関東一円に一晩中雨が降り続いた12月27日の翌日に、八ヶ岳に行きました。
関東平野での雨は八ヶ岳山麓では雪だった模様です。
小淵沢I.C.を下りて八ヶ岳の鉢巻道路を行くとすぐに路面は雪と氷に覆われます。
仕方がないので、タイヤチェーンをつけてノロノロと走って美濃戸口へ。
どうせチェーンをつけたのだからと、そのまま林道に突入し、凍り付いた道を無理やり登って美濃戸に到着。
美濃戸の赤岳山荘駐車場からスタート。
雪煙が朝焼けに輝く阿弥陀岳の向こう側にある赤岳を目指します。
南沢沿いの登山道を行者小屋を目指して進みます。
山々や木々は昨晩降ったであろう粉雪を薄っすらと纏っています。
一時間少々進むと、登山道が開けてきて、いつもの岩壁が見え始めます。
まだガスが取れきっていないようです。
横岳周辺の稜線が良く見えるようになってきました。
美濃戸からゆっくり歩いて2時間くらいで行者小屋に到着です。
ここで早い昼食をとり、アイゼンを装着します。
雪化粧した森の上に、阿弥陀岳が相変わらず雪煙を吹き上げています。
まずはしばらくこの山を右側に見ながら、文三郎尾根を登って行きます。
樹林内の急登で一気に高度を稼いで行きます。
樹林限界を抜け出ると、先ほどまでは遥かに見上げていた阿弥陀岳と、その手前の中岳が、かなり近くなってきます。
そして左手には、目指す赤岳の西面が大きく聳えます。
こちらは北へ続く横岳周辺の山々。
空は徐々に晴れてきたのですが、山肌にぶつかる強風が雪に変わり、積もった雪を巻き上げるためか、粉雪がぶつかってきます。
そして、岩肌にもどんどんパウダーが撒かれていきます。
阿弥陀岳への登山道が分岐するところまで来ました。
風の通り道となっているのか、強風が吹き荒れます。
赤岳山頂へは、この岩場を右(南)から回り込む形で、岩の合間を進んで行きます。
風に煽られながら、よたよたと岩の間に逃げ込み、急登を進みます。
頂上へ向かう稜線が近づいて来ました。
右に目を転じると、権現岳へと続く稜線が見下ろせ、その先には南アルプスの山々が。
尾根の上に這い登りました。
無雪期であれば、キレットを経て権現岳へ向かう登山道が見えるはずです。
そして尾根の裏側には、甲府盆地を覆う雲の向こうに富士山がありました。
もうここから頂上は指呼の間です。
この壁の右端を這い登ると。。。
凍てついた祠が建つ赤岳山頂に到着です。
彼方には北アルプスが。
その左側の西方向には、阿弥陀岳の向こうに諏訪湖が。
さらにその先には乗鞍岳でしょうか。
左手に御嶽山、中央アルプスが続きます。
さらに左(南)には権現岳と南アルプスの山々
南東側に富士山
北側の赤岳頂上小屋の向こうの西上州・佐久方面には細かい雲海が続きます。
まさに360°の大展望!
ですが、寒いので早速来た道を引き返します。
強風は山肌に常に雪を供給し続けます。
行者小屋まで戻ってきました。
ここは南沢以外の全ての方向が高くて急な山にぐるっと囲まれています。
いま下ってきた赤岳が、午後の日差しに照らされて輝いています。
朝に積もった雪は相変わらず森にかぶさり、頂上では煙となって太陽を包んでいました。
●本日の反省
〇積雪が危なかった。
前夜の思った以上の雪で、朝の道路の運転が少し危なかった。
頂上付近は、急斜面に積もったばかりの雪が、中途半端に柔らかくて危なかった。
帰りの凍った林道の下りの運転は、すごく怖かった。特に急な下りのヘアピンカーブが。
しかしなが、自家用車を最大限に使用したことにより、八ヶ岳を往復7時間で日帰りゲット。
2016年12月28日(水)
美濃戸口→美濃戸(8:20)→行者小屋(南沢経由10:30)→(文三郎尾根)
→赤岳(12:30)→(往路引き返し)→行者小屋(13:45)→美濃戸(15:30)