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2024年4月28日日曜日

乗鞍岳(BCスキー;摩利支天南面・大雪渓)

 少雪で雪解けもはやい2024年春は、GW前半に親戚との用事が入ってしまったので、連休前の短期間に日帰りで滑れるところへ。



ここは松本市安曇の乗鞍高原にある三本滝レストハウス前です。
GWを控えた4月20日に除雪が完了してクルマで来れるようになりました。

連休開始となる明日の土曜日からは位ヶ原山荘までの春山バスが運行開始されるのですが、今日はまだここから歩いて登って行かなくてはなりません。

除雪された舗装道路がヘアピンカーブで横切っていくスキーコース”カモシカゲレンデ”を登って行くと、リフト終点の先からようやく残雪がつながるようになってきました。

森の中に防火帯の様に切り開かれた往年のツアーコースを登ること1時間少々(三本滝レストハウスから2時間弱)で、樹林限界と共にツアーコースも終わりとなり、見晴らしの良い台地に飛び出しました。
正面に臨む剣ヶ峰の山頂部は結構ブッシュが見え始めており、当初目論んでいた山頂から高天ヶ原方面への滑走は直接行きにくいように感じました。

なので、少々方向を変えてお隣のレーダードームが立つ摩利支天へと向かうことにしました。

剣ヶ峰へと向かう人々を左手に見下ろしながら斜面を上まで登ります。

たどり着いた摩利支天の一角からは不動岳、恵比須岳(奥)、富士見岳など北側の山並みが見渡せましたが、雪の量がとても少なく眼下の不消ヶ池までも荒涼とした瓦礫に阻まれています。

どのあたりを滑ればよいか/滑り終わった後にどこを越えれば肩の小屋方面に行けるのかが良くわかりませんね。

ここだけ残雪量が多い富士見沢を滑るという選択肢もあるのですが...

やはり、それよりも残雪の距離が長い剣ヶ峰側を滑った方が良さそうなので、転身することにします。

というわけで、雪が残っている斜面をトラバースして剣ヶ峰が見える南側へと回り込み、

雪の中から顔を出した道路の法面の横から、皆が登っている大斜面に向かって一旦滑って行きます。

位ヶ原方面から見るとこんなかんじで移動しました。

肩の小屋を少し見上げるところまで滑って来れたので、朝日岳と蚕玉岳のコル目指して多くの人のトレースを辿って登ります。

登ること一時間弱で、背後に北アルプスの山々が見えてくると、朝日岳南側直下のコルに到着です。

雪がほぼ消えた剣ヶ峰山頂の神社は指呼の距離ですが、いつもはギタギタに滑走痕がついている登って来た大雪渓に、奇跡的にシュプールがついていなかったため、登りはここでおしまいにして、目の前の大斜面を滑って帰ることにします。

それでは、コース取りを考える必要のない大斜面へと飛び出します。

毎度のことではありますが、自分が滑った跡が写っていませんね。

まだ除雪されていないエコーライン上部のそばを通過して、往路のツアーコースへと一気に滑って行くと、あっという間にカモシカゲレンデに到着しました。
カモシカゲレンデのリフトトップ付近は、欲を出せば右側のブッシュ内に続く残雪をもっと滑って行けるのですが、面倒なので早々にスキーを担いでレストハウスまでゲレンデを下りました。


●2024年4月26日(金)
三本滝レストハウス(9:20)→カモシカゲレンデTOP(9:55)
→ツアーコース上部(11:15)→摩利支天肩(12:45)
→南面滑走~肩の小屋下(13:10)→朝日岳コル(14:00)
→大雪渓滑走(14:15)→カモシカゲレンデTOP(15:05)
→三本滝レストハウス(15:40)




2023年11月4日土曜日

木地屋渓谷(荒城川;沢登り)

9月の冷え込みとは打って変わって暖かい秋となった2023年。 

文化の日の三連休に、少し遠出して紅葉狩りにでかけました。

このサイトは、岐阜県丹生川の荒城川を木地屋大橋から標高1010m二俣の小屋まで遡行した記録です。
通常同場所とセットで遡行されている柳谷右俣は遡行していませんのでご了承願います。

ここは岐阜県高山市丹生川町折敷地にある丹生川ダムのバックウォーター五味原湖に荒城川が流れ込む場所に架かる木地屋大橋です。
橋付近の広い路肩に駐車してスタート。

橋を渡ったところにある案内板には「一枚岩の岩盤の上を、ヒスイ色をした清涼な水がサラサラと流れる美しい渓流」と記載されています。
ヒスイ色に紅葉も加わったカラフルな渓谷に期待します。

案内板を右折して川沿いを行くとすぐに出てくる小橋の脇の踏み跡から、橋下の枝沢を経由してナメの岩盤の荒城川に降り立ち、遡行を始めます。

出だしからはじまるナメと小滝と淵を、左岸に下がるテープに従って遡行していきます。

時折登場する淵や小滝は、序盤は左岸を進んでいくと歩いて通過していくことができます。
また、渓谷全体も登攀が必要な箇所は無く、特別な技術や装備なしで歩いて行くことができます。

ごらんの通り、標高950mくらいまでは林道の真横を流れていくのでいつでも離脱でき、ちょっと通過しにくい滝や淵も横の道路から簡単に巻くことができます。
というよりも、わざわざ川を遡行しなくとも、ほとんどの流れは林道横のヤブを分けると見下ろすことができると思います。

ただ、所々にあるオレンジ色の岩盤が恐らく元々非常に滑りやすいことと、川沿いに堆積した落ち葉が水に溶けて腐りかかっているのとで、いたるところがまるで石鹸を塗った様によく滑り、ちょっと気を抜くとスッテンころりとなります。

2019年に大被害をもたらした台風19号通過の10日後にここに来た時には、足を滑らせたら五味原湖まで流されそうな恐ろしい濁流に洗われていたので遡行を中止し、今回渇水した状態を狙って再訪しましたが、ここまで水が少ないと逆に落ち葉を洗い流しながら岩盤一杯に水が流れる光景を見たくなってしまいます。

それでも、傾斜が緩くなるところは水を満々と湛えた広い淵があらわれます。
それにしても岩が良く滑り、ただでさえ遅い足取りが一層遅々として進みません。


土地の名前が示す通り、古くから林業が盛んだった木地屋渓谷は、基本植林の山ですが、植林されていないところには色付いた自然林が残っていました。

林道ゲート付近にあるこのナメのすぐ先くらいで岩盤のナメは一旦終了となり、転石の川原となります。

転石の川原を200mほど歩くと、三条の小滝がありました。

おお。これが看板にかいてあったヒスイ色か?

滝の上のナメが終了するあたりから、並走していた林道は高度を上げて沢沿いから離れていくと共に、渓相も一旦石ころだらけの殺風景なものとなります。

途中ちょっとアクセントとなる小滝付きの淵がありました。

標高990m付近で川が右にUターンするところにある二条滝は、岩壁がユルくなる左岸から巻きました。

二条滝の上の蛇行部には白い岩盤が広り、このあたりから右岸の緩やかな斜面に沿って紅葉が本格的に広がってきました。

少しの間退屈な川原を行くと、徐々に周囲が開けてきて、緩やかに開けた谷の中に平坦な川床が広がってきます。

広々とした川沿いをのんびり歩いていると、右岸の上に小屋が立つ1010m二俣が見えてきました。

ここで装備を解除し、二俣から小屋へと上ります。

これは小屋から見下ろした右俣(左岸枝沢)。

小屋は高山市(旧丹生川村)の文化財でした。

当初は林道を歩いて上流の柳谷も遡行しようと思っていましたが、ツルツルの岩に時間と気力を取られて、時刻も中途半端となり、ポカポカ陽気でヤル気も喪失してしまいました。

小屋前の平地の向こうを走る、紅葉の林道を歩いて帰ることにします。

林道の下半分はこんな感じでした。

●本日の反省
 落葉期の沢は滑る
 ここ数年、沢での紅葉狩りを恒例としているが、やはりこの時期の沢はとても滑って危険。かつ遅々として進まない。
 ケガする前にそろそろ控えた方が良いか?

木地屋渓谷は高山市街地からも近く、川沿いに林道が整備されて気軽に渓谷美が満喫できるところだったが、紅葉ピークの三連休にもかかわらず何故か誰にも会わなかった。
Googleで検索しても、出てくるのは沢登りの記録ばかりで、実は一般の人は知らない秘境なのかも。

●2023年11月3日(祝)
木地屋大橋・荒城川遡行(8:30)→林道ゲート付近(9:30)
→二俣(惟尊親王小屋・脱渓;11:00~11:10)
→林道→ゲート(11:30)→木地屋大橋(11:50)


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