2021年1月最終日の日曜日に、1日だけの晴れ間をついてハイキングに出かけました。
行き先は八ヶ岳連峰の北に接する蓼科山です。
天気予報は自分なりに確認したつもりだったのですが、結果論ではありますが、実は、前日土曜日の方が好天だったみたいです。
とはいえ、時間を選べばこの時期としては大変恵まれた天候となりました。
中央道の諏訪南I.C.を降りてから、昭和の時代に繁栄した蓼科の別荘地を抜け、ビーナスラインをピラタス蓼科スノーリゾートへの分岐を通り過ぎて3kmほど登っていくと、登山口となる女乃神茶屋のそばにクルマを停めることとなりますが、この日は登山口も、その1kmほど別荘地側にある路肩の女の神展望台も一杯で、あふれたクルマが路肩にまで列をなして停まっていました。
仕方がないので、展望台よりも2つカーブを下った(中央道側から見ると戻った)路肩の除雪スペースに駐車し、10分少々歩いてから入山することにします。
というわけで、ここからビーナスラインを歩き始めます。
車道を10分歩くと女乃神茶屋が見えてきました。
とはいえ、ヒュッテから山頂は指呼の距離で、続々と登ってくる後続を見下ろしながら登っていきます。
反対側に広がる緩い窪地の中になにかあるみたいですね。
奥宮をぐるりと囲む周囲は、少しだけ高くなっていて、見回すとお皿の真ん中にいるみたいです。
西側から眼下を見ると、八子ヶ峰のスキー場が見下ろせます。
標高は1720mくらいでしょうか。道路の右側(茶屋の対面)からはじまる、大勢の人たちが押し固めてくれた立派なトレースを使って入山です。
標高2200m付近で、登山道が急傾斜かつ同勾配で一気に直登しだすころから、木々の枝や葉に霧氷が付着しだすようになります。
お、結晶の形が珍しくよく見えるな。
登山口から山頂までの標高差は800mですが、前半の半分は風景も路面も全国標準仕様のザ・登山道といった森の中を進んでいきます。
そして、凍り付いた木の枝には、回復しない空から舞い降りる雪が降り注ぎ、付着していきます。
形も結構バリュエーションがあるぞ。
この凍り付いたシラビソの葉を拡大してみましょうか。
どこに雪がついているかを探す目の性能も、撮影するカメラの性能も今一つ、というか全くダメダメですが、コンパクトデジカメでもこのくらい見えました。
ちょっとしつこすぎましたかね。
こっちのクリスマスツリーみたいな葉っぱも。。
でも、このルートは山頂の眺望を除くと単調な登山道の昇り降りだけなので、紙面の半分を雪が積もった葉っぱで埋めさせていただきました。
申し訳ありませんがお許し下さい。
さて、高度を上げるに従い、登山道脇の樹林はだんだん背が低くなり、枝に積もる雪は多くなっていきます。
葉に積もった雪が、時折雲が去った空からの日差しを反射して、ところどころが眩しく輝きますが、カメラでは全く表現することができません。
ここまできたら、山頂までは標高差100mくらい。
登るごとに少しずつ広がっていく空が、これまた徐々に登るにつれて青い部分が見え始めてきました。
ここから山頂へ直接向かう登山道がなく(あっても埋まっていて気づかなかっただけかもしれませんが....)、一旦頂上直下を通り過ぎて東側にある山頂ヒュッテを経由し、切り返して登っていきます。
山頂に到着すると、南東隣にある北横岳が完全に見えるようにはならないものの、雲が途切れる頻度が徐々に増してきます。
窪地の真ん中にあったのは凍てついた蓼科神社奥宮でした。
山頂の反対側の西側から山頂方向を見るとこんな感じですね。
ジェット噴射のような雲がなければ、北アルプスの峰々が見えるはずです。
ちょっとだけ粘ってみたのですが、この雲は微妙に晴れませんね。
北に見えるのは浅間山でしょうか。
雲海が覆う双子山方面を背に帰路につくことにします。
引き返すときの北横岳はこんな感じでした。
下るにつれて、徐々にではありますが、天気は良くなり、周囲の山々が展望できるようになってきました。
登りの時は寒くて視界もなく単調だった下半は、ポカポカ陽気のハイキングです。
駐車スペースに戻るころには八ヶ岳連峰全体がすっかり姿をあらわしました。
でも、なんかこの山の山頂部分だけが、なにかが纏わりついているようにずっとモヤモヤしています。
下山後にピラタス蓼科スノーリゾートで3時間ほどスキーをしてから帰ったのですが、その間も何故か蓼科山山頂部に限って雲が付いており、結局きれいに雲が晴れたのは16:00を過ぎた日没前となりました。
夕方までには雲が消え去ると思いますが、じっとしていると寒くなってくるので、そろそろ引き上げることにしましょうか。
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