西丹沢ビジターセンターをスタート。
ビジターセンター横の橋で東沢を渡りすぐ右折。
ウエルキャンプ場の管理棟の横の工事用道路を東沢の右岸に沿って歩きます。
道路は切り返しながら最初の堰堤の肩まで登ると、流されて消滅。
川原を少し進むと対岸に作業道跡が見えてくるので渡渉し、車道の跡を進みます。
間もなく左岸から、最初の堰堤が見える石棚沢がガレで合流するので、ここに入ります。
堰堤は1つを除き、普通に歩いて通過できます。
この崩れた堰堤の間を通ると、
左岸から五右衛門沢が入ります。
この二段の堰堤の下の段だけが、這い登る必要があります。
右端をチムニー登りで通過。
二段堰堤のすぐ先の右岸から壊れた堰堤で入る杉山沢。
右俣のザレが崩れた本流へ。
ザレを過ぎてすぐのところがゴルジュの入口です。
水が流れ出すここから入渓。
少しの間、水量が少なく、緩くて簡単な小ゴルジュが続きます。
浅くて小さな水たまりもありますが、入ると冷たいのでヘツるとそこそこの難度でした。
この辺りになってくるとそろそろ終わり。
間もなく標高900m付近の沢が左にUターンするところになります。
この突き当りを左にカーブすると、
二段の滝があり、上の黒い滝を越えると、
すぐ上が925m二俣です。
左へ、

本流の左俣には黒い滝。

その先すぐに水は涸れてゴーロが続きます。

標高1000m付近で登場する4mの涸れ棚。

左隅を枯葉をかき分けながら登ります。

すぐ上の1020m二俣は左へ、

次は右。

今度は左。

そして、1085m二俣となるので、右へ。

二俣すぐ先で沢が左曲するカーブからは左岸に隣の沢が見下ろせます。
そのカーブの先は岩盤が増えてメインの石棚が迫ってくる予感。

最初の4mは右端から。
奥に大きな岩壁が垣間見えます。

そして、続く5mの先には大棚20mです。

山稜の名称ともなる堂々とした岩壁です。
来るまでの道中で、ここから剥離したと思われる巨岩が散在するのを見てきた経験が、一層威圧感を高めます。

後になって写真を見ると大した事なさそうかもしれませんが、目の前で見るリアルに圧倒されてしまいました。
トップロープでもと思い、ロープは持ってきたものの、とても登る気がしない。
迷わず左岸の木立から巻きます。

傾斜の緩いところを安易に巻いていたら、大棚の落ち口よりもかなり高くなってしまったので、慌てて沢に降下します。
そして、本日のメインはそこにあった。。。

楯に亀裂が並ぶ最後の関門、10m涸棚。
ガイドブック(「丹沢の谷200ルート」山と渓谷社)によると、左側がⅢ級とのことだが、あのちょっと傾斜のユルいところをブッシュ目指して登るのか?

他に取り付けそうな場所も見当たらず登り始めるが、取り付いてみると、見た目に違わず浮石が多い。
ひとつづつ確かめてみるが、人の腕やノートパソコンくらいの大きさの岩が結構ぐらつくし、たまにカパッととれたりする。
慎重に確かめていると、岩に体温が吸い取られて手がかじかみ、危うくタイムアウトとなる直前でどうにか登り切ることができました。
本流の左俣には黒い滝。
その先すぐに水は涸れてゴーロが続きます。
標高1000m付近で登場する4mの涸れ棚。
左隅を枯葉をかき分けながら登ります。
すぐ上の1020m二俣は左へ、
次は右。
今度は左。
そして、1085m二俣となるので、右へ。
二俣すぐ先で沢が左曲するカーブからは左岸に隣の沢が見下ろせます。
そのカーブの先は岩盤が増えてメインの石棚が迫ってくる予感。
最初の4mは右端から。
奥に大きな岩壁が垣間見えます。
そして、続く5mの先には大棚20mです。
山稜の名称ともなる堂々とした岩壁です。
来るまでの道中で、ここから剥離したと思われる巨岩が散在するのを見てきた経験が、一層威圧感を高めます。
後になって写真を見ると大した事なさそうかもしれませんが、目の前で見るリアルに圧倒されてしまいました。
トップロープでもと思い、ロープは持ってきたものの、とても登る気がしない。
迷わず左岸の木立から巻きます。
傾斜の緩いところを安易に巻いていたら、大棚の落ち口よりもかなり高くなってしまったので、慌てて沢に降下します。
そして、本日のメインはそこにあった。。。
楯に亀裂が並ぶ最後の関門、10m涸棚。
ガイドブック(「丹沢の谷200ルート」山と渓谷社)によると、左側がⅢ級とのことだが、あのちょっと傾斜のユルいところをブッシュ目指して登るのか?
他に取り付けそうな場所も見当たらず登り始めるが、取り付いてみると、見た目に違わず浮石が多い。
ひとつづつ確かめてみるが、人の腕やノートパソコンくらいの大きさの岩が結構ぐらつくし、たまにカパッととれたりする。
慎重に確かめていると、岩に体温が吸い取られて手がかじかみ、危うくタイムアウトとなる直前でどうにか登り切ることができました。
かろうじてセーフ。
これが初級者用とは。。。
実際初級者が登れたのだから、そうなんだろうけど。。。

10m涸棚の上はすぐに土の沢となる。
夜に成長した霜柱が溶けだして泥田のようになっているので、低くて簡単に登れる右岸の尾根に乗ります。

右岸尾根は傾斜も緩く、ブッシュも生えておらず、快適に登れます。

登りやすいところを登って行くと、沢はだんだん東側に離れていき、右に入るはずだった1315m二俣もあんなに遠くに。。。

尾根はやがてヤビキ沢の左岸尾根と合流して一層太く、歩きやすくなります。
バリエーションルートとなっているこの尾根を下れば、楽に帰れるじゃん。
あまりの歩きやすさに、計画時には思いつかなかったアイデアを実行してみたい衝動にかられますが、届け出てないので計画通りに登山道を下らなきゃ。
まあ、今いるところも計画外なんだけどね。
尾根はヤビキ沢右股源頭の白ザレの横を通ります。

ここからは大笄方面が望めます。

ここからは下山に向けて登りすぎない様にしながら、なだらかになった石棚沢の源頭を横切って南方向にトラバースしていきます。

張り巡らされた鹿柵の間を抜けていくと、

柵の資材置き場があり、テシロノ頭方面から下りてくる登山道にでました。

鹿柵で守られた巨木の下で靴を履き替えます。

荒涼とした石棚の光景とは対照的な長閑な樹林の中を、箒沢公園橋目指して登山道を下ります。

公園橋を渡って県道にでます。
先ずは前半戦終了。

さて、今度は癒し系の沢に向けてビジターセンターから再スタートです。

ツツジ新道を檜洞丸方面へと進みます。
ゴーラ沢出合いまでのツツジ新道は、ところどころ終わりかけのミツマタの花が残ります。


ゴーラ沢出合いの川原にでて左岸から合わさるゴーラ沢の覗くと、二段の大きな堰堤がああります。

両岸が急そうなので、この堰堤は登山道から巻くことにします。
東沢を渡渉し、登山道のコンクリート階段を登って、続く急斜面を行くと、斜度が緩くなるあたりで右側になんとなく踏み跡っぽいところがあります。
ちょうど堰堤から水が落ちる音が聞こえるあたり。

上の方の堰堤真横に下りていく尾根の上流側の窪地を下って降りてきたところが、

ちょうど堰堤の上でした。

ここからしばらくはゴーラ沢のゴーロを歩いていきます。
少し行くと最終堰堤。右岸に踏み跡あり。

ゴーロの沢が右にカーブすると少し両側が切り立ったところがあり、
それにしても、この沢のゴーロは、結構大きな岩でも平気でグラグラ動くので、ちょっとコワい。
さらにに行くと、ゴーラ沢とヤビキ沢の出合いとなるので右に入ります。
ヤビキ沢に入るとすぐにこのナメがあります。

でも、このナメはここから見えるところだけで、すぐ終わります。

さらにゴーロを進むと、いよいよ見えてきました。

西丹沢を代表する?ナメがはじまります。

ヒタヒタと岩盤の上を進むと、

すぐに終わります。
ここって、入口から見通していたところのすぐ上じゃないかしら。。。

あっという間に終わってしまったので、990m二俣(変則三俣)の滝まで行ってみることにします。
左俣(写真手前の右俣も数えると四俣の左から2本目)が滝で落ちているので行ってみます。

10mの二段滝。



さて、時間も遅くなったので、ここで引き返すことにします。
往路に登ってきたナメをくだります。


夕陽を受けたゴーラ沢のゴーロは白く輝いていました。

夕暮れのビジターセンターに戻ってきました。

●本日の反省
①計画が甘い
ガイドブック記載ルートの単なる組み合わせから抜けられず、計画段階でヤビキ沢の左岸尾根を下る検討を思いついていなかった。
結果、二本の沢をつなぐのに大回りして登山道を下った。
まあ、登山道の方がかなりリスク低くて安心だし、石棚山稜はそれなりに美しいところで良かったが。
②そもそも欲張り過ぎ
一日で西丹沢の初級沢2本に行ったが、終わってみた実感は「ゴーロ歩きで満腹」だ。
それぞれ見所が多かった(とは言っても満載と言うほどではない)が、いかんせんゴーロの割合が多すぎた。
2018年4月7日(土)
西丹沢ビジターセンター(7:00)→東沢沿工事道→石棚沢出合(7:25)
→石棚沢遡行→775m二俣(7:50)→925m二俣(8:40)→1085m二俣(9:15)
→白ザレ(10:40)→登山道1401mピーク付近(10:50)→板小屋沢ノ頭
→箒沢公園(13:00)-(県道)
→西丹沢ビジターセンター(13:20)→(林道・ツツジ新道)
→ゴーラ沢出合(14:10)→ゴーラ沢遡行開始(14:20)
→850mヤビキ沢出合(14:55)→ヤビキ沢遡行→990m三俣(15:15)
→往路引き返し→ゴーラ沢出合(16:20)→西丹沢ビジターセンター(17:00)
これが初級者用とは。。。
実際初級者が登れたのだから、そうなんだろうけど。。。
10m涸棚の上はすぐに土の沢となる。
夜に成長した霜柱が溶けだして泥田のようになっているので、低くて簡単に登れる右岸の尾根に乗ります。
右岸尾根は傾斜も緩く、ブッシュも生えておらず、快適に登れます。
登りやすいところを登って行くと、沢はだんだん東側に離れていき、右に入るはずだった1315m二俣もあんなに遠くに。。。
尾根はやがてヤビキ沢の左岸尾根と合流して一層太く、歩きやすくなります。
バリエーションルートとなっているこの尾根を下れば、楽に帰れるじゃん。
あまりの歩きやすさに、計画時には思いつかなかったアイデアを実行してみたい衝動にかられますが、届け出てないので計画通りに登山道を下らなきゃ。
まあ、今いるところも計画外なんだけどね。
尾根はヤビキ沢右股源頭の白ザレの横を通ります。
ここからは大笄方面が望めます。
ここからは下山に向けて登りすぎない様にしながら、なだらかになった石棚沢の源頭を横切って南方向にトラバースしていきます。
張り巡らされた鹿柵の間を抜けていくと、
柵の資材置き場があり、テシロノ頭方面から下りてくる登山道にでました。
鹿柵で守られた巨木の下で靴を履き替えます。
荒涼とした石棚の光景とは対照的な長閑な樹林の中を、箒沢公園橋目指して登山道を下ります。
公園橋を渡って県道にでます。
先ずは前半戦終了。
さて、今度は癒し系の沢に向けてビジターセンターから再スタートです。
ツツジ新道を檜洞丸方面へと進みます。
ゴーラ沢出合いまでのツツジ新道は、ところどころ終わりかけのミツマタの花が残ります。
ゴーラ沢出合いの川原にでて左岸から合わさるゴーラ沢の覗くと、二段の大きな堰堤がああります。
両岸が急そうなので、この堰堤は登山道から巻くことにします。
東沢を渡渉し、登山道のコンクリート階段を登って、続く急斜面を行くと、斜度が緩くなるあたりで右側になんとなく踏み跡っぽいところがあります。
ちょうど堰堤から水が落ちる音が聞こえるあたり。
上の方の堰堤真横に下りていく尾根の上流側の窪地を下って降りてきたところが、
ちょうど堰堤の上でした。
ここからしばらくはゴーラ沢のゴーロを歩いていきます。
少し行くと最終堰堤。右岸に踏み跡あり。
ゴーロの沢が右にカーブすると少し両側が切り立ったところがあり、
これは振り返って見たところ |
さらにに行くと、ゴーラ沢とヤビキ沢の出合いとなるので右に入ります。
右奥に見えるゴルジュ状の地形はヤビキ沢右岸に入る枝沢 |
ヤビキ沢に入るとすぐにこのナメがあります。
でも、このナメはここから見えるところだけで、すぐ終わります。
さらにゴーロを進むと、いよいよ見えてきました。
西丹沢を代表する?ナメがはじまります。
ヒタヒタと岩盤の上を進むと、
すぐに終わります。
ここって、入口から見通していたところのすぐ上じゃないかしら。。。
あっという間に終わってしまったので、990m二俣(変則三俣)の滝まで行ってみることにします。
左俣(写真手前の右俣も数えると四俣の左から2本目)が滝で落ちているので行ってみます。
10mの二段滝。
さて、時間も遅くなったので、ここで引き返すことにします。
往路に登ってきたナメをくだります。
夕陽を受けたゴーラ沢のゴーロは白く輝いていました。
夕暮れのビジターセンターに戻ってきました。
●本日の反省
①計画が甘い
ガイドブック記載ルートの単なる組み合わせから抜けられず、計画段階でヤビキ沢の左岸尾根を下る検討を思いついていなかった。
結果、二本の沢をつなぐのに大回りして登山道を下った。
まあ、登山道の方がかなりリスク低くて安心だし、石棚山稜はそれなりに美しいところで良かったが。
②そもそも欲張り過ぎ
一日で西丹沢の初級沢2本に行ったが、終わってみた実感は「ゴーロ歩きで満腹」だ。
それぞれ見所が多かった(とは言っても満載と言うほどではない)が、いかんせんゴーロの割合が多すぎた。
2018年4月7日(土)
西丹沢ビジターセンター(7:00)→東沢沿工事道→石棚沢出合(7:25)
→石棚沢遡行→775m二俣(7:50)→925m二俣(8:40)→1085m二俣(9:15)
→白ザレ(10:40)→登山道1401mピーク付近(10:50)→板小屋沢ノ頭
→箒沢公園(13:00)-(県道)
→西丹沢ビジターセンター(13:20)→(林道・ツツジ新道)
→ゴーラ沢出合(14:10)→ゴーラ沢遡行開始(14:20)
→850mヤビキ沢出合(14:55)→ヤビキ沢遡行→990m三俣(15:15)
→往路引き返し→ゴーラ沢出合(16:20)→西丹沢ビジターセンター(17:00)