2023年2月6日月曜日

鹿俣山(BCスキー;たんばらスキーパークから)

 2023年の1月下旬からほぼ連続して続いた寒波も、節分を過ぎたころから緩み始めてきました。

だいぶ遅くなってしまいましたが、家から近くてかつあまり混雑していない関東のスキー場で初滑りです。
山スキーの足慣らしとゲレンデでのスキー練習の両方の目的で、スキー場トップから小一時間ほどの登りでツアールートに入ることができる群馬県沼田市のたんばらスキーパークに出かけました。
スキーパークのリフト終点からちょっと先にあるスノーシューハイクでお馴染みの鹿俣山のこれまたちょっと先から、スキー場の隣の谷である夜後沢の源頭部を滑ることにします。

標高1200mにリフト乗り場がある「たんばらスキーパーク」は、スキー場としては十分な約2mの雪が積もっていましたが、リフト運行開始の8:00の時点では曇って雪が降っていたため、天候回復の兆しが見えるまでゲレンデでスキー練習です。

青空が広がり始めたので、リフト2本を乗り継いでスキー場の一番上に9:30に到着し、先行者のトレースを辿ってシールで登り始めます。
ちなみにここまでは、チケット売り場から出発する第1リフトを降りたら3本あるうちの真ん中・正面の第2高速リフトでやってきました。

木々の枝にはさっそく、ゲレンデにはなかった霧氷が白く凍り付いています。

短い急登を登ると一気に視界が開けて、背後には玉原湖が、右手の雪庇の向こうには赤城山や榛名山が見えるようになりました。
平坦な稜線のすぐ先が鹿俣山の山頂です。

鹿俣山からは、右に雪庇が続く尾根をちょこっと下りながら、まだ雲が取れない武尊連峰に向かって行きます。

大展望を見ながら稜線を行くと、山に懸かっていた雲が段々晴れてきました。

左側の樹林が疎らなところでは、雪庇の上を避けるために林の中を歩いて行きます。

さきほど通過した鹿俣山を見下ろすくらいになってくると、滑走起点の目安となる地理院地形図の1686m標点となります。

ただ、景色に気を取られているうちにちょっと通り過ぎてしまったみたいです。
この好展望の丘で滑走準備します。
ちなみに、夜後沢源頭を滑る場合、1686m標点を意識する必要はなく、(最初は片傾斜となる左岸斜面を滑ることになるので)鹿俣山を過ぎた下りが登りに変わってから、進行方向左手の樹林が滑りやすそうだと感じたところから滑り始めた方が、自然に滑れると思います。

それでは、まだ雲が懸かっている谷川連峰の左側の平標山あたりに向かってスタート。

白く凍った樹林内を快適に滑ります。
沢芯がトレンチ状になっているので、左岸斜面を斜って滑りますが、雪質は思った以上に当たりかも。
減速すると止まり気味となるので、スピードを落とさずに一気に滑ります。

するとたちまち、傾斜が緩くなって雪原の様になります。
(止まってしまわないくらいの傾斜は続きます。)

スタートから標高差300mくらい滑ると、右岸の方が滑りやすくなるので乗り移って、少々行くと標高1280mほどで右岸から枝沢が合わさります。

その後は、緩やかに左曲していく沢の水が流れていない場所を選び、沢を横断しながら距離にして600mほど行くと左岸から枝沢が合流します。

↓写真右奥が下って来た夜後沢と枝沢の出合で、左の枝沢は直前で更に枝沢が合流しています。
渡渉が必要ないここで滑走終了。

枝沢同士のこの中間尾根を登って行くべく、切れ込んだ沢の積雪部を一気に滑り抜けて尾根の末端でシールを装着します。

南に向けてブナ平付近の1323m標点に向かう小尾根は、ちょっと混雑気味の針葉樹林ですが、標高差130mくらいを我慢して登って行くと、地形が平坦となるところから一気にブナの森に変貌します。

平坦な雪原を彷徨い、たぶん1323m標点であろうところで休憩。

あとはゲレンデに戻るべく、歩きやすそうなところを東南東方向にテキトーに歩いて行きます。

1432m標点に向けて登りの傾斜が増したなと感じる間もなく、右方向にスキーコースを滑るボーダーの姿が見えてくるので、素直にコースに合流して終了です。

●本日の反省
遅ればせながらのシーズン開始にあたって、ちょうど良い足慣らしができました。
と思ったところが、帰りの車中で足が攣りまくった。
リフト終点から標高差100mくらい登っただけなのに...
いや、その後に1日券料金を取り返そうと意地汚く営業終了まで滑った影響か?
そういえば、わざわざコブができているところを選んで滑っような気がするが、あれが良くなかったのか。
まあ、全部の影響かな。

リフト1日券¥5,000(シニア¥4,200)、1回券だと¥550
うぅ~ん。微妙だ。
まあ、ここまでの往復でそれ以上かかっているので、たくさん滑っておいた方がよいのだろうが。

●2023年2月5日(日)
たんばらスキーパークトップ (9:35)→鹿俣山(10:00)
→1685mピーク (10:35)→夜後沢滑走
→1170m二俣 (11:40)→1323m標点(12:40)
→たんばらスキーパークコース内(第4リフト乗り場の少し上;13:25)







2023年1月30日月曜日

二宮駅~国府津駅 (ハイキング)

2023年は1月下旬以降強力な寒気が入り込み、北日本と日本海側は連日吹雪に見舞われています。

たまに冬型が緩んでも風が弱まることはなく、雪崩の遭難報道が相次ぐ日々はおとなしく近所の公園でのんびりしましょ。
お昼ご飯を食べてから東海道線でおでかけです。

JR東海道線の二宮駅北口を出て、正面のコンビニの裏手に回るとJAの直売所があります。
道中に食するみかんを3種類仕入れて、町役場と小学校の間の坂道を登ると、吾妻山公園へと登って行く階段があります。

お祭りでもあるのかと思うくらい多くの人々が行き交う階段を登ると、背後には海沿いの狭い土地に固まった二宮の町が広がります。

つつじの植栽斜面を登りきると隅に浅間神社が立つ山上の公園に入ります。

ジャンボ滑り台などの遊具がある公園を「芝生広場・展望台」の標識に従って進んでいくと、一気に視界が広がりました。
正月が終わるころから2月の第二週末までの期間に菜の花ウォッチングなるイベントが実施されており(とはいっても特に何かが行われるわけではなく、期間に名前がついているだけですが...)、週末ともなると町内外から多くの人々が詰めかけています。

押しかけた人々に混じって観光協会の想定通りの場所から想定通りベタな写真を撮影します。

こちらは丹沢・大山方面です。
三ノ塔よりも高いところは塔ノ岳山頂含めて雲が懸かっています。

こちらは三浦半島方面です。
寒気が強すぎるためか、関東の冬にふさわしい遠望が利く晴天とはなりませんでした。

菜の花も曇天の下では輝くような色彩になりませんね。

それでは、お隣の国府津駅目指して西に連なる丘を歩いて行くこととします。

展望台から「中里口」の案内板に従って舗装された園路を下り、途中すぐに左側に外れて釜野隧道方面に下って行きます。

釜野隧道からは南側出口を下って行き、金剛院・ふたみ記念館を目指して釜野橋交差点を西へと曲がります。

ふたみ記念館からは、次の目標の川匂神社に向けて丘を越えて行きます。
川匂神社への径は、記念館の先を左斜め先の住宅地に入り、すぐにコンクリート壁に挟まれた細い道を左折して、町道の標識がある歩道を登って行き、墓地の先で突き当たる舗道道路を左に下って行くと、坂の下に神社があります。

川匂神社からは中村原を目指して舗装道路を歩いて行きます。
神社の駐車場から西へと行くとすぐに湯場なる標識がありました。
看板には関東大震災までは賑わった湯治場だった説明が書いてありましたが、お湯も湧いておらず、周囲を見回しても説明書きを彷彿させる痕跡は全く見られません。

中村原の集落に入ってからは富士ダンボールの工場の南側にあるこの交差点を、中村川に沿って新幹線の方へと入ります。

新幹線のガードを潜った先を左折し、新幹線沿いに進んで線路がトンネルとなる手前を右折して登って行くと、東名高速の下を通った道は段々に造成された広い農地の中をまっすぐに登って行きます。

オリーブの木が立ち並ぶ突き当り上部の畑を迂回した上に小田原中井広域農道が通っており、ここの農道沿いは曽我丘陵で東側の展望が最も良好な場所の一つです。

但し、農道は秦野と小田原の市街地をショートカットで結ぶ重要な抜け道で、実質的な準幹線道路となっており、クルマの往来が激しいので、注意が必要です。

造成農地を登ってくると農道の上町隧道の脇に着きます。
曽我丘陵のハイキングコースは、このトンネルの上から国府津駅方面へと下って行くので、トンネル上に見えるガードレールの道からハイキングコースへと登ります。

日没までに少し時間があるので、ちょっぴり展望を期待しつつ近くにある高山に寄ってみることにします。
トンネルの上を駅とは反対方向に行くと、丘陵の稜線から先は曽我丘陵の道標が立っていました。

高山の三角点は、一本松目指して登った途中から右折して稜線上の一番高いところを目指すとあるはずですが。。。

みかん畑の中を登って行けども特に標識の様なものはなく、地図の三角点付近に立つ高圧線の鉄塔を目印にして、直角に曲がる農道の右側に伸びていく意味ありげな畦道の先にある、、

これが高山かな?

上町隧道の上まで引き返して駅へと下ります。

駅への道は、ハイキングコースなので基本的に標識がありますが、行き先が書いてないのがちょっと気になるかもしれません。
それに、標識が無い分岐もいくつかありましたね。勘を頼りに進みましょう。
じゃなくて、ちゃんと地図を見れば問題なく駅に着きます。
まあ、間違えてもすぐに車道に出るので遭難することはないでしょう。(車道の分岐を間違えて思ったところではない場所に着くかもしれませんが。)
ちなみに、↑これは五国峠の農道記念碑から北の眺め。
あと、「風外窟」は上町隧道と国府津駅を結ぶルートからは西側に外れた場所にあります。

五国峠から少し下った尾根の凹で農道を横切るここからは、行き先表示がしっかりします。(ここってどこかは具体的に表現できませんが)

酒匂海岸が見下ろせる、河津桜の立つ営農道記念碑のすぐ下のガードレールの間の径を右に下って行くと、30分ほどで国府津駅です。

ぐっと街が近づいてくると、お寺の脇に下りてくるので、そのまま直進し天神暗渠を抜けた先の左側に駅があります。


思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●これほど多くの人を引き付ける「菜の花ウォッチング」の実態を知りたくて、帰ってきてからいろいろ検索してみたところ、指定場所で撮った写真を見せると「ニーノ」と「ミーヤ」がもらえるとのことです。いや、「ニーノ」と「ミーヤ」を撮ると記念品がもらえるんだっけな。
この指定場所、5か所は行ったと思うけど、「ニーノ」と「ミーヤ」が居たのには気付かなかったな。
あと、「レシートラリー」なるイベントもあるみたいだけど、こちらは全く意味がわかりませんでした。

一日を総括すると、イベントのことは気にせず/せかせか動き回らずに吾妻山公園の芝生広場でゆっくりするのがベストだと思います。
家族連れは子供の遊び場に不自由しないし、人が多いとはいえ長時間座って、お茶でもたてながらゆっくり景色を眺めることができる場所が十分にあります。
そして、寒いとはいえ横浜と比べると暖かい。
期待していたよりもとても良いところだったが、都内からだとちょっと遠いか。

●2022年1月29日(日)
二宮駅(13:20)→吾妻山公園展望台(14:05)
→釜野隧道(14:30)→二宮町ふたみ記念館(14:40)
→川匂神社(15:05)→上町隧道(15:55)
→高山(16:10)→引き返し→上町隧道(16:20)
→西山営農道建設記念碑(16:40)→国府津駅(17:10)







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