2019年の秋から長らく通行止めとなっていた、いわゆる「鎌倉七口」の一つ「朝夷奈切通」が、2021年末から通行可能となったので、少し間が開いてしまいましたが、行ってみることにしました。
ついでに、これまで行ったことがない(切通の出口付近にある)鎌倉の秘境「番場ヶ谷」にも寄ってみて、それだけではちょっと短いようにも感じるので、さらに街の外周を回り込む形で、反対側にある「大仏切通」にも行ってみたいと思います。
この記録は、上記外周ルートの前半となる朝夷奈切通から番場ヶ谷を経て、天園ハイキングコースを越え、散在ガ池までの区間を記載します。
後半の散在ガ池から荒井沢市民の森、大峯を経て、大仏までの記録はこちらです。
京急線金沢八景駅から鎌倉(又は大船か上郷ネオポリス)行きの路線バスに乗り、「朝比奈」バス停で下車すると、目の前に切通への案内版があります。
表示に従い、横浜横須賀道路の下をくぐると、さっそく切れ落ちた崖(切通)の中へと入って行きます。
最初の切通からしばらくの間は、植林の中の径を行きますが、熊野神社の表示の先でもう一度切通となります。
近代になってからイタズラで彫られた仏像の壁で切通は終了し、径は鎌倉市街に向けて緩い下りとなっていきます。
切通周辺から湧いてきた水でびちゃびちゃする径を下って行きます。
ここが鎌倉側の切通入口に相当する様で、滝から鎌倉側は普通の林道状の道路となり、団体さんはびちゃびちゃの径までは入らずに果樹園方面へと早々に引き上げていきました。
道路を下っていくと、左手の崖上から金沢街道(県道204号線)が下ってきて、すぐに県道の十二所神社バス停の信号に出ます。
ぬかるんだところには板や石が置いてあり、ある程度の往来が感じられる踏み跡を行くと、マーキングテープに導かれる形で沢床に降りることになります。
なので、両岸を注意深く見ながら、沢を歩きにくくなったら踏み跡に乗るようにして進んでいきます。
おや? こんなものもありますね。
岩盤があった沢床もやがて土砂に埋もれたぬかるみとなってきたので、谷底を進むことに見切りをつけて、標高60mの二俣の先にある右岸の尾根の踏み跡でハイキングコースへと脱出することにします。
天園側から見るとハイキングコースがバイパス状に一旦分かれる左側の薄い径の途中にひょっこり出てきました。
大平山の広場で少し一服しながらウエアの泥を払います。
天園ハイキングコースは鎌倉アルプスの別名があるそうですが、ここから見ると宅地の中にある藪のように見えなくもありません。
ただその後、古いながらもよく整備された園内を進んでいくと、鎌倉アルプスが低いのではなく、今泉台の宅地がとても高い場所にあることが実感できるようになります。
園内は起伏に富んでおり、池に行こうとすると急坂をどんどん下っていくことになります。
階段を転げ落ちるようにして、池の堰堤に到着です。
思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら。
沢の中の岩盤や脇の踏み跡を選びながら行くと、すぐに標高40mほどにある二俣で踏み跡は左俣へと続いていくので、腐ったトラロープがついているナメの小滝を登って本流の右俣へと入ります。
ただ、本流は恐らく2019年の台風の影響と思われる倒木が散乱していたり、流れをせき止めていたりしており、かなり荒れています。
丸太橋の残骸と思われる先に支尾根へと登って行く踏み跡は、地理院地形図で実線で記載されている場所を通り、尾根の南側をトラバース気味に辿りながら、天台山の数百メートル天園側のハイキングコースに合流します。
ハイキングコースを10分少々歩くと、天園手前の茶屋に到着です。
次なる目的地の散在ガ池へは、引き続き天園のハイキングコースを建長寺方面に1.5kmほど歩いたハイキングコースの十字路(覚園寺と今泉台を結ぶ径の交点)から、すぐ下にある住宅地の広場に降ります。
住宅街にある標識に従い高圧線の真下を歩いて行くと、散在ガ池森林公園の南口に到着するので、公園に入って鉄塔の下から歩いてきた方角を振り返ってみます。
この後は、一旦横浜市境をさまよいながら鎌倉大仏を目指して歩きます。
続きの後半はこちら。
●2022年2月23日(祝)
朝比奈バス停(10:35)→十二所神社前バス停(11:10)→番場ヶ谷(11:15~11:50)
→天園→大平山(12:20)→今泉6丁目(12:40)→散在ガ池森林公園(12:50~13:15)
→今泉不動→荒井沢市民の森(13:40~14:00)→今泉小学校入口(14:30)
→高野台バス停(14:40)→高野の切通し(14:45)→山崎・台峯緑地(15:10~15:25)
→葛原岡神社(15:40)→タチンダイ(16:10)→大仏切通(16:20~16:30)
→高徳院(16:40)→長谷駅(16:55)
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