2023年9月4日月曜日

南秋川 矢沢本流 (沢登り)

9月に入っても首都圏の猛暑日が続く2023年の夏。

もう一度くらいどこかに泳ぎに行こうかと思っていた矢先、木曜の朝に目が覚めたら腰痛になっていました。

たまには短距離で高低差のない場所へ、のんびり釣りにでも行くことにします。

セブンイレブンあきる野戸倉店で日釣り券を購入。
東京は高いな...

都道33号線(檜原街道)を数馬方面へとひた走り、南郷バス停の集落裏で秋川(南秋川)を渡って矢沢林道を少し走ったところにあるゲート前の路肩に駐車してスタートです。

林道沿いに流れる矢沢は、その支流である熊倉沢や軍刀利沢が沢登りでよく登られていますが、本流はいったいどうなっているのでしょうか。

すぐに熊倉沢との出合に架かる落合橋に到着するので、左俣の矢沢本流を遡行していきます。

矢沢は終始一貫して林道の真横を流れます。

途中、上の写真とは別のなかなか越えられない1.5m高さの堰堤を越えたあたりから少し渓流っぽい風情となりますが、それもつかの間。

新しい巨大法面の先にある5mの堰堤が越えられないので、引き返して林道を歩きます。

堰堤先の下りられそうなところからもう一度沢に戻りますが、小滝が1つあるだけで瀬もあまりないまま、山の神橋となります。

少し上流にまた堰堤があるので、橋の脇で祠のある林道に一旦上がり、20m隣にある矢九郎橋の上流にある作業場跡の平地の先にある堰堤を越えたところからまた沢に下ります。

矢九郎橋の少し上流くらいから、ようやく渓流らしい流れとなってきました。
釜の脇を通過できるところと泳がないと通過できないところがありますが、どちらもお構いなしに日照りの林道で火照ったカラダを冷やしていきます。

いい感じの渓流となってきたところで、赤テープがついた軍刀利沢との出合となります。
渓相が良くなった一方で、木の枝が沢の上部に被るようになり、3.6mの竿を振り回すにはかなり窮屈となりました。

出合を左の本流へと入ると水量は半減し、こっちの方が支流ではないかと感じるくらいのしょぼい流れとなりました。

ただ、ナメと小さなプールが連続してそれなりの景観が続きます。

小振りであるもののちょっとしたナメが続くのは良いのですが、強い獣臭が周囲に立ち込めてきます。

左岸側全体が皆伐されており、作業用の足場だったと思われる丸太が放置されています。
立ちこめる悪臭は獣のものではなく、植林用の肥料の臭いかもしれません。

水量も少なくなり、その後の劇的な変化も期待できないように感じられたので、林道終点までの予定を短縮して、この辺の適当なところで遡行を終了し、脇の林道に上がることにしました。
林道から上流を見ると、まだ少々滝のようなものが見えるようにも感じられますが、あまり気分が乗らないので、林道を引き返すことにします。

矢沢林道を通るのは、この10年で3回目となりますが、常にどこかが伐採されており、その後すぐに植林された森がどんどん成長していきます。
樹木の入れ替えと共に、林道そのものも新しく補修されているような気がするのは、今までは林道上を通っていたので目にしなかった法面を下から見上げていたからなのでしょうか。

3分の1の時間で戻りました。

●2023年9月2日(土)
矢沢林道ゲート(8:10)→落合橋
→矢沢遡行→1.5m堰堤(9:05)
→5m堰堤(9:50)→山ノ神橋(10:35)
→軍刀利沢出合(10:55)
→標高520m伐採地(脱渓;11:15)
→矢沢林道ゲート(11:55)

●本日の反省
 んぅ~ん。収穫がほとんどありませんでした。
 大きな魚体は気配ないですね。来るなら春の方がよいと思います。

 今まで林道で通り過ぎていた沢を遡行してみて、それなりの良さが感じられた部分はありましたが、林業の影響を大きく受けていることも感じました。
 特に山の神橋から下流は、林道造成工事による土砂の影響が感じられる部分が多く、渓流の風情が続くのは矢九郎橋の少し上流から軍刀利沢出合までの短い区間で、そこから上流はちょっと周囲の環境が回復してからの方がよいかもしれません。
 それだったら(目的から釣りを除いてしまって)最初から軍刀利沢を遡行してしまった方が遥かに充実していると思いますし、実際に入渓者の数も圧倒的に異なるのではないでしょうか。




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