2019年の夏に関東地方を何度も襲った台風被害から半年以上が経過しました。
各所で寸断されていた神奈川県南部のハイキングコースがどのようになっているかを、確かめに行ってきます。
京急金沢文庫駅の西口からスタート。
線路沿いを横浜方面に少々向かいます。
正面奥に見えている丘を左側から登っていくイメージで宅地の中を行きます。
ここを左折。
次いでここを右折して、、
突き当たりを左へ、下の写真の方向へ100m足らずで、
六国峠入口の標識がでてきます。
六国峠への入り口に入り、階段を登っていきます。
ここは階段を登っても、右へトラバースしても同じところに出ます。
すぐに視界が開けて、能見堂が近づいてきました。
台風前は藪の中のシングルトレイルだった左下の径は、軽車両が通れるくらいに拡張されていました。さきほどの緑地を整備するためでしょうか。
能見堂跡の先から不動池へと下る径は、倒木がきれいに片付けられて、通行可能となっていました。
その後も歩道は続きます。
不動池が見えてきました。
住宅地の公園にある静かな不動池。
ハイキングコースに戻るべく、池の先にあるお堂への階段を登ります。
かつては倒木が散乱していたお堂の上の広場もすっかりきれいに片付けられていました。
ハイキングコースに戻り「天園へ」の標識に従い進みます。
両側をマンションや宅地に挟まれ、細く残った雑木林の中を進んで行きます。
両側から街の雑音が聞こえてきますが、見た目だけは森の中を行くような場所です。
遊歩道としてはしっかり整備されています。
ここまで来ると金沢自然公園I.C.が近くなってきます。
左側へ「市民の森入口」へと降りていく径の分岐は、かつて通行止めの起点で、右側に黄色テープの残骸がありますが、問題なく通過できるようになりました。
すぐに径はI.C.の側道へと下っていくようになります。
I.C.から自然公園の駐車場へと向かう道路に沿って横浜横須賀道路(横横道路)金沢支線のガードをくぐっていきます。
横横の下には梅の花が咲いているところがありました。
料金所を背に林の中へと入っていきます。
通行止めの核心部であった自然公園駐車場脇の林は、すっかり倒木が片付けられていました。
すぐに自然公園の駐車場の脇に沿って進むようになります。
右手にはクルマが停まっていない駐車場が続きます。
自然公園の入り口に到着すると、公園は(たぶんコロナウイルス感染防止の目的で)臨時休園とのことでした。
台風被害から季節は3つ巡りましたが、異なる理由で営業しなくなってしまいました。
ただ、公園入口の右脇にある裏手の「おもしろ自然林」方面へと抜けるルートは通行止めのままでした。
自然公園は営業してないものの、一部入場できるようになっており、訪れた少数の家族連れハイカーが出入りしていました。
氷取沢方面へと抜けるべく「しだの谷」へと下っていきます。
台風19号に徹底的に破壊された「しだの谷」園地は見事に復元されていました。
「しだの谷」をスルーして、奥の階段を登ります。
階段の途中から、釜利谷JCT内へと入る径が分かれます。
標識を右へと進み、JCTの下を抜けるトンネルをくぐります。
トンネルを抜けた先のJCT中央部の遊水地のようなところを反時計回りに迂回すると、
また別のトンネルがでてくるので、これもくぐって反対側へと抜けます。
トンネルを抜けて左へ下っていきます。
小さな流れに沿って下っていくと、水路を橋で渡ります。
橋の下流は、ちょうど「なばな休憩所」の下くらいの位置にあり、流れに沿った狭い園地のようになっています。
上の流れ沿いには行かずに、左上へと進むと、そこは横横道路の本線が見える農地となります。
すぐ先で氷取沢高校方面からやってくる舗装道路にでるので、左折して氷取沢とは逆の道路の終点まで行くと、歩道が右にU字にカーブして横横の下を潜っていきます。
横横道路の高架の先は「おおやと広場」でした。
大岡川の源流に沿って園地が続きます。
谷戸が徐々に狭くなってきたこの木道のところでおおやと広場は終わります。
先へと延びる径を、ときどき階段を交えながら登ります。
10分少々で登りきると、円海山と天園をつなぐハイキングコースにでました。
ひとまず「いっしんどう広場」へ行くべく、円海山方面へと向かいます。
途中の瀬上池への下り口は相変わらず通行止めのフェンスが張られていました。
木漏れ日の中の「いっしんどう広場」へ到着です。
感染症の影響でしょうか、 憩う人は少なめのように感じます。
南側の鎌倉方面です。
富士山が見えるとの表示がありますが、今日は遠くが霞んでおり見えません。
晴れていたら本当にみえるのでしょうか?
久々にやって来たので円海山へも行ってみましょう。
古い記憶では、アンテナが立っている山頂への道は通行止めだったのですが、今もそうなのでしょうか。
護念寺の方向に数分間歩いて円海山への近くに行ってみましたが、やっぱり通行止めに変わりはありませんでした。
氷取沢市民の森と瀬上市民の森の間を行く径は、概ね尾根沿いに南下していきます。
右手は通行止めとなっている瀬上池がある窪地です。(池は見えません)
梅沢山休憩所方面への分岐を右に分けると、道は住宅地のすぐ横を通っていきます。
宅地の中のところどころに侵食をま逃れた小さな丘が点在し、高圧線の基礎となっているものもあります。
横浜市の最高峰?大丸山への分岐に来ました。
階段を5分ほど登ると大丸山の広場に到着です。
金沢八景方面が見渡せます。
左端の木の枝の向こうに見える三角屋根は八景島でしょうか。
すぐ右手に自然観察の森へ入る径があります。
自然観察の森には入らずに歩き続けていると、通行止めを暗示する三角コーンがでてきます。
構わずに歩き続けると、鎌倉市との境界にある市境広場に到着しました。
ここまでは順調でしたが、分岐の鎌倉市方面は、通行止めのフェンスが張られています。
このフェンスは台風直後には無かったと思うのですが、いつから設置されたのでしょうか....
ただ、フェンス横には踏み固められた踏み跡があり、向こう側からちょくちょく人が出てきます。
出てくるのなら抜けられるはず....
ということで、入ってみると、以前と変わらず道が通じています。
ただ、横浜市側の谷を見ると、結構倒木が散乱しており、台風の爪痕が感じられます。
右手に霊園が続く頃になると、、、
コース上に倒木が見られるようになります。
ただ、既に通行に支障がないように切断されていました。
また、倒木の横には、恐らく除去されるまでの間に相当数の人が巻いて歩いたであろうしっかりした踏み跡がついていました。
径が岩盤の上を行く先には、
岩の上に立っていたであろう木が根こそぎ倒れていました。
そうこうしているうちに瑞泉寺と建長寺の分岐まで来ました。
いつも「天園」ってどこのことだろうと思うのですが、この広場のことでしょうか。
ゴルフ場への道を下った大平山の広場からの眺めです。
鎌倉の街がだんだん近づいてきました。
視界を広げるとこんな感じです。

建長寺方面へ足を進めます。
ここもずと以前と変わらないハイキングコースが続いてゆきます。
建長寺への径は、岩と植林が交差する尾根で、最も鎌倉の裏山らしい風情が漂う区間です。
一か所だけ径上に倒木がありましたが、健常者であれば簡単に乗り越えられ、かつ立派な巻き径もつけられていました。
すぐ右下には今泉の宅地が広がります。
建長寺を見下ろす通称「勝上けん」に到着です。
ここに、今まで通過してきたハイキングコースが通行止めであるとの表示がされていました。
公の通行止め区間は、ここから横浜市境までの、通称天園ハイキングコースと呼ばれるほぼ全域であることがわかりました。
この分岐の右がすぐに住宅地です。
ちなみに、進行方向正面はハイキングコースではありませんが、明月院近くへ抜ける径で、台風により跡形もなく破壊され、秋に来たときは通行止めの表示がありましたが、今は撤去されて元にもどっています。
今回はこの先へ行っていないのですが、無事に復旧できたのでしょうか。
住宅地に降り、今泉4丁目を歩いて、次なる六国見山へと向かいます。
このT字路を左折ですね。
道なりに歩いていくと六国見山が見えてきました。
山際を左折して、、
どん詰まりのここからハイキングコースに入ります。
従来と変わらぬ径です。
突如道の真ん中を占拠する三角点も以前と同じ。。
一か所だけ倒木がありますが、立派な巻き径が整備されており危険はありません。
六国見山の展望スペースに到着です。
鎌倉が見える方角が反対になりました。
アマチュア無線に熱心なおじさんが一人。
水道施設の裏手を通り、街はずれのロータリー交差点まで一気に下ってきました。
すぐ右手後のこの道が高校裏へと続きます。
バス通りまで下れば大船駅までのバスは頻繁にやって来ます。
各所で寸断されていた横浜市南部のハイキングコースは、瀬上池周辺を除いてほぼ復旧され、今回のルートを行く限りでは鎌倉市との境界まで問題なく通過することができました。
一方、鎌倉市内のメインルートは、ほぼ全面通行止めと思っていた方が良いと思います。
ただ、実際はほとんど問題ないくらいまで復旧は完了している印象を受けました。
行政の責任者の最終確認を待つ状態なのでしょうか。
思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のハイキングの記録はこちら。
2020年3月1日の現状を記載しました。
本サイト掲載のコースに立ち入る方の安全については責任を負いかねます。
現地の表示を尊重して安易な通行は控え、万一立ち入る場合はご自身の判断と責任でお願いします。