暑い夏は終わったものの紅葉にはまだ早い、中途半端な10月下旬。
中途半端であるが故に、恐らくそろそろヒルもお休みとなるであろう丹沢にでかけました。
同じ県に住んでいるのに最近あまり来たことがないなと思い振り返ってみると、何と2021年正月以来2年半ぶりでした。
ちなみに、2年前に来たのは秦野駅近くの弘法山のハイキングでした。
ここは神奈川県山北町の丹沢湖の奥。河内川沿いを走る県道76(山北藤野)線の箒沢バス停です。
県道の脇にある箒杉見物用の駐車場にクルマを停めてスタートです。
県道を山北方向に1km弱歩いて、トンネルの先にある大滝橋バス停付近から大滝キャンプ場へと下る道路の途中から左手の林道に入ます。
登山道が左折して尾根を登りはじめる↑ここから入渓しました。
かつてあったマスキ嵐沢を示す標識は、どこへ行ってしまったのか見当たりませんでした。
沢が左折ー右折する度に小滝やナメが見えてきます。
いや~、癒ししかありませんね。
お。この目玉模様は滝の途中にあったのですね。
岩を乗り越えたところには樋状4mのF2があり、樋の中を登ります。
樋の上の小樋の上に出ると、遠くに岩壁を流れる滝が見えました。
「く」の字形二段10mのF3は上段の水流がポイントで、この日は水量がとても少なかったので、流れの中を登りましたがやはり水は冷たく、右側のコケがついた岩から上がった方が良かったかもしれません。
くの字滝の落口からはナメが続き、その奥に次の滝が見えました。
逆L字状8mのF4は、水流のすぐ右を登ります。
下部にホールドが少なそうに見えますが、親指(又はしゃもじ)の様な形の岩の上端が大きなガバホールドでした。
L字滝の落口から上もナメと滝が続きます。
この6mスラブ滝F5?は、見た通り右側の岩を快適に登ることができました。
その上のハング滝は右の乾いた壁から。
830m三俣は真ん中の本流へ。
三俣から少し先でナメはおしまいとなり、岩だらけになりました。
この岩小屋っぽいところを越えると、間もなく880m二俣となります。
右へ入ります。
しばらくすると、正面に岩壁が見えてきました。
5mの急階段は、高さだけ5倍くらいにした神社の石段を登る感じでした。
そのすぐ上は最後の難関、10m枯棚ですが、何も知らないで来ると正面の枯沢の側壁みたいですね。
出だしのハングを登ると、あれ?その先もハングしてるんじゃない?
序盤からほぼ連続してきたナメ滝群はこれで一段落となり、徐々に傾斜が緩く/ナメ比率も少なくなっていきます。
そんなことないか。
でも、ホールドがどれもなんだかスローパーっぽくてフリクション頼みとなるのがとてもコワいです。
最初をクリアすればあとは階段だと思って安易に進んでしまったら、やばいやばい。
快適に登れるはずだったのですが...
残置(というか常設?)のシュリンゲまでやっとの思いでたどり着き、ヒモにすがって終了しました。ふぅ~。
あまり快適でなかった原因は力量の低下でしょうか。
涸棚の上で装備を解除します。
まずは15分ほど登って権現山山頂でお昼ご飯にします。
林道入口にクルマを停めていれば、ここから南西尾根を下って往路の林道に行くのが最速で、他にも定番コースとして畦ヶ丸への尾根の途中(1079m標点300mほど手前)から一軒屋避難小屋へと下る作業道がありますが、箒杉に置いたクルマを回収しなくてはならないので、西沢へと下る旧登山道から帰ることにしました。
さて、帰路はいろいろあるけどどれにしようか。
下の画像は畦ヶ丸側から見た分岐で、右側から下ってきて左方向へと行くことになります。
古びてはいるものの明瞭な廃道は、白ザレの中の尾根を標高差100mほど下った後で植林のジグザグ径となり、西沢沿いの登山道のベンチに下りてきました。
登山道に戻ってさらに5分登ると今度は本棚の入口。
本棚の右にある支沢の滝はほとんど涸れていました。
登山道を引き返し、ビジターセンターまで下って行きます。
県道を30分ほど歩いて箒沢へ。
箒杉は駐車場裏の農道を登ったすぐ上、バス停から5分もかからないくらいのところにあります。
降りてきたところから上流側に徒歩1分で下棚の入口です。