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2024年11月4日月曜日

二ッ箭山 (ハイキング)

 先週の平日、福島県いわき市にある瀬戸峨廊に出かけた際に、途中の小川郷付近に何かあると感じましたが、疲れてしまったので深く調べずにそのまま帰宅してしまいした。

帰ってから地元の人たちに愛されるこの山の存在を知り、11月中旬よりはじまる紅葉の見ごろには少し早いですが、晴天の六日後、三連休最終日に改めて出直すことにしました。

二ッ箭(ふたつや)山はその名の通り、稜線上に矢尻の様に飛び出た二つ連なる岩が特徴です。

いわき市小川町上小川 床屋沢にある登山口駐車場からは、正面に特徴的な2つの岩頭を望むことができます。
トイレ横の階段上を通る国道399号線の舗装道路を二ッ箭山の標識に従い登って行くと、道は植林の中の林道となりました。
注連縄が貼られたT字路を直進していく(帰りは右側から戻ってきます)と、登山道となり、沢沿いのここ↓で分岐となるので、沢沿いのコースを選択しました。

コースはすぐに滝となり、左側の岩を登って行きます。

このガイドツアーの皆さんは、あえて沢沿いに切り込みましたが、右岸側にちゃんとした登山道があります。

この辺はちょっと見えにくいですが、人が踏んだ跡を辿りながら〆張場を目指していきます。。
滝の下で分岐した尾根道が合流してきます。

滝から30分もかからないくらいで〆張場という場所に到着。
登山道はここで再度二手に分かれますが、尾根を目指して登って行く左側の径を選択しました。

急登を休み休み30分ほどで稜線に到着。
右折して山頂を目指しますが、すぐ左に岩コースなるものが分岐するのでちょっと入ってみました。

コースはトラバースする登山道と並行して岩が飛び出た稜線上を辿り、すぐに登山道と合流しました。

合流するとすぐに、登山道は巻道と鎖場に分岐します。
見どころを巻いてしまっては困るので右の鎖場を選択しますが、

こっちが巻道ではないかと困惑するくらい、岩壁の下を下り気味にトラバースしていきます。

でも表示に偽りなく、ちゃんと鎖場に到着しました。

ほぼ鎖に頼らずとも登れる鎖場を登りきると、二つの岩塔の間に到着しました。
先ずは左側の男体山に登ってみます。

登山道で岩頭の裏側へと回り込むと、さきほど巻道と表示された方に入って行ったおじさんたちがクサリを登っていたので、後を追うとすぐに岩の先端に立つことができました。

これといった特徴のない阿武隈山地の展望が素晴らしいです。

振り返ったお隣の岩が女体山で、そことの間に縄が張ってあります。

登って来た鎖を引き返して今度はお隣の女体山へ。

男体山よりは傾斜の緩い鎖を登ってロープの反対側に立ち、男体山の方を見るとこうなります。

女体山の頂上まで登ると、ほぼ360°の展望が開けました。

太平洋も見えるよ。

展望を満喫して、二ッ箭山の山頂へと向かいます。

樹林内を緩やかに登ること15分ほどで到着する、月山への分岐を左折したすぐ先が、展望の無い山頂です。

山頂以外に特に何もないので、すぐに引き返して今度は月山目指して下って行きます。
月山の祠で分岐する道を右折し、月山尾根というルートでスタートした駐車場へと戻ることにします。

山頂直下は先ほど歩いた男体山や二ッ箭山の展望が開けていました。

岩の間に架かるロープも見えるよ。
二つの岩の間の岩壁が最初に登った鎖場ですね。クサリまでは見えないけど。

植林の尾根をひたすら下って往路に合流です。
道中は地元の方中心にそれなりに賑わっていましたが、クルマの数ほど人は居なかったような...

●本日の反省…遠くまで行った割にはすぐ終わってしまった。
 全行程4時間足らずなので、首都圏からここだけのために行くのはちょっともったいないです。
 他の用事のついでに行くか、あらかじめ複数個所の観光と合わせて企画しておいた方が良いですね。

全体が良く整備されており、藪や泥がなく、とても快適に歩けました。
クサリのアトラクションに加えて大展望もあり、ここに気軽に来ることができるいわきの人がうらやましい。

●2024年11月4日(祝振替)
二ッ箭山入口駐車場(9:15)→御神体の滝(9:35)
→沢コース→〆張場(10:00)→尾根コース
→稜線(10:30)→岩場コース→鎖場
→男体山(11:00)→女体山(11:20)
→二ッ箭山(11:40)→月山(11:55)
→月山尾根→二ッ箭山入口駐車場(13:00)

●おまけ
 反省に基づいて、帰る途中にある高萩の花貫渓谷に寄ってみました。

駐車料金¥1000を払って吊橋へ。
紅葉の名所なはずですが、全然紅葉していない。

吊橋の上から見下ろすのは「汐見滝」だっけ?
うぅ~ん。

クルマを停めた時は気付かなかったけど、駐車場のすぐ下にある二つの滝は、猛暑の日に遊ぶと気持ちよさそう。
ヒルいないかな?

どっちが乙女滝でどっちが不動滝だっけ?

2024年10月31日木曜日

背戸峨廊 (沢登り)

 2024年10月の関東地方は湿っぽいまま過ぎ去りました

関東がダメらな東北へ。
休みが取れた平日に、停滞前線からギリギリ外れる福島県南部に行ってみました。


常磐道いわき中央I.C.から夏井川沿いに県道41号(小野四倉)線を走り、JR磐越東線江田駅のすぐ近くに立つ標識を右折した林道は、500mほど先の駐車場で行き止まりとなります。

立派なトイレが建つ駐車場で支度を終えて奥へと続く遊歩道を行き、「トッカケの滝から先は進入禁止」と書いてある分岐から沢沿いに歩き出します。
右下へ降りていき、左から戻ってきます。

ところどころ消失しながら右岸に続く遊歩道を5分ほど行くと、遊歩道が右岸を高巻いて行く短いゴルジュとなりましたが、中を行くことにします。
廻り淵というところでしょうか。股下まで水に浸かりました。
ちなみにここが本日最も濡れた場所となります。

淵を過ぎると、ところどころナメの沢となり、15分ほどの四阿の脇で、トッカケの滝へは川原を行けとの表示がでてきました。

表示から左カーブするとすぐにトッカケの滝に到着します。

恐らく先ほどの表示で進入禁止となっていた先にあると思われるハシゴが左の斜面に見えていますが、対岸にハシゴを見ながら進入禁止でない右側の斜面を登って行くことにします。

落口の上の小滝の先を右カーブで曲がると、目の前にに逆「く」の字の滝が立ちふさがっています。

ここはガバホールドが続く左の壁を登って行きます。

くの字滝の上からは、しばらくの間平凡な川原が続きいていきます。

通行止めの遊歩道のハシゴやクサリがところどころに現れます。
使わなくとも通過できますが、派手に濡れそうなところはありがたく使用させていただきました。

逆くの字を登ってから30分少々の右岸枝沢を過ぎるとすぐに、大きな滝が見えてきました。
ここから、大きなものだけでも6つ、滝が連続していきます。

片鞍の滝は左端の細い水流沿いを登れるそうですが、地球温暖化とはいえ10月末にそれをやるのは少々気後れします。

なので、釜の右側にあるハシゴを使わせていただくことにしました。
ハシゴでも横の沢形でも同じところまで登れます。

ハシゴの上まで登ったら、トラバースして沢に戻ります。
滝の上の沢は両岸が切り立っており、狭くなったところを水が結構激しく流れていました。
やはり無理に滝を登らなくてよかった。

滝のすぐ上で岩の門から275m左岸枝沢を合わせると、すぐ先に竜門滝が現れます。

全部は見えませんが、三段+小滝で構成される竜門滝は左側のクサリに沿って越えました。
クサリを使わなくとも登れ、最下段は流れ沿いも登れそうな斜度です。

竜門滝の上でうっかり落ちそうな釜をヘツったら(ハシゴで簡単に巻けます)、次の釜の向こう側にハシゴがちらちら見えました。

深い淵の向こうに長大なハシゴが伸びていますが、この滝は簡単に越えられそうですね。

ハシゴの登り口から滝へと行ってみると、上には深い淵がありました。

ここは「黒鍋の淵」というらしいのですが、釜をヘツるのはとても無理そうです。
なので、巻きやすそうな左岸側を巻いてみましたが、これがとても悪かったです。
落ちても深い釜なので大事には至らないと思うのですが、そもそも釜に入りたくなくて巻いているのでそうなっては本末転倒。
極めて怪しい状態で何とか巻き終えましたが、とてもおススメできるものではありませんでした。
肝を冷やしてからハシゴが設置されている意味がよく理解できました。

次の左カーブを曲がったところには「胸突き千丈水返し」という名前がついているらしいですが、ハシゴの残骸以外はこれといった特徴がありません。

先に見える滝は「龍の寝床」という名前がついており、沢登りでは右岸をヘツって流れの左側から登るとこのとですが、肝を冷やした直後でそんな気分にはなれず、左岸の遊歩道を歩いて行きます。

「龍の寝床」の上は二条の小滝があり、その落口で川幅が広くなった向こうには、また同じくらいの大きさの滝が見えます。

大きな釜を持った「鹿の子滝」には、右岸に立派なハシゴが設置されているので、使わせていただきます。

ハシゴを登った遊歩道は、そのまま「見返り滝」も巻いて行きます。

巻き終えて振り返った「見返り滝」。

「見返り滝」の上で平凡な川原となると、すぐに「三連滝」が見えてきました。

ここで背戸峨廊は終わりとの標識があります。

近寄ってみましょう
片鞍の滝以降の後半は、時間的には半分ですが、体感としてはあっという間でした。

矢印に従って遊歩道跡をぐいぐい登って行きます。

登りきると「猿峨廊」の看板がある小さな広場にでて、帰路の矢印のすぐ先に分岐がありました。
藪の中のトレッキングにはあまり興味が湧かなかったので、早回りコースで下山することにします。

下山路は、出だし10分くらいで小沢へと降りていく急傾斜がありましたが、基本的に緩やかな歩きやすい径でした。

進入禁止の廃道ですが、多少倒木があるくらいで、よく形を留めています。

分岐の標識には約40分と書いてあったはずですが、たっぷり60分かかって駐車場に帰着しました。

●本日の反省…不用意に淵を巻いてピンチに
ハシゴで簡単に巻ける(であろう)黒鍋の淵に迂闊に進入し、これまた安易に巻き始めたら、とてもコワかった。
遊歩道なんだからあるものはちゃんと使おう。

●2024年10月29日(火)
背戸峨廊駐車場(8:35)→廻り淵(8:45)
→トッカケの滝(9:00)→240m右岸枝沢出合(9:50)
→片鞍の滝(10:05)→275m左岸枝沢出合(10:15)
→竜門滝(10:20)→黒鍋の淵(10:40~11:00)
→龍の寝床(11:05)→鹿の子滝(11:15)
→三連滝(脱渓;11:25~40)→遊歩道跡
→猿峨廊入口・遊歩道跡分岐(11:50)
→背戸峨廊駐車場(12:50)


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