2025年1月24日金曜日

むさし野ウォーキング(西国分寺~はけの道~武蔵野の森公園)

 温暖化が本格化して以来、最も寒い2025年の冬は、1月下旬となり豪雪は収まって来たもののまだまだ寒い。

全国で唯一快晴が広がる南関東で暖かい陽だまりウォーキングをします。

JR中央線・武蔵野線 西国分寺の北口を出て右(東)側へ歩き、武蔵野線のガードをくぐって府中街道を渡ると、中央線の線路沿いに、姿見の池という名前の小さな雑木林があります。

その姿見の池緑地を突っ切ると、名前の通り小さな姿見の池。

池は国分寺市のバードウォッチングポイントだそうですが、カルガモ以外に居るのはチュウサギ一羽のみ。

周囲の雑木林に1羽だけいたシジュウカラもなかなか姿を見せてくれません。

周囲を宅地に囲まれた緑地の中を流れる、恋ヶ窪用水に沿って駅方面へと戻り、中央線の反対(南)側にあるバスロータリーと団地を過ぎた市役所の裏側の武蔵国分寺公園から、武蔵国分寺を目指していきます。

公園を横断する多喜窪通り(都道145号線)を遊歩道で渡り、こもれびの中を歩いて南東端から公園を出ると、国分寺跡の先から林の中の階段を下ります。

坂を下るとそこは「真姿の池湧水群」で、弁天社の鳥居の近くから飲用不適の水が湧き出ていました。
いま下って来た階段のスロープが通称「はけ」と言われている国分寺崖線。
はけの下から湧き出す湧水は、徐々に集まって野川となり、世田谷区の二子玉川駅で多摩川へと注ぎます。

地理上の野川水源は姿見の池に隣接する恋ヶ窪の日立製作所の立入禁止の敷地内ですが、今日はここから崖線に沿って野川を歩いて行きたいと思います。

さて、湧水のそばには崖線に沿って「お鷹の道」と名付けられた遊歩道があったので、上流(立川方面)にちょっと100mほど歩くと、史跡の駅なるカフェ様の建物がありました。
周囲には「おたかの道湧水園」や「おたカフェ」といった表示があり、どれがどれなのかわかりませんが、史跡の駅の隣に長屋門があるので、カフェで入園料を払い中へと入ると、武蔵国分寺跡資料館がありました。
資料館に入ると、ヒマな平日の日中のせいか、ボランティアと思われるおじさんにつかまってしまい、国分寺に関する講釈をたっぷり拝聴させていただきます。

資料館の横からも水が湧いています。

さて、肝心の国分寺はどこにあるかというと、お鷹の道遊歩道をさらに50mほど行ったところに本堂と楼門がありますが、これは近世にできた同じ名前の真言宗の寺院。

歴史の教科書に出てくる方の国分寺はさらに南側の宅地の向こう側にありました。
かつてここで畑をやられていた方はどこへ行ってしまったかと思うように整備されまくっている敷地からは、北側に現在の国分寺の楼門と、国分寺崖線の丘の連なりが望めました。

せっかくなのでお鷹の道を国分寺駅方面に歩いてみます。

径はよく整備されていますが、すぐに普通の住宅地となり、水路もどこかへと消えていきますが、東元町3丁目の不動橋というところで、北西から流れてくる野川と出会います。

せっかくなので、坂の上にある国分寺駅そばの殿ヶ谷戸庭園に寄り道してみます。
入園料は¥150。
国分寺崖線の斜面に立地する庭園は、春には多くの花が咲きますが冬は涸れています。

そして、ここも崖下から水が湧いていました。

さて、続きを歩くべく、坂を下って国分寺街道を渡り、もみじ橋遊歩道から野川を歩こうとしますが、川沿いは歩けませんね。

仕方ないので左岸(北側)の宅地の中を歩きます。
道路の左側は崖線の上下ギリギリまで宅地が密集している、大雨が降った時には恐ろしいところです。

やがて崖線は東京経済大学のプレキャスト壁となり、大学の敷地の端で公開緑地となりました。

公開緑地にある新次郎池も湧水の池で、東京名湧水57選とのことでした。


大学の敷地東端を通る西の久保通りが野川を渡る鞍尾根橋から、ようやく野川沿いを歩けるようになります。

側道ばかりでなく河川敷もずっと歩くことができますが、時々頭をこする橋がでてきます。

前原小学校とぶつかるところからは校庭の下に消えて行き、

その間は旧野川の河川跡を歩いて、

小金井街道の橋から地上にでてきた野川沿いに戻り、小金井自動車学校を過ぎていきます。

だんだん広々としてくる川原を歩いていると、小金井新橋からは武蔵野公園となります。
ちなみに、本日のお題の一つである「はけの道」は、東経大のあたりから消滅し、小金井街道から住宅地の中の平凡な道路として復活しますが、面倒なので通りませんでした。

ただ、近年名所?となりつつある「はけの森97階段」は、武蔵野公園のこの「くじら山」がある対岸の第一調整池側のはけの道沿いにあります。
なので気づかずスルー。

西武多摩線をくぐると、野川公園に変わります。

入口の観察スペース。

本日は姿見の池のサギ以来、カラス以外は鳴かず飛ばずだったので覗いてみますが、ひっそりと静まり返って音も動きもありません。

仕方ないので川沿いを歩きだすと、

またサギか...

お。いるじゃん。
何故か大勢のカラスがやってきたので、どこかへ飛び去ってしまいました。

立派な自然観察センターの横を通って、東八道路の南側へ。

水車通りは住宅地内の平凡な道路ですが、並行して流れる野川沿いには大沢の里水車経営農家なる施設があります。
日没が近いのでパスして最寄りの駅へ。

調布飛行場を囲むように作られた公園を横切ります。

滑走路の向こう側は味の素スタジアム。
新宿から40~50分の一等地に広がるのんびりした風景。

そして渦巻状の窪地...

公園を出ると5分ちょっとで西武多摩線の多磨駅。

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2025年1月22日(水)
西国分寺駅(11:45)→姿見の池(11:47~12:05)
→武蔵国分寺公園(12:20)→真姿の池湧水群(12:35)
→旧本多家住宅長屋門(史跡の駅・国分寺跡資料館)
 武蔵国分寺跡(12:40~13:05)
→お鷹の道→不動橋(13:18)
→殿ヶ谷戸庭園(13:25~13:40)
→はけの道→東経の森(新次郎池;14:00)
→前原小学校(14:15)→武蔵野公園(14:30)
→野川公園(14:50~15:15)
→武蔵野の森公園(15:25~15:45)→多磨駅(15:50)


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