スナックやナイトクラブほど強くは言われていませんが、県境を越えての移動も自粛の対象となっている模様であることに、出かけてから気づきました。
ここは国道139号線・松姫トンネルの大月市側にある深城ダムです。
ここからトンネルを抜けた先にある小菅村は、既に前週、村内の全ての駐車場と登山道に加えて、林道も閉鎖すると宣言していました。
トンネルのこちら側にある、観光やツーリングの対象としてはかなりマイナーな深城ダムなんて関係ないだろと思っていたところが、いざ訪れてみると、駐車場は閉鎖されており、そばにある管理事務所(ダムの右側にある茶色い建物)と公衆トイレにも鍵がかかっていました。
確かに、ここの駐車場に立ち寄るのはほぼ全てが県外者であろうことと、毎週末首都圏から大挙して訪れるツーリング客がもたらす感染リスクを考えると、気持ちはよくわかります。
ただ、もうここまで来ちゃったし、今日はコンビニのレジの店員さんとポリシートを隔てて合う以外は人と接触しない予定なので、許していただくこととし、ダムから橋2つを隔てた釜入橋の竹ノ向側にある馬頭観音の路側駐車スペースをお借りすることとします。

同じ駐車スペースには、お隣の釜入沢を遡行するという二人組の男性が準備中でした。
濃厚接触とならない範囲であいさつを交わして出発。
先ずはダムの管理事務所を間近に見る深入橋の横にある工事用パイプの階段を下ります。

パイプの階段がなくなるところまで下ってくると。。

いきなり劣悪なルンゼの上に降り立ちます。
高さにしておおよそ50mくらいでしょうか。
本日の核心となる、枯葉とザレが詰まった急なルンゼを下降していきます。

降り立った川原は、ちょうど下降し始めた深入橋の真下くらいの位置です。

下りてきたルンゼを振り返ります。
写真ではそんなに悪そうに見えませんね。悪い感じは本人の主観によるもので、もしかすると実際はそれほど悪くないのかもしれません。

沢を50mほど遡行すると、早くも6mのF1が現れます。

釜があって、落ちても大丈夫そうですが、まだ4月で寒いのと、思いのほか水量が多くてシャワーを浴びそうなので、左岸の岩と草のミックスを巻きます。

F1の落ち口からは、少しの間ゴルジュ状の地形となります。

基本的には右岸側を歩いていけるのですが、1カ所突っ張りで越えないと水没してしまうところがありました。
落ちると首までは覚悟しなくてはいけないので、左岸を慎重にへつって、最後の狭いとことを突っ張りでクリアします。

その後は川原を数分歩くと、正面に樋状のF2が登場します。
長さは10mといったところでしょうか。

ここも左岸を巻きます。
手前のルンゼ状を斜上しながらぐるっと回りこんで、、

上半分は流れと並行に登ります。

F2の上からは少しナメっぽくなってきます。

少し先で左岸が崩落して、表土ごと滑り落ちてきているところがありましたが、特に問題なく通過できました。

地滑りの斜面の横を左曲すると、小滝と小さな釜が連続して現れます。

そして、連瀑帯の始まりとなります。
ここから870m二俣までの区間は、作為的に巻かなければ全ての滝が直登できます。
また、ごく少数の例外を除けば、直登は流れの右側で、右を登る癖がついてしまうのではないかと感じるくらいの数を右から登ることになります。

途中少々ダレるところがあるものの、基本的には滝を登ると、次の滝かナメが見える状態が脱渓まで続きます。





標高730mで左岸から枝沢が入るところにある12m滝です。

もちろんこれも右側を流れ沿いに登ります。

落ち口まで上がると、小滝が続く左岸の枝沢が入ります。

どんどん続きます。

この滝だけは、直登して濡れたくないので、右岸の緩いところを巻きました。

連続する小滝とナメを勢いよく登っていくので、息が上がります。




本当に息をもつかせないという表現がぴったりです。

途中800mくらいのところで、右岸から枝沢が入るところでは、歩道の路肩と思われる古い石積が見られるところがありました。
両側の径跡は消滅していましたが、その昔は造林作業で人が入っていたのでしょうか。

このナメの後で、少しだけ滝が途切れます。

ただ、それも少しだけで、右に折れるところに三連瀑があります。
下の2段は左側から簡単に登れます。

一番上の3段目・12mは、落ち口がヒョングっています。
右岸側に回り込んで登っていく踏み跡がついていますが、

目を凝らして落ち口を見ると、太い木の根が張り出していて、あれにつかまって登っていけそうな気がするので行ってみました。
予想通り、根っこは相当頼りがいのあるもので、ありがたく使用させていただき、クリアです。

ヒョングりの滝の上は870mの二俣となっていました。

正面の右俣は、15mほどのナメ滝となっています。

左俣は10mと5mほどの二段となっています。
こちらも上がどうなっているのかちょっと興味がありますが、、、

定石通り、みんなが行ってる右俣を行きます。
最初のナメ滝は、傾斜も緩く流れの中を登っていけそうですが、ヌメリが強いので、大事をとって右横の岩の上を登ります。
乾いている岩は全然滑りません。

ナメ滝の上は、さらにナメと滑滝が連続しています。

ナメは快適に登っていけるのですが、滝は少々傾斜が急です。

巻きは全て左岸です。

滝の見た目も、巻き方もなんとなく似ており、どれがどの滝だったかを忘れてしまいます。

ただ、この滝は覚えていますね。
なんせ落ちたので....

二俣手前のヒョングり滝を木の根で越えられたので、調子こいて、低いし登れるだろうと思い、流れ左の斜度が緩いところの横がルンゼ状だったので、突っ張り気味に登っていたところ、足場がスリップして滑落。
下に溜まっている細い木の枝をマットにして無事落下しました。
枝マットに寝そべった真上から、水流の一番太い部分が豪快にシャワーで落下してきます。
せっかくここまで頑張ってヒザ下までしか濡らさなかったのに、ここにきて全身ずぶ濡れとなってしまいました。

ちなみに、この滝は左岸を簡単に巻けます。
巻いて滝の上にでると、その先には950m二俣が見えました。

滝はまだ続くものの、ナメもなくなり、全身ずぶ濡れでモチベーションも失ってしまったので、ここで脱渓することにしました。
本流(左沢)の滝を横に見ながら、一旦右の枝沢を20mほど遡行してから中間尾根に乗り、登っていくことにします。

まだまだ滝が続く本流を左に見ながら、釜入沢との間にある植林の尾根を目指して、標高差200mほどを登っていきます。

まっすぐ登っていくと、目指す尾根の標高が高いので、途中で右へ行く踏み跡を拾いながら、高度を下げてくる尾根が平坦となる1150mくらいの地点で、釜入沢との中間尾根に到着です。
尾根の上には立派な作業径があります。

さて、自粛ムードが強まって来た昨今。GWがはじまると、出かけにくくなってしまうかもしれないので、ちょっとハイキングでもしてから帰ることにします。
下山とは逆の方向に尾根を登って、松姫峠と奈良倉山の間の稜線にでます。

稜線上には立派な車道が通っているので、これを使って奈良倉山まで行ってみます。
自然林となっている道路の左側の小菅村は林道を閉鎖しているので、なるべく右の大月市側を歩きます。

林道の途中から左側の登山道に入ると、間もなく奈良倉山です。
三角点のこっち側は大月市ですね。

富士山が展望できるというここも、大月市です。
残念ながら見えませんが。

さて、来た道を一旦引き返して、先ほどの釜入沢-深入沢の中間尾根を下ります。

尾根の上は作業径がついており、藪こぎはありません。
ところどころ踏み跡が薄くなるところがありますが、そういうところは尾根筋が明瞭なので迷う心配もありません。
ただ、標高1000mと710mで尾根が分岐しており、両方に作業径がついているので、注意しましょう。
最初は右で次が左です。
正しく進めば、深城ダムの下にある、国道の2つの橋の中間にある法面の上にでてきます。

手すりが付いた階段を降りてきてゴールです。

●本日の反省
①迂闊に滝を登って滑落。
終了間際に欲張って登った小滝で滑落してしまい、ヒヤリ。
簡単に巻けるにもかかわらず、ヌメリが強い滝に安易に取りついてしまった。
それまでに快適な滝をたくさん登って来たので、わざわざここで登らなくとも....と思う一方で、二俣以降は直登できる滑滝が少なく、それまでのテンポからするとひとつ登りたくなる気分もしないではない。(魔がさしやすい?)
でも、簡単に巻けるのに、ヌメリが強くてさほど快適でもない滝を登り、万一の事態となるリスクとメリットがどう考えても釣り合わない....
結論としては、やはり、気持ちの切り替えがうまくできなかたことに集約されるように思う。
この沢は、初級者にとって適度な難度で、すっきりとしたホールドの小滝を快適にどんどん登れる、とても楽しいところだ。
沢登としては比較的開けた明るい谷の中に、美しく、変化に富んだ渓相が続き、飽きることなく滝が現れる。しかもアプローチも(悪いものの)国道から降りるだけ。
そんな楽しい環境の中で、ついつい調子に乗ってしまったが、やはり、一旦何かが起きると簡単には帰れない自然の中に居ることをきちんと認識して、ある程度は感情をコントロールせねば。
②下山で尾根の分岐を間違えた
下山地のダムを間近に見る最後の尾根の分岐で、誤った方向に進んでしまった。
下山する尾根の標高710m付近には、国道脇の階段へと向かう下山用の径の他に、西の深入沢の方へと向かい、途中で消失する踏み跡があり、そちらへと入ってしまった。
しかも、ここは前回来た時も同じ間違いをしたところだ。
この踏み跡は下山方向のものよりも明瞭なことに加えて、本来下るべき南東方向に大きな倒木が増えて見通しが効きにくかったり、踏み跡が分散してしまっていたりするため、間違いやすくなってきたのかもしれない。
が、所詮は言い訳だ。 地図を見ればすぐに誤りに気付ける簡単なものだ。
そういえば、前回間違ってここに来たときは、途中の木に大きなカウベルが下がっていたが、今回は無かった。もしかすると、同じ場所ですらなかった?
③ちゃんと家に居よう。
自粛なんだから。
家に居れば、上記の反省をすることなんてなかったんだから。
別の反省するかもしれないけど....
正直人と会わないんだから感染に影響なんかないんだけど。周りに合わせといた方がいい場合もあるから....
●2020年4月26日(日)
釜入橋脇駐車場(9:20)→深入橋~深入沢入渓(9:50)
→深入沢遡行→870m二俣は右俣遡行(12:00)
→脱渓(12:35)→釜入沢中間尾根作業道(13:30)
→奈良倉山(13:55~14:15)→中間尾根作業道下山
→釜入橋(15:45)
ここからトンネルを抜けた先にある小菅村は、既に前週、村内の全ての駐車場と登山道に加えて、林道も閉鎖すると宣言していました。
トンネルのこちら側にある、観光やツーリングの対象としてはかなりマイナーな深城ダムなんて関係ないだろと思っていたところが、いざ訪れてみると、駐車場は閉鎖されており、そばにある管理事務所(ダムの右側にある茶色い建物)と公衆トイレにも鍵がかかっていました。
確かに、ここの駐車場に立ち寄るのはほぼ全てが県外者であろうことと、毎週末首都圏から大挙して訪れるツーリング客がもたらす感染リスクを考えると、気持ちはよくわかります。
ただ、もうここまで来ちゃったし、今日はコンビニのレジの店員さんとポリシートを隔てて合う以外は人と接触しない予定なので、許していただくこととし、ダムから橋2つを隔てた釜入橋の竹ノ向側にある馬頭観音の路側駐車スペースをお借りすることとします。

同じ駐車スペースには、お隣の釜入沢を遡行するという二人組の男性が準備中でした。
濃厚接触とならない範囲であいさつを交わして出発。
先ずはダムの管理事務所を間近に見る深入橋の横にある工事用パイプの階段を下ります。

パイプの階段がなくなるところまで下ってくると。。
いきなり劣悪なルンゼの上に降り立ちます。
高さにしておおよそ50mくらいでしょうか。
本日の核心となる、枯葉とザレが詰まった急なルンゼを下降していきます。
降り立った川原は、ちょうど下降し始めた深入橋の真下くらいの位置です。
下りてきたルンゼを振り返ります。
写真ではそんなに悪そうに見えませんね。悪い感じは本人の主観によるもので、もしかすると実際はそれほど悪くないのかもしれません。
沢を50mほど遡行すると、早くも6mのF1が現れます。
釜があって、落ちても大丈夫そうですが、まだ4月で寒いのと、思いのほか水量が多くてシャワーを浴びそうなので、左岸の岩と草のミックスを巻きます。
F1の落ち口からは、少しの間ゴルジュ状の地形となります。
基本的には右岸側を歩いていけるのですが、1カ所突っ張りで越えないと水没してしまうところがありました。
落ちると首までは覚悟しなくてはいけないので、左岸を慎重にへつって、最後の狭いとことを突っ張りでクリアします。
その後は川原を数分歩くと、正面に樋状のF2が登場します。
長さは10mといったところでしょうか。
ここも左岸を巻きます。
手前のルンゼ状を斜上しながらぐるっと回りこんで、、
上半分は流れと並行に登ります。
F2の上からは少しナメっぽくなってきます。
少し先で左岸が崩落して、表土ごと滑り落ちてきているところがありましたが、特に問題なく通過できました。
地滑りの斜面の横を左曲すると、小滝と小さな釜が連続して現れます。
そして、連瀑帯の始まりとなります。
ここから870m二俣までの区間は、作為的に巻かなければ全ての滝が直登できます。
また、ごく少数の例外を除けば、直登は流れの右側で、右を登る癖がついてしまうのではないかと感じるくらいの数を右から登ることになります。
途中少々ダレるところがあるものの、基本的には滝を登ると、次の滝かナメが見える状態が脱渓まで続きます。
標高730mで左岸から枝沢が入るところにある12m滝です。
もちろんこれも右側を流れ沿いに登ります。
落ち口まで上がると、小滝が続く左岸の枝沢が入ります。
どんどん続きます。
この滝だけは、直登して濡れたくないので、右岸の緩いところを巻きました。
連続する小滝とナメを勢いよく登っていくので、息が上がります。
本当に息をもつかせないという表現がぴったりです。
途中800mくらいのところで、右岸から枝沢が入るところでは、歩道の路肩と思われる古い石積が見られるところがありました。
両側の径跡は消滅していましたが、その昔は造林作業で人が入っていたのでしょうか。
このナメの後で、少しだけ滝が途切れます。
ただ、それも少しだけで、右に折れるところに三連瀑があります。
下の2段は左側から簡単に登れます。
一番上の3段目・12mは、落ち口がヒョングっています。
右岸側に回り込んで登っていく踏み跡がついていますが、
目を凝らして落ち口を見ると、太い木の根が張り出していて、あれにつかまって登っていけそうな気がするので行ってみました。
予想通り、根っこは相当頼りがいのあるもので、ありがたく使用させていただき、クリアです。
ヒョングりの滝の上は870mの二俣となっていました。
正面の右俣は、15mほどのナメ滝となっています。
左俣は10mと5mほどの二段となっています。
こちらも上がどうなっているのかちょっと興味がありますが、、、
定石通り、みんなが行ってる右俣を行きます。
最初のナメ滝は、傾斜も緩く流れの中を登っていけそうですが、ヌメリが強いので、大事をとって右横の岩の上を登ります。
乾いている岩は全然滑りません。
ナメ滝の上は、さらにナメと滑滝が連続しています。
ナメは快適に登っていけるのですが、滝は少々傾斜が急です。
巻きは全て左岸です。
滝の見た目も、巻き方もなんとなく似ており、どれがどの滝だったかを忘れてしまいます。
ただ、この滝は覚えていますね。
なんせ落ちたので....
二俣手前のヒョングり滝を木の根で越えられたので、調子こいて、低いし登れるだろうと思い、流れ左の斜度が緩いところの横がルンゼ状だったので、突っ張り気味に登っていたところ、足場がスリップして滑落。
下に溜まっている細い木の枝をマットにして無事落下しました。
枝マットに寝そべった真上から、水流の一番太い部分が豪快にシャワーで落下してきます。
せっかくここまで頑張ってヒザ下までしか濡らさなかったのに、ここにきて全身ずぶ濡れとなってしまいました。
ちなみに、この滝は左岸を簡単に巻けます。
巻いて滝の上にでると、その先には950m二俣が見えました。
滝はまだ続くものの、ナメもなくなり、全身ずぶ濡れでモチベーションも失ってしまったので、ここで脱渓することにしました。
本流(左沢)の滝を横に見ながら、一旦右の枝沢を20mほど遡行してから中間尾根に乗り、登っていくことにします。
まだまだ滝が続く本流を左に見ながら、釜入沢との間にある植林の尾根を目指して、標高差200mほどを登っていきます。
まっすぐ登っていくと、目指す尾根の標高が高いので、途中で右へ行く踏み跡を拾いながら、高度を下げてくる尾根が平坦となる1150mくらいの地点で、釜入沢との中間尾根に到着です。
尾根の上には立派な作業径があります。
さて、自粛ムードが強まって来た昨今。GWがはじまると、出かけにくくなってしまうかもしれないので、ちょっとハイキングでもしてから帰ることにします。
下山とは逆の方向に尾根を登って、松姫峠と奈良倉山の間の稜線にでます。
稜線上には立派な車道が通っているので、これを使って奈良倉山まで行ってみます。
自然林となっている道路の左側の小菅村は林道を閉鎖しているので、なるべく右の大月市側を歩きます。
林道の途中から左側の登山道に入ると、間もなく奈良倉山です。
三角点のこっち側は大月市ですね。
富士山が展望できるというここも、大月市です。
残念ながら見えませんが。
さて、来た道を一旦引き返して、先ほどの釜入沢-深入沢の中間尾根を下ります。
尾根の上は作業径がついており、藪こぎはありません。
ところどころ踏み跡が薄くなるところがありますが、そういうところは尾根筋が明瞭なので迷う心配もありません。
ただ、標高1000mと710mで尾根が分岐しており、両方に作業径がついているので、注意しましょう。
最初は右で次が左です。
正しく進めば、深城ダムの下にある、国道の2つの橋の中間にある法面の上にでてきます。
手すりが付いた階段を降りてきてゴールです。
●本日の反省
①迂闊に滝を登って滑落。
終了間際に欲張って登った小滝で滑落してしまい、ヒヤリ。
簡単に巻けるにもかかわらず、ヌメリが強い滝に安易に取りついてしまった。
それまでに快適な滝をたくさん登って来たので、わざわざここで登らなくとも....と思う一方で、二俣以降は直登できる滑滝が少なく、それまでのテンポからするとひとつ登りたくなる気分もしないではない。(魔がさしやすい?)
でも、簡単に巻けるのに、ヌメリが強くてさほど快適でもない滝を登り、万一の事態となるリスクとメリットがどう考えても釣り合わない....
結論としては、やはり、気持ちの切り替えがうまくできなかたことに集約されるように思う。
この沢は、初級者にとって適度な難度で、すっきりとしたホールドの小滝を快適にどんどん登れる、とても楽しいところだ。
沢登としては比較的開けた明るい谷の中に、美しく、変化に富んだ渓相が続き、飽きることなく滝が現れる。しかもアプローチも(悪いものの)国道から降りるだけ。
そんな楽しい環境の中で、ついつい調子に乗ってしまったが、やはり、一旦何かが起きると簡単には帰れない自然の中に居ることをきちんと認識して、ある程度は感情をコントロールせねば。
②下山で尾根の分岐を間違えた
下山地のダムを間近に見る最後の尾根の分岐で、誤った方向に進んでしまった。
下山する尾根の標高710m付近には、国道脇の階段へと向かう下山用の径の他に、西の深入沢の方へと向かい、途中で消失する踏み跡があり、そちらへと入ってしまった。
しかも、ここは前回来た時も同じ間違いをしたところだ。
この踏み跡は下山方向のものよりも明瞭なことに加えて、本来下るべき南東方向に大きな倒木が増えて見通しが効きにくかったり、踏み跡が分散してしまっていたりするため、間違いやすくなってきたのかもしれない。
が、所詮は言い訳だ。 地図を見ればすぐに誤りに気付ける簡単なものだ。
そういえば、前回間違ってここに来たときは、途中の木に大きなカウベルが下がっていたが、今回は無かった。もしかすると、同じ場所ですらなかった?
③ちゃんと家に居よう。
自粛なんだから。
家に居れば、上記の反省をすることなんてなかったんだから。
別の反省するかもしれないけど....
正直人と会わないんだから感染に影響なんかないんだけど。周りに合わせといた方がいい場合もあるから....
●2020年4月26日(日)
釜入橋脇駐車場(9:20)→深入橋~深入沢入渓(9:50)
→深入沢遡行→870m二俣は右俣遡行(12:00)
→脱渓(12:35)→釜入沢中間尾根作業道(13:30)
→奈良倉山(13:55~14:15)→中間尾根作業道下山
→釜入橋(15:45)