もっと雪が豊富に残る場所を求めて、白馬から南下し、例年遅くまで雪渓が残る針ノ木岳へと向かいました。
立山アルペンルートの長野側の出発点。トロリーバスの扇沢駅手前にある市営駐車場にクルマを停めてスタート。
スキーを担いで舗装道路を歩き、観光施設を兼ねた大きな駅舎の左側にある登山道から入山します。
雪がところどころに残る泥道の登山道は、スキーがブッシュにまとわりついて鬱陶しいですが、トロリーバスが運行する道路とトンネルは歩くなとのことなので、恨めし気に木立から見ながら進みます。
やがて登山道は舗装された関電の作業道に出て、もう一度舗道をショートカットします。
そして、沢沿いの舗装されていない林道がでてきたら、舗道とは別れて沢沿いに左岸を進みます。
この林道は標高1540mくらいで橋となり対岸に渡ったところから雪に埋もれはじめました。
相変わらずスキーがブッシュに引っかかるのを少し我慢して進むと、沢沿いは開けてきて、左岸斜面の雪が安定して積もっている高さにあるトレースを進みます。
標高1670m付近で右岸から大沢が合流し、ここから先の谷は厚い雪で完全に覆われました。
雪の上を針ノ木峠に向かってどんどん登ります。
スキー場の初心者・中級者ゲレンデくらいの適度な斜面が続いていきます。
マヤクボ沢との合流点に到着しました。
写真中央に直進すると針ノ木峠へ。
右側の広い雪面が針ノ木岳へ直接突き上げるマヤクボ沢です。
マヤクボ沢上部を見ると、かなりブッシュが見えています。
ブッシュ漕ぎが嫌なのでちょっと躊躇いましたが、先行するハイカーとスキーヤーがブッシュの一番細いところ(写真中央の少し左手のあたり)に向かっていたので、様子を見ながらフォローさせていただくことにしました。
ブッシュに入って行った人々が戻ってこないので、自分も突入してみると、這松を数メートルほど越えると先の雪面にでることができました。
ここから先は場所を選べば頂上まで雪の上を行けそうです。
ブッシュを避けながら登るにつれて、雪原は広く、急傾斜になってきます。
振り返ると今まで登ってきた針ノ木雪渓が眼下に一望できます。
雪渓はカール状の地形の下の方で、出合からスバリ岳コルへと直登する写真左下の雪面とつながっているみたいで、帰りはあそこを通るとずっと滑っていけそうです。
稜線まであともう少し。
写真は蓮華岳と針ノ木峠方面。
ようやく稜線にでました。
山頂は指呼の間です。
稜線の裏側の高瀬湖や野口五郎岳周辺の景色が飛び込んできます。
5分ほどで針ノ木岳山頂に到着。
眼下に黒部湖が横たわります。
お隣のスバリ岳とその先の北側へ連なる山々。
それでは、眼下の広い雪面を滑って引き返すことにします。
予定とおり途中でスバリ岳方面へ移動して写真右の急な雪渓を滑り降りてきました。
あっという間に針ノ木峠との分岐に到着。
ここからも緩斜面がずっと続きます。
急な場所がないので、休憩なしで一気に滑って行けてしましました。
最後はブッシュを避けながら滑り、を渡ったら林道を歩いて扇沢でゴール。
●本日の反省
今日も特にありませんでした。
もう少し早起きして針ノ木峠の裏にある針ノ木谷も滑ってみても良かったかも。
2018年5月1日(火)
扇沢(7:30)→針ノ木沢横断(8:30)→大沢出合(8:15)→針ノ木雪渓
→マヤクボ沢出合(10:20)→マヤクボ沢→稜線(頂上直下;12:00)
→針ノ木岳(12:30)→滑降・マヤクボ沢→針ノ木雪渓(13:00~13:35)
→扇沢(14:10)
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