2025年4月14日月曜日

不帰Ⅲ峰 Dルンゼ(BCスキー)




4月中旬で乗り場付近の雪が消えつつあるものの、午前8時の運行開始からしばらくの間は長い列ができていた白馬八方尾根スキー場のゴンドラは、9:00近くになると徐々に混雑も無くなり、その後のリフト2本を乗り継ぐと30分ほどで、スキー場トップにある村営八方池山荘に到着しました。

山荘から唐松岳を目指すハイカーの行列に続いて登り始めます。

唐松沢へのアプローチとなる八方尾根から唐松岳への大人気ルートは、WEBに多くの情報が掲載されているので、うんちくは割愛して画像だけを並べていきます。
右手の白馬方面・遠くに妙高
左手は五龍岳から続く遠見尾根

唐松山荘手前の尾根が少し細くなった場所から山頂右直下のDルンゼを見ると、早速誰かが滑って行ったみたいです。

山荘すぐ上の凸に到着して、もう一度見てみると、また一人滑り出そうとしています。
なかなか滑り出さないのですが、どうしたのでしょうか?

足下に、Dルンゼから続いて行く唐松沢を見下ろしながら、山頂に到着。

左手に黒部川の谷と、その向こうに続く立山連峰から北の峰々を見ながら山頂を越えて下り、先行各氏が滑り出したコルに到着。
スキー場トップからのろのろ4時間近くを要しました...

お昼ご飯休憩した後に、妙高を正面に見ながら滑り始めます。

滑走開始直後からダイナミックな斜面が続きます。

スキーヤーズレフトの不帰嶮側は険しい峰から落ちてくるデブリ、右の唐松岳側は固めのカリカリバーンで、丁度良い感じのU字の谷中央部を滑って行きます。

右岸から本谷を合わせると、やたらシュプールが増えてきました。

斜度がかなり緩くなって、雪もグサグサとなってきました。
快晴で気温が上昇してきたこの日は、午前10を過ぎたころから不帰嶮周辺の標高2000m超えの尾根からは断続的に底雪崩が発生しており、ごく稀に谷底まで到達してきました。
↑こちらは八方尾根側から。
このすぐ下で沢が左に直角に曲がった先に南滝があり、正面の右岸斜面から高巻きます。

スキーを担いで標高差20mちょっと登った小尾根の上から振り返ります。
正面に見える稜線の一番低いところからやってきたのかな?と思ったら違うみたいです。
左の尖ったピークの肩からかな?

のんびり休憩していると、スキーヤーとボーダーが続々と滑ってきます。
集まってきたのは自分も含めて7名で、うち5名が唐松沢(本谷)からでした。
ちなみに本谷の雪面は、Dルンゼとは異なり結構固かったとのことです。
我々の休憩以前に滑り抜けていったのは、わかっているだけで5名近く居たので、好天のこの日は本谷とC・Dのルンゼから、10数名の人々が滑ってきたことになります。

さて、ここまでは30分少々の快適な滑走だったのですが、その代償となるグダグダが始まります。
先ずは急斜面を下って南滝の下へ。

南滝は右岸を滑って来れそうにも見えますが、短時間で済む巻きの労力と天秤にかけると、何となく割に合わないリスクを感じます。

滝の下のデブリ廊下を右に曲がると、前方には明るく開けた烏帽子沢と湯ノ入沢の出合が見えますが...

そこまでの間には、大人の胴体(中には力士の胴体)くらいのブロックが谷を埋めていました。

ブレイキンまがいのムーブで対応できない個所はスキーを外して飛び降り、烏帽子沢出合まで到着。

ふぅ~。

目の前の湯ノ入沢出合に向けて堰堤の横を滑って行きます。

そして、湯ノ入沢の渡渉。

ここからは、何故か再びシールを付けて、八方山の北面を見ながら小倉池の畔を歩いて行き...
南滝からここまでで、既にそれ以前に滑ったのと同じくらいの時間がかかっています。

適当なところでシールを外して、林道(発電事業者専用道路)を滑って行くのですが、左の山側から結構いろいろなものが落ちています。
落下物を避けようと谷側に寄ると、スキー操作が狂った時にはシャレにならない場所も多々ありました。
そして、稀にリアルタイムで転がり落ちてくる羊くらいの大きさのブロックも...

斜面が終わり平坦地になると、今度は一面に落下した枝が足を引っ張ります。

こんなことならいっそ雪がない方がと思ってたら、二股の4~500m手前でようやく路面が見えてきて、スキーを外して歩いて二股に到着。

一時間半の林道との格闘が終了しました。

●本日の反省…甘く見ていた。
 実際に行ってみると想像以上にハードで、安易なルート選定で認識が甘かったことを痛感した。
 南滝から下が。
 シーズン中は無名沢やガラガラ沢などを含めてたくさんの滑走記録があるが、みんな最後はこの林道を通ってたのね。

 ルンゼから南滝までの唐松沢はとにかく素晴らしい。
 雄大な景色と適度な斜度、十分な標高差と距離で、もしかすると日本を代表するスロープなのではないか。
 そこを滑ることができた幸福感は直後に粉砕されたのだが。

●2025年4月12日(土)
八方池山荘(9:30)→八方ケルン(10:05)
→八方池(10:15)→扇雪渓(11:07)
→丸山(11:45)→唐松岳頂上山荘(12:35)
→唐松岳(13:05)
→Dルンゼのコル(13:20~13:45)
→南滝(巻き+休憩;14:25~15:00)
→最終堰堤・湯ノ入沢渡渉(15:30)
→二股(17:05)



2025年4月8日火曜日

窓明山(BCスキー)

 豪雪の2025年冬に南会津の豪雪の山へ。



三岩岳と窓明山登山口そばの沼田街道(国道352/401号線)の小豆温泉スノーシェッド手前には、いつの頃からか十数台が駐車できる路側が除雪されており、すぐ北側に保太橋沢が流れています。

昨年同時期には脛くらいしか積もってなかった雪が、まだ車高を越えるくらい残っている保太橋沢を渡ってすぐの急斜面を登り始め、登山道が通る小尾根に乗ると、

あらら、尾根筋の雪は消えてしまい、登山道歩きとなりました。

それでも1006m標点付近からは地面の露出はほぼ無くなり、1070mくらいから傾斜が緩くなってくると、ブナの森は一面の雪となります。

保太橋登山口からのんびり一時間半ほどで巽沢山に到着。
一旦5mほど下って、家向山方面へとゆるゆる登って行きます。
右のピラミッド型の家向山には登らず、その左にある通称南西ピークに向けて登ります。
最終ゴールは左の真っ白な山。

眼下に高畑スキー場、遠くにたかつえスキー場が見えてくると、間もなく右側の家向山がほぼほぼ同じ高さとなり、南西ピークに到着です。

ピーク付近からは三岩岳(左)と窓明山(右)が、ようやく遮られることなく見えるようになりました。
完全に南西ピークまでは登らずに、その手前のテキトーなところから、トラバース気味に窓明山手前のコルまで滑走し、コルから再び登り始めます。

窓明山大斜面への登りは、左手に三岩岳を望みながらブナの疎林を行きます。

ブナ林は徐々に疎らとなっていき、標高1500mを越えると、一面の雪原となりました。

緩く弧を描いた斜面を登って行くと、窓明山山頂付近のドームが顔を出してきて、先行者のトレースは山稜に連なる雪庇の一番小さい部分を目指して登って行きます。

先人が崩した雪庇をシールでよっこいしょと越えると、ハゲ頭のような山頂に到着。
無樹林の山頂は、まさに360°の大展望です。

お隣の三岩岳。

その右側に連なる平ヶ岳~奥利根の山々~越後三山

その右は北隣の坪入山から、高幽山、梵天岳と左へ大きく弧を描き、その先に丸山岳。
ずっと奥の方は未丈ヶ岳や毛猛山などの奥只見・田子倉周辺の山々でしょうか。

更に右は黒谷川の谷を挟んで南会津の里山。
一番右手前の稲子山が目立ちますね。左奥は会津朝日岳?
正面遥か遠くは、もしかして飯豊ですかね。

展望を満喫したので、山頂平原にちょこんと頭を出す家向山に向かって滑り出すことにします。

小さな雪庇を飛び降りて大斜面を滑走。
いやー、これは快適。

家向山への登り返しまであっという間でした。

南西ピークから午後の日差しを受ける窓明山を振り返り、再び滑り始めます。
こちらもブナ林の中の快適な滑走。
登って来た時に受けた印象よりも適度な斜度で滑りやすかったです。

1316m標点付近からは右に二重稜線の様な尾根を見ながら、巽沢山に到着。

巽沢山からは徐々に雪が途切れてくる斜面を意地汚く滑り続けて、夏径が露出し始めるところからは残雪を期待して東側の斜面を滑りましたが...
これはかなり強引でした。
根開きの凹凸を飛び降りたり、狭い場所でジャンプターンを繰り返しているうちに足が痙攣。
ヨボヨボと密林を滑ってようやくスタート地点に戻りました。

●2025年4月5日(土)
保太橋登山口(8:00)→巽沢山(9:35)
→家向山南西ピーク(11:20)
→窓明山(13:20)
→家向山南西ピーク(14:45)
→巽沢山(15:00)→保太橋登山口(15:40)



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