海の日の連休を利用して兼ねてからの目標であった荒川源流の釣行に出かけました。
例年であればまだ水温も上がらず、水位も安定しない可能性が残るのですが、猛暑の今年なら大丈夫。
と思って出かけたのですが。。。
入川渓流観光釣場からスタート。
赤沢谷出合に向けて森林軌道跡を行きます。
赤沢谷手前の取水施設を過ぎると、眼下の入川本流が轟々と流れます。
何か水量が多いような気もしますが..
赤沢谷出合で見下ろす入川も全体が白く泡立っており、何となく流速も早く感じられます。
偶然同じ時間に入山した、奥秩父の高名なガイド、Yさんのパーティーと「やっぱ、水量多いね」と言葉を交わします。
彼らは途中まで登山道を使用して金山沢出合いへ下り、本流を渡って大荒川谷を遡行する計画とのことで、ここから入川に入るのは自分だけみたいです。
ちなみに、これが前年秋に撮影したほぼ同じ場所の画像です。
比較すると、水面の白い部分の割合が随分違うような。。。
ただ、これは帰った後で比べてみてわかったことで、現地ではあまり深く考えずに、とりあえず入渓してみることにしてみました。
難所には全て巻径がついていることがわかっていることと、何といっても入渓者が自分だけなので、釣果を独占できるのではという誘惑が大きかったことによります。
それでは源流の碑を見ながら、入渓。
出だしの少しの間は左岸に残る古い登山道の残骸を行きます。
踏跡はすぐに消滅するので、沢に下りますが、なんか河原がありません。
ポイントとなる淵も泡立っており、試しに針を入れてもすごい勢いで戻ってきます。
事前にWEBで見た他の方の写真では、皆さんこの大岩の上を歩いているみたいですが、全く近づけません。
仕方なく、流れの弱い左の壁沿いを泳いで石の左の隙間をチムニー登りで這い上がりました。
川幅一杯の雄大な流れですが、川幅が狭くなるにつれて深くなり、最後は泳ぎます。
要所の突破も渡渉もいちいち泳いで行きます。
体力的には非常に疲れますが、一方で深い森の中を滔々と流れる澄んだ水は魅力的でもあります。
でも、ここはまだ序の口くらいのところで、巻道もついていません。
標高970mくらいのところで沢がUターンするくびれたところでは、左岸に突き出てくる尾根に踏み跡がついているみたいで、登山道へエスケープするかを迷いますが、もう少し進んでみることにします。
山は深まり、渓は美しくなります。
中小屋沢出合が見えてきました。
中小屋沢は右岸から滝で落ちてきています。
さて、ここからが本番なはずです。
うへ。これは全然ダメだ。
水洗トイレみたくあっという間に押し戻されます。
左岸を巻き気味に行きますが、狭くて速い流れが続きます。
水線付近を行くのはあきらめ、巻き始めます。
おー すごい。
巻き終えて降りてきました。
でも、なかなか沢の中を通してもらえません。
ここは右岸を巻きます。
すぐ上にあるここも穏やかそうに見えたので泳いでみますが、あっさり押し戻されます。

左岸を巻いて梅干しの種みたいな岩のところに降りてきました。
下を見ると、たったこれだけの距離を15分近くかかって巻いてきたことになります。
トホホ。
なかなか容赦してくれもせんね。
この辺で足がつってきました。
もうそろそろ金山沢出合いが近くなってきましたが、いい加減くたびれてきたので、1050m付近の右岸枝沢が滝で落ちるあたりから、エスケープを考え始めます。
多少流れも穏やかになった様にも見えるのですが、
左岸の踏跡を登ることにします。
踏跡を辿ると尾根上の地形で立派な踏み跡に合流するので、そこを直登していくと、登山道にでました。
最後は登山道と金山沢をつなぐ踏跡を登って来たみたいです。
あとは登山道をたどって柳避難小屋まで。
本日はここで終了することとして、小屋の周りで釣りをして、5名の釣り人と一夜を共にしました。
翌朝は登山道を川又へと帰るだけとしました。
しょんぼり😞
下界は夏休みの始まりです。
●本日の反省
あわよくば真ノ沢まで通して遡行して稜線まで・・・
と思っていたのですが、目的の2割も達しないうちに敗退です。
柳小屋付近ではほぼ平水に近かったので、小屋までは登山道を使用すれば計画達成だったかもしれませんが、一方で水量豊富な入川本流のダイナミックな流れは、それはそれで一見の価値ありでした。
本流での釣果はなかったけど。。。
2018年7月14日(土)
入川渓流観光釣場(7:25)→赤沢谷出合(9:00)-(入川本流遡行)
→中小屋沢出合(10:25)→金山沢出合(13:30)→
登山道(金山沢出合下降点)(12:40)→柳避難小屋(13:50)
7月15日(日)
柳避難小屋(6:30)→(登山道)→金山沢下降点(7:36)
→小屋跡(8:20)→赤沢出合(8:10))→入川渓流観光釣場(10:00)
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