の取り付きにはトラロープも設置してあり、登山道の様なものを期待して登り始めますが、そんなに立派な径ではなく、藪の尾根に踏み跡程度に続き、汗だくで藪を払いながら登って行くと中武生の下でぱっと視界が広がり、個人の住居の敷地にでました。

敷地を通り抜けさせていただき、武生林道の舗装道路にでて出発した神社の鳥居を目指します。

途中にあった展望スペース(GoogleMapでは「奥久慈見晴らし台」)から見えたものは??

最後の林道歩きは途中自販機もなく、暑くてふらふらでした。

●2024年9月15日(日)
武生神社(7:50)→亀ヶ淵(入渓;8:25~8:45)
→標高240m右岸枝沢出合(9:25)
→標高280m左岸枝沢出合(11:40)→小次郎淵(11:50)
→武生林道看板(12:30)→標高300m尾根末端(脱渓;12:50)
→中武生(13:50)→武生神社(14:50)



2024年9月9日月曜日

乗鞍岳 (ハイキング)

 2024年8月の東京は、気温30℃を超える真夏日が29日、35℃以上の猛暑日が19日…ほぼ毎日真夏日、3日のうち2日は猛暑日か。

9月に入った最初の6日間に猛暑日はなかったものの真夏日が5日続くので、避暑に出かけることにしました。

標高3000mなら東京よりも18℃、長野県の松本からでも14℃ほど計算上は気温が低いので、20℃は越えないはず。
ということで、最も簡単に登れる3000m峰、乗鞍岳を目標とします。


ここは長野県乗鞍高原の観光センターからアルピコ交通のバスに乗り、終点の畳平の一つ手前にある降車専用のバス停「標高2716m」です。

鶴ヶ池という水たまりの向こうに見えるのが終点の畳平バスターミナルで、あそこから山頂の剣ヶ峰へと向かうグラベルロードがここでヘアピンカーブしていきます。


大型ダンプカーが通行できる、一般車両乗り入れ禁止の立派な砂利道をゆるゆると登って行くと、不消ノ池がある摩利支天岳のクレーターを右に見ながら、

眼下に位ヶ原山荘を望む富士見沢の上部を通過して、

剣ヶ峰を見ながら肩ノ小屋へと緩やかに下り、

小屋からはガレっぽい登山道を一気に登って行きます。

出発から一時間ちょい。肩ノ小屋から30分ほどで到着する朝日岳と蚕玉岳のコルからは、あと一息で山頂です。

権現池のクレーターを右に見ながら登ると、山頂付近は神社と自分を撮影しようと粘る人たちで長蛇の列でした。
頂上小屋付近から山頂までは登山道が2本あるのですが、片側通行などの指示はなく、左ルートを通る多数派は大渋滞。
山頂写真が不要なので登山道のロープをはみ出してパスする人や、それをマナー違反だと怒る人、狭い山頂を占拠するアマチュア・ハム男も居て悲喜こもごもです。
右ルートを行く人は、下りとのすれ違いが多くうっとうしいものの難なく登頂していました。
まさに百名山あるある。

帰りは来た道を引き返しますが、往路で裾を巻いた富士見岳に立ち寄って行くことにします。
ここ富士見岳以外にも、畳平周辺には大黒岳や魔王岳という名前の簡単に登れる丘がありますが、晴れ間が無くなって来たのでパスしてバスに乗ります。

雪が無い時期にはじめて来ましたが、やはり人が多いですね。
GW前後の春山バス運行時も大勢人が繰り出しますが、その比ではないな。

期待通りとても涼しかったので、できればどこかでデイキャンプしてゆっくりしたいところですが、ダメだろうな。

●2024年9月7日(土)
標高2716mバス停(9:45)→肩の小屋(10:20)
→剣ヶ峰(11:25~11:40)→肩の小屋(12:25)
→富士見岳(13:00)→畳平バスターミナル(13:30)



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