魚沼、三条、長岡の3市にまたがる日本二百名の守門岳は、西から連なる大岳、青雲岳、袴岳の総称と言われているそうですが、大岳の北隣にある中津又岳はその中に入るのか/大岳と実質一体なのかについて考える人は居ないと思います。
というか、そもそも名前や存在を知らない人の方が圧倒的に多い?
積雪期に実質的な守門岳登山口となる長岡市二分の除雪終了点は、少雪の年だからなのか、平日のためなのか、路駐は数台のみで終了点の路肩に駐車できました。
林道脇には新しい建物が立っています。
…ここって、積雪期にしか来たことないんだけど、夏はクルマで来れるんだよね??
新しい建物からほんの少し下って保久礼避難小屋に下りてきましたが、小屋の横を流れる母川は上下見渡す限りスノーブリッジが懸かっているところがありませんでした。
結果、地元の方は当然ながら母川を滑る考えは毛頭なく、右(南)の大岳か左(北)の中津又岳の尾根を滑ってここまで戻ってくるとのことで、滑りやすい(滑走が快適な)のは中津又岳の方だとのことでした。
あわよくば帰りはここまで母川の谷を滑って帰ってきたいと思っていたのですが、ここでこんなに雪が少ないと滑ってたどり着けるかが不安になり、大岳へと登る通行人をつかまえて質問してみます。
ならば、中津又岳の尾根を滑ることにして、川の対岸の尾根を登ることにします。
一旦大岳に登ってから中津又岳へと移動して滑ってくる方も多いそうですが、尾根の末端に雪が途切れている場所が散見されるため、安全を見て滑走する尾根をピストンすることにします。
登路も、傾斜が緩くなるまで母川の右岸を進んでから登ることが多いそうですが、あっという間に川が露出して右岸沿いにすすめるところがなくなり、急な尾根に取り付きます。
傾斜が急なものの、スキーを担ぐほどではない斜面を標高差100m少々登ると、尾根の傾斜はぐっと緩くなり、疎林も斜度も適度なスロープが続いて行きます。
標高1000mを越えたあたりから、振り返ると景色が広がるようになってきました。
樹木が無くなって最後の登りとなると、右に純白の大岳が巨大化してきます。
反対側(左)の遠くには下田・川内の地味な山々。
左後方の大きな平野はどこなんだろう。 長岡~見附のあたりかしら?
指呼の間にあるお隣の大岳
雪庇が美しい守門の山々
守門川の谷の向こうは只見方面。
そのさらに左は下田・川内。遥か遠方は飯豊か雲か?
まだお昼になったばかりなので、ちょっと急な斜面を一本滑ってみることにします。
登って来た尾根を左側に見て谷へとちょっと一滑り...
大岳の尾根の先にあるぽっかり白い平地に向かって滑走開始。
さっき滑ったのはどこかな~?
白くて緩い尾根が左へとこれまた緩い弓なりに下っていきます。
樹林に突入しても適度に疎らで滑りやすいです。
最後の急斜面を下って保久礼避難小屋前に帰着。
一旦尾根を少々登り返します。
中央の白い平原の左下がスタートしたところです。
出発から4時間以上かかって山頂に到着。
これまで見えなかった稜線の向こう側の景色が飛び込んできました。
快適なザラメで、どこまでも滑って行ける気になったのですが、帰ってこれなくなるのと、登って来た尾根からの雪庇が所々で崩れているのとで、標高差100mちょっと滑ったところで終了し、山頂に登り返しました。
引き返して山頂で一服して帰路へと着きます。
???
左の黒い饅頭型を滑ってきました。
長峰からは往路の沢の左岸を斜滑降。
用水路暗渠との交点から右岸に移ると、大平の農地まで雪がつながっていました。
除雪されていない舗装農道を滑って帰りますが、標高が低くなったためか雪が腐っていて全然滑りません。
このくらいの傾斜なら何もしなくとも前に進みそうなのですが汗だくです。
もうちょっと雪が多ければ右側にショートカットするんでしょうが、それも不可。
ちなみに正面の左斜上する尾根がブッシュ漕ぎで取り付いた往路の尾根。
0 件のコメント:
コメントを投稿