2024年1月16日火曜日

飯能アルプスの一部(ハイキング;子ノ権現~天覚山)

 お正月でちょっとカラダがなまっている様に感じるので、ちょっとカラダを動かしに。

でも、天気もいまいちな成人の日連休の次の週末に、体力維持を目的に近場にお出かけしました。


西部秩父線の西吾野駅を降りると、唯一の道路は高麗川沿いを走る国道299号線へと下って行きます。

突き当たった国道を左に行くと程なく、ロックガーデンカフェの駐車場に接した小床橋に子ノ権現の看板があるので、橋を渡って沿道に墓地が点在する舗装道路を1㎞弱歩いた静之神社から先はシングルトレイルとなり、奥武蔵らしい植林の中の登りとなりました。
静之神社まで行く前にでてくる小床峠への分岐を左折すると、浅見茶屋がある関東ふれあいの道経由で同じところまで行けるみたいですが、今回は距離優先で直接子ノ権現へと向かいました。

小床橋から30分少々で県道南川名栗線の舗装道路に出ると、もうすぐ子ノ権現で、お寺直下で道路のヘアピンカーブをショートカットすると山門のすぐ下に出ました。

門前の売店の前を通り抜けると、カラフルな仁王像?のすぐ先の社務所を折り返して、横に下駄と草鞋のモニュメントがある本堂に参拝します。

鐘撞堂がある本堂の裏手の凸に登り、これから行く先を眺めます。
数年前よりも木が伐採されて見晴らしがよくなったように感じます。

関東平野の手前に乳首の様にあるのが天覚山でしょうか?
せめてあそこまでは行きたいものです。

それでは、奥武蔵グリーンラインとの間の谷を走る西武線の南側に並ぶ尾根を、飯能方面に向けて出発。

一旦参道を引き返して駐車場のすぐ先にあるヘアピンカーブから、地面付近にある「破線ルート」の標識の「→」の方向に入ります。

「破線ルート」ってどんな意味かはわかりませんが、植林内のよく整備された下り基調のアップダウンを快適に歩いて行きます。

「山と高原地図」に「スルギ」と記載されている箇所を北側から巻いて、このコース唯一の岩盤のギャップを登って行くと、地形図の522m標点「栃屋の頭」からは、北側がSKマテリアル吾野鉱業所と接する断崖の上を急降下していきます。

下り終えると一旦舗装された林道を400mほど歩いて、左側にでてくる前坂への登りへと入ります。
この林道の区間が、終始植林内を徘徊するこのルートの中で唯一展望が開ける場所でした。

吾野駅から中藤への径が交差する前坂の先で舗装道路を渡り、しばし植林内を行くと、大高山への急登が始まります。

493m標点の大高山からは、奥多摩方面の展望が僅かに開けるのみでした。

大岩の横を通り過ぎて、植林内の地味なアップダウンを越えて行くと、大高山から一時間ほどで天覚山に到着です。

木々の間から見る山頂からの展望は、まあ御覧の通りです。

天気がもう少し良ければ、ベルーナ(西武)ドームや都心がクリアに見えるかもしれません...

奥多摩方面もちらっと見えました。
お昼休みを少し過ぎたくらいの時刻なので、本来ならば飯能を目指してこの先を進むところではありますが、空模様が怪しくなってきたのでSCWをチェックしてみると、雨雲の進行がかなり前倒しになって来たみたいなので、ここから先はまたの機会とすることにします。

山頂直下の両峯神社跡の平地から、2つに分かれる登山道の沢筋のコースで東吾野駅へと下山しました。

長尾坂配水場からは登山道に気付かず、舗装道路を通りましたが、ちょっと遠回りだったかも。

電車に乗ったら雨が降り始めました。

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら


●本日の反省
 途中で天気が崩れて残念。
 雨が降ってくることが分かっていたので、あえて展望の無い場所にしてみたのですが、展望がないからこそ日差しが重要なように感じました。
 後日、天覚山から先を歩いた記録はこちら。

 展望がない植林の中に細かいアップダウンがひたすら続く(しかも意外とザレた急斜面が多い)、ザ・奥武蔵ともいうべき今回のコースは、奥武蔵ロングトレイル105km(途中からは35kmも合流)コースの一部となっている様で、当然のことながらトレラン比率が高く、すれ違った方の約半数がトレランでした。
 ルート全体が径も標識もよく整備されており、迷わず快適に歩けたのは、ひとえにロングトレイルのコースであることのおかげで、とても有難く感謝です。

 が、逆にトレランでない人は何故ここを歩いているのでしょうか? 自分も含めてちょっとよく理解できませんでした。
 コースの主役であるロングトレイルは、梅雨の時期にこの山道を延々105km、累積標高差8千メートル走り続ける完走率50%くらいのレースとのことですが、今回そのうちの1割くらいを歩いただけで、こちらもよく理解できなくなりました。
 スミマセン。
 
●2024年1月13日(土)
西吾野駅(9:00)→小床橋(9:13)
→子ノ権現(10:10~10:25)→スルギ(10:40)
→堂平山分岐・大高山入山(11:10)
→栃屋の頭(522m標点;11:25)
→林道(11:40~11:45)→前坂(11:54)
→大高山(12:20)→天覚山(13:20)
→沢コース→林道(13:50)→東吾野駅(14:20)



2024年1月5日金曜日

房総ハイキング(鋸山~嵯峨山) 後半:林道口~小鋸山~嵯峨山

 2024年の新年に千葉県の金谷港から鋸山・小鋸山を経て嵯峨山まで歩いた記録です。

鋸山アドベンチャーコースを登り、鋸山山頂から関東ふれあいの道を歩いて林道口までやってきました。
引き続き小鋸山を目指していきます。

林道口までの前半の記録はこちら。

林道口の金谷元名線開通記念碑から保田駅方面へと歩くとすぐに、最初のカーブ手前で左に小鋸山・嵯峨山を示す表示がありますので、植林の中へと歩いて行きます。

尾根上を進む登山道は時折右手に海を望みながら、たまに両側が切り立っている細い崖の上を通りながら東へと進んでいきます。

左手も視界が開けることがありますが、特長の無い山並みが続くため、どこがどこだかわかりません。
今日の風向きのためか、昨日事故で閉鎖されていたためか、羽田へと向かい減速していく飛行機が休みなく上空を通過して騒々しいです。

林道口から20分ほどで、人為的に切り落とされたと思われる岩稜のコルに着きました。

一旦切通しの下に降りて対岸に登り返していきます。
安房と上総の国境にある切れ込みは何か意味ありげで、クロスする径がどことどこを繋いているのかちょっと興味がありますが、富津(白狐)側は踏跡の気配すらありません。

切通の向こう側を登りきった頂点には分岐の様な境界標の岩があり、ロープのある左が小鋸山方面です。
右はというと...

すぐに下って行き止まりとなり、その先の崖下には石切り場の跡の様な地形が横たわっていました。

すぐ左隣にある崖上の凸が小鋸山と思われ、そこに至るまでは岩稜が続いています。

先ほどの分岐?に戻って、この小鋸山への尾根へと入ります。
細い岩稜をトラバースでかわしていた径は、やがて逃げ場もなくなり...

岩稜の上をロープにつかまりながら、右の崖下に石切場を見下ろしながら下ったり登ったりして...

最後は細い岩の稜線を這い上って、小鋸山に到着します。

山頂で一番目につくのは木の上に居るこのシュールな動物?

謎の動物の反対側は樹木が無く、北から東の展望が広がります。

そして、これから行く方向には巨大な岩の遺構が広がっていました。

この遺構がある東側は崖となっており、その下をこれから歩いて行く径が伸びています。
草原の中を伸びていく径の左側がテーブルマウンテン。
テーブルマウンテンと登山道を遮断する様に左右に入っている亀裂が白狐峠です。

嵯峨山方面へと下る径は、崖を回避するように北東方向を回り込みながら急降下して、山頂直下の崖下に下りてきます。

小鋸山の崖の直下からは草原となります。
左の岩盤の先に行くと、テーブルマウンテンの標識があるので、ちょっと上に乗ってみることにします。

足下が切れ落ちた垂壁上のテラスからの展望は本日一番かもしれません。

嵯峨山方面へは、遺構の段々に切り取られたテラスの1つを、表示に従ってU字状のどん詰まりまで歩いて行きます。
このへんから左に振り返った方向のススキ原を抜けて尾根へと乗ります。


徐々に遠ざかって行く小鋸山方面を振り返りながら、支尾根が分岐する小ピークをいくつか越えて行きます。
方向を間違えそうな凸には新しい標識が設置されており、迷うことはありません。

浦賀水道方面の海が見える高圧線の下をくぐると、嵯峨山(正確にはその前衛)がぐっと近づいてきて、標高差30mほど下ると、下貫沢(小保田)からの径に合流しました。

合流の分岐から嵯峨山までは30分弱くらいでしょうか。
梨沢/釜ノ台方面へと抜ける途中を右に分岐してザレの急登(帰りは必ず尻餅をつきます)を登り、石碑があるピークに着くと、2つ目の凸が山頂です。
表示が何もないけど水仙ピークって、ここか?

一個目の展望が開ける凸に登り返して...

もう一度登り返すとゴール。
更に先に展望が良い場所があるとの表示ですが、バスの時刻が気になるので今日はここまでにします。

来た道を引き返して、白狐峠分岐の先を下貫沢へ下ります。
2019年の台風で壊滅的な被害となった登山道は、よく整備されていましたが、最後の沢を渡るところは相変わらずロープ頼みでした。

グーグルマップで下貫沢駐車場とある広場に到着しました。
かつて嵯峨山は水仙の名所と言われ、標識にも水仙ピークなる地名(どこかはわかりませんでしたが...)もあり、2010年代後半までは多くのガイドブックがここを水仙の山として紹介していましたが、ここまでの道中で水仙はどこにも見られませんでした。

そこにちょうど地元の方が軽トラでやってきたので、水仙はどこに咲いているのかと声を掛けてみると、ここがそうだったとの話になりました。

かつてこの駐車場の広場には水仙と菜の花が咲き乱れていたのだが、獣害が解決できないところに台風の被害が追い打ちとなり、手入れを止めてしまった。

猿、鹿、猪、キョンの駆除を検討もしたが、狩猟免許、駆除後の搬出労力や処理業者の確保など難題山積みで実現には至らず、それでも定期的に草刈りだけはしているとのことでした。

あと、意外に面倒なのが登山者の遭難騒ぎで、駐車場に持ち主が戻らない車両が無いかを定期的に見回って警察に連絡するものの、本当に遭難だった場合は案内や捜索協力を要請されて巻き込まれてしまうとのことでした。(自分たちだってちゃんと戻って来れるかどうかという場所なのに、他の人を探さなきゃだめなの?という感じで...)

うぅ~ん。
なんだかこちらも考えさせられました。

というわけで、水仙は全て電気柵の中にありました。

下貫沢から小保田バス停までは意外と近く、15分で到着しました。
大崩から降りてくる鋸南町営循環バスの赤バスがやってくるまで30分以上あったので、保田駅まで長狭街道を歩いてみることにします。

40分ほど歩いた「道の駅 保田小学校」近くでバスに追いつかれ、道の駅でお土産を購入し、保田駅から1駅、鉄道で鋸山の下を通り抜けて浜金谷からフェリーで帰路に着きました。

さよなら鋸山。

金谷から鋸山、林道口までの前半の記録はこちら。

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら


●2024年1月3日(水)
金谷港(9:00)→浜金谷駅(9:15)→車力道
→標高220m(9:53)→鋸山アドベンチャーコース
→鋸山(10:35)→東の肩(10:50)→林道口(11:10)
→小鋸山(11:55)→テーブルマウンテン(12:15)
→白狐峠(12:25)→小保田峠(13:15)
→嵯峨山(13:40)→下貫沢出合駐車場(14:25)
→小保田バス停(14:40)
→道の駅保田小学校(15:20)→保田駅(15:45)


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