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2026年3月3日火曜日

王博士(BCスキー)

 冬の始まりには豪雪が多かった2026年は2月に入ると暖かい日が続き、あっという間に春になってしまいそうなので、慌てて豪雪の会津へ。


博士山の積雪期の出発地である柳津町琵琶首にやってくると、なんだかちょっと周囲の様相に違和感を感じます。

ちなみに、↓この画像は昨年(2025年)の3月21日に撮影した同じ場所の画像ですが、3週間遅いのに積雪は今年の倍以上、下手すると3~4倍くらいの差がありますね。
昨年同じ場所を滑った記憶では、あと一週間ほど雪解けがすすむとブッシュがうるさくなるような気がしたので、今日の状態で同じ場所へ突っ込むことがちょっとためらわれ、しばし周囲を徘徊して残雪量を確かめたところ...

国道401号線を会津美里方面へと行くと、多少残雪が増えたような気がしました。
斜面が南向きなので雪解けが早そうですが、標高が多少高いためでしょうか。
それに何より、植林が多い柳津側と比較して、昭和村側は自然林が多く、樹間が広いため、何とかなりそうな気がしてきました。

というわけで、一時間以上の時間を費やして悩んだ末に計画変更。
国道401号線が博士峠バイパスとなり九々竜沢に架かる橋を渡る手前の旧道分岐にクルマを停めて出発することに決定しました。
↑奥に見えるのが博士トンネルの西側の出口で、左側の雪に埋まった舗装道路の上を歩いて行きます。

昔の国道の上を走るスノーモービルのベルト跡の固く締まった雪をツボ足で歩きだすとすぐに、「水芭蕉としらかばの杜」という看板がありました。
無雪期は公園なんでしょうか?

30分ほど歩くと、カーブミラーがある最初のヘアピンカーブとなるので、ミラーの右手にある緩い尾根に取り付きます。
別にここから登り始めなくてもよいのですが、地形的にわかりやすいのと、国道は林道と違って勾配が緩く、高度の割にやたらカーブを繰り返して効率がよろしくないと思い尾根を行くこととしました。

但し、今日の残雪量で尾根の真上を行くと、登るには支障ないものの、滑るにはちょっとどうだろうという感じでブッシュが出ています。
ですが、1050m付近で一旦細くなり東側が崩れているので、それまではちょっと我慢。

一番細いところでは雪が無くなっていましたが、帰りはすぐ西側を巻く形で問題なく滑走できました。

少し高度を上げて北風が吹きつけてくるとブナ林は霧氷の森へと変わり、東側に雪庇がある1138m標点付近でほんのちょっと下り(帰りは登り返し)ます。
ちなみに、この尾根が途中で下る(滑ってくるときは登り返す)箇所が他に2か所あります(1250m付近と1356m標点)が、いずれも大した高低差ではありません。


松倉川左俣を挟んだ対岸の尾根と一緒に高度を稼ぎながら、1356m標点を過ぎると傾斜が緩やかとなり、山頂付近の平坦地に到着しました。
恐らく、最初に到着した高い場所が1455m標点の王博士だと思います...

右(東)側に雪庇が張り出した尾根(というか平地)を、どこが山頂なのかわからないまま歩いて行くと、平坦地はおしまいとなり、樹林の間から博士山と思われる雲に覆われた山が見えました。

博士山側からこちらを見ると、北斜面は樹林が疎らで滑走に適している様にも見えましたが、今日はそんなことはなく、見える範囲では密藪が続いていました。

こちらは西側の斜面で、ここも滑走するには樹木が多すぎるように感じます。

なので、単純に往路を下って帰ることにしました。

登って来た南尾根は適度な間隔のブナの森で、あちこちに小枝が頭を出してはいるものの滑走にはあまり支障はありませんでした。

ただ、あと数十㎝雪が減ると小さな木が立ちあがってきそうです。
そして、何といっても降雪がないため締まりすぎた雪には滑走の跡がつきません...

下るに従いうるさくなってきたブッシュを避けるべく、雪庇がなくなる1000m付近からは東(左)側の斜面を滑り、旧国道に降り立ってからはスノーモービルのトレースをレールの様に滑って帰着しました。


●2026年3月1日(日)
国道401号線博士峠バイパス‐旧道分岐(8:55)
→王博士(11:30~11:50)
→国道401号線博士峠バイパス‐旧道分岐(12:40)



2025年7月15日火曜日

七ヶ岳(黒森沢コース;ハイキング)

尾瀬や南会津に出かけるときに、 塩原から県境を越えて福島県に入ると最初に出会う七ヶ岳は、ちょっと気になる存在でしたがずっと訪れたことがありませんでした。

いくつかある登山ルートの中でも黒森沢コースは七ヶ岳の魅力が満載された好ルートとのことなので、天候が安定しない梅雨の終わりに訪れた晴れ間に行ってみることにしました。

●黒森沢コースを登り、下岳登山口へと下る周回ルートを歩きました。
2025年7月現在、両登山口を繋ぐ林道は公式には崩落のため通行止めとなっていますが、危険個所は無く徒歩で通過することができます。但し、大規模な舗装工事が行われており、通行した日が休工の日曜日だったため通行できましたが、平日は通行できないことも念頭に置いておく必要があります。
●登路の護摩滝では渓流シューズを使用しました。
一般登山道なので沢登りの装備が必要ない程度に整備されていますが、左岸の巻き道ではなく滝の急な部分を直登したい場合は、スリップしにくい靴があった方が便利です。
また、滝上のナメの部分も靴を濡らさずに通過するのが難しいので、沢の区間は別のシューズを用いた方が全体的に快適だと思います。
しかし、それにも増して渓流シューズの最大のメリットは、夏の沢登りの特徴である冷たい水流が流れる岩盤をヒタヒタと歩く感触を味わうことができることです。

国道289号線の針生集落とだいくらスキー場の間に入口がある非舗装の富貴沢林道を、小型乗用車の腹を磨りながら走行していくと、目の前に10台ほどが駐車できる黒森沢登山口に到着します。

かつては車道だったと思われる湿っぽい登山道は、黒森沢の水音を左下に聞きながら、分岐を直進してしばらく行くと植林のシングルトレイルとなり、岩盤の枯沢を3本横切った後に黒森沢を渡ります。

渡った沢の右岸を急登しながら高巻いた後に、護摩滝の下へと下って行きます。
登山口からここまで一時間ちょっと。
滝の下で沢を渡った対岸の岩壁にロープが張られており、そこを通る登山道は左岸を巻いて行きますが、何故か滝そのものにもロープがたくさん張られています。
そのままロープ伝いに滝を登って行こうとしましたが、岩にヌメッた部分があり普通の靴底では滑りやすいため、念のために持参したフェルト底の渓流シューズに履き替えて登って行くことにします。

一段目を登ると、最も傾斜が強い二段目には左右両方にロープがあります。

せっかく靴を交換したので、垂直に近い左側から...
平坦な壁に切られている水平なクラックをハシゴのように登りますが、最上段だけ間隔が広くて、プールから這い上がる様にマントルで上に立ちました。

三段目以降はぐっと傾斜がユルくなり、グリップが良い靴であれば補助ロープは不要となります。

ちょっと離れたところにある四段目からは滝とナメの中間くらいの斜度となり、

その先に見える五段目を越えると階段状のナメ滝となりました。

これはなかなかの規模です。

丹沢のヤビキ沢のナメよりもかなり急で、全然長いですね。さすが東北。
徐々にナメがデコボコしてきますが、振り返ってみると滑り台状で油断は禁物ですね。

最後は階段状となって終わります。
ここまで階段だとロープは不要とも思われますが、クモの巣みたいに張られていて、ある意味安心です。

そして、滝が終わってもナメはまだまだ続いていました。

南関東ではお目にかかれない規模のナメが続きます。

野球ボールくらいのポットホールもあるよ。

両側の笹が張り出してきたと感じる頃に、本当に沢が笹で覆われて、手前左側に登山道の標識が見えたのでここで靴を元に戻します。

じめじめした沢の様な径はすぐに普通の登山道となり、10分ほどで稜線のたかつえスキー場からの径と合流するとぱっと視界が開けました。

右手にはスキー場TOP付近のアンテナ。
ここまで来たら山頂は目と鼻の先です。

灌木の下にしっぽりと咲くギンリョウソウを見つけたかと思うと、

山頂への径にはコメツツジとエーデルワイス(ウスユキソウ)の仲間が、咲き乱れるというほどではありませんが、途切れることなく続きます。
高い樹木が無い山頂からは、北西方面以外の周囲が見渡せました。

登って来た西を振り返った、会津高原たかつえスキー場の上部。
中央の窓明山の遥か遠くみ見えるピラミッド型は中ノ岳?

その左の平坦な会津駒ヶ岳から大杉岳の稜線の左は燧ヶ岳かしら。

南西は日光の山々。

雲に隠れた女峰山・男体山(左)から奥白根山(右奥)をアップ。

日光の左側は高原山(右奥)と、手前の男鹿山塊。

男鹿の左側には、茶臼岳の色と形が特徴的な那須連山。

来るときに通って来た会津鉄道沿いの谷の向こうには火山の形が特徴的な二岐山。

大展望を満喫した後は、田島・下郷の方向にポコポコ続いている山並みを辿って行くことにします。

下岳に向けて北東に続いていく稜線の右(東)側は足下から切れ落ちており、時折空中を漂う感覚が楽しめますが、藪に隠れ気味の右側を踏み外すとどこまで落ちていくのかわからないので、注意しながら歩いて行きます。

途中で振り返るとこんな感じで、アップダウンを繰り返しながらだんだん高度を下げていきます。

登山道の脇には、季節の花がぽつぽつ咲いていました。

クルマユリ

クロヅル

ヒヨドリバナ

目指す下岳は、七番岳の別名があるそうで、7つ目のピークかと思っていましたが、細かい上り下りまで数えると、もっと多くの凸がありました。

最も登り返しの高度差があるのが、5つ目の岩の小ピークの次にあるこの凸でした。

その次が下岳かと思っていたら、、、

樹林の稜線をさらに進み、

さらに4つ先の凸に山頂表示がありました。

下岳山頂から歩いてきた方向を振り返ります。

七ヶ岳とたかつえスキー場のアンテナをアップ。

高さも100m以上低くなり、ぐっと那須や田島の町に近付いてきました。
ここからは、気にならない程度のほんのちょっとした登り返しはあるものの下り一方となります。

分岐を左に取って下岳登山口へと下ると、舗装された林道の登山口に到着しました。
登山口は富貴沢林道と七ヶ岳線の分岐にあり、どちらも舗装されています。

出発した黒森沢登山口へ帰るべく左の林道を進むと、すぐに舗装が途切れて立派な路面工事が行われていました。

工事区間が終わると以降は砂利道となり、30分ほどの林道歩きで出発点に戻りました。

●2025年7月13日(日)
黒森沢登山口(8:50)→分岐点(9:08)
→護摩滝(9:55~10:25)→脱渓(10:45)
→七ヶ岳(11:05)→下岳(12:45)
→古内コース分岐(13:25)
→下岳登山口(13:40)
→黒森沢登山口(14:15)




■オマケ
 ●旧南会津郡役場(県重要文化財)
 ・南会津合同庁舎の横に建ってます。¥200で中を見学可。
  すぐ横が鴫山城址ですが、暑い時期はとても登れない。

 ●奥会津博物館
 ・国道121/400号線を山村道場駅付近から少し入ったところにあります。
  現南会津町合併前の4町村に同じ名前の博物館がありますが、その本館に相当します。
  今は奥会津と呼ばれている5町2村に当たる江戸時代の旧南山御蔵入領の民俗資料が多数収蔵・展示されていました。
 ・長年地理的・政治的に隔離された中で独自に形成された産業・生活用具(重要有形民俗文化財)が多数展示されており、この地域の特殊性がよくわかります。
  川に仕掛ける漁具の「がんがら」「ますどう」や、クマを圧死させる罠「くまおそ」の現物も展示されてました。

 ・敷地内には4棟の民家が移設されています。
 これは国指定重要有形民俗文化財の旧大竹家住宅で、馬宿と呼ばれる形式の建屋。

 こちらは大河ドラマで吉沢亮さんが藍染をしていた家(旧杉原家住宅)で、いまでも¥1,200~¥4,200・一時間ほどで藍染が体験できます。

山の上は風が吹くと涼しかったですが、平地は暑い。

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