2021年12月21日火曜日

三浦半島ハイキング(剱崎~毘沙門湾~三崎~油壷~小網代の森) 後半:毘沙門湾から三崎口駅へ

三浦半島先端部の海岸ウォークの後半です。

関東ふれあいの道の「岩礁のみち」クライマックスとなる「盗人狩」から、三崎の街を通り抜けて油壷の小網代湾までの記録です。

ここに来るまでの前半;剱崎から毘沙門湾までの模様はこちらです。


ここは毘沙門湾にある毘沙門漁港の西側の埠頭です。
港の向こう側は、これまで歩いてきた剱崎方面ですが、反対側の海岸沿いを歩いて行きます。

まずは先にある海蝕洞の岩壁に向けて固い岩の上を少々進みます。


すぐに到着する洞の岩壁から振り返ると、歩いてきた浜は、海に負けないくらいの白い岩の荒波が広がります。

それでは、岩壁の横を通って盗人狩に入っていくことにします。

すぐに岩壁が海岸に迫ってきますので、崖の中の一人分くらいの幅のテラスを辿ると、、

前方の視界が突然開けて、競馬場くらいの広さの岩盤が広がります。

広場の海側は、押し寄せる波の飛沫をかぶり、濡れています。

こちらは同じ場所から振り返った風景です。

波しぶきを浴びた岩盤へと入って行くと、そこは絶壁と海に挟まれた別天地のようです。

崖の真ん中にV字に切れ込んだところが盗人狩でしょうか。

近付くと、細い湾状の水路がV字の底へと続いており、そこに小橋が架かっているみたいです。

波が押し寄せる水路に沿って奥へと行くと、

V字谷の向こうはこんな感じです。
見た目より岩のフリクションがあるので、ヘツって行けば奥へと入れると思いますが、気温10℃のここで万一落ちた場合のことを想像してやめておくことにします。

盗人狩の先も、荒々しい岩壁と、海岸との間の平坦な岩盤が続きます。

そしてすぐに、大乗送信所の高いアンテナ群の手前で、観音岩というのでしょうか、大きな岩頭を回り込んで、小さな入り江へと入って行きます。

観音岩の西側の入江は、江奈湾付近のそれとは異なり、砂浜などはなく、荒々しい岩が続いていきます。

送信所アンテナの下に続く、ところどころが狭くなった岩の海岸を進んでいきます。

そして、観音岩が少し遠くなってきたと感じる頃に、平らな広い岩盤に到着します。

通行止めの橋が架かる岩礁が隣にあるこの平地は、千畳敷と呼ばれているところでしょうか。

前方に見えるこのコブ(観音山と呼ばれているのでしょうか)の右側を抜けると(恐らく左側の海岸沿いからも行けると思います)、宮川湾となります。

歩いてきた千畳敷の海岸と分かれて、谷間に入っていくと、宮川湾のフィッシャリーナが見えてきます。

三崎の街まで続く大きな宮川湾の東端にあり、強固な防潮堤で二重にガードされているフィッシャリーナの入江の波打ち際に沿って進むと、トイレと駐車場がある船溜まりとなり、「関東ふれあいの道」は、県道の宮川町バス停へと登って終了となります。

さて、関東ふれあいの道の終点から先の海岸沿いはどうなっているのでしょうか。
ちょっと様子を見に行ってみることにします。

宮川湾の船溜まりの奥にある釣舩屋さんの駐車場の管理人さんに声を掛けて、駐車場の奥にある浜への径に入ります。

すぐ先にある危険の看板から、最後の海岸歩きを始めることにします。

さっそく海蝕のトンネルが登場します。
中を向こう側に抜けれそうですが、抜けた先がどうなっているのかわからないので、かつての遊歩道の残骸のようなものがある海岸側から抜けていきます。

波が引いたタイミングを見計らってコンクリートブロックの残骸の上を飛び越え、岩に刻まれたステップの痕跡を登ります。

何となく、これまでよりも崖と海が近づいた様に感じますね。

向こう側に抜けない蝕洞も2つでてきます。

そして、回廊のような平地がでてくると、その先に橋が2つ架かっています。

1つ目の橋は普通に渡れますが、

2つ目はかなり微妙ですね。
幅10㎝ほどの鉄骨の上は濡れていて、海藻みたいなものが生えているところもあります。
それに、10秒くらいに一度、大きな波が来ると、飛沫がもろにかかります。
ここで観念して引き返そうか、転落とずぶ濡れ覚悟で進もうか、ちょっと迷いますが、、

右側の岩壁の中にある、奥へと続く狭い足場を辿ると、その先で飛び石伝いに対岸へ渡ることができました。
波が引いた隙に磯の上を飛び石で通過し振り返ってみると、微かに階段の跡のようなものがありました。

鉄骨の橋を過ぎると、三崎の街の東端にある工場の建物が見えてきます。

径はないものの、通るべきルートは明確となった海岸を歩いて三崎(晴海町)に到着です。

工場の建物の脇から道路に入り、工業団地の中を抜け、城ヶ島大橋をくぐって、三崎港に入ります。


横浜駅で購入した京急「みさきまぐろきっぷ」についていた「まぐろまんぷく券」で地魚定職を食べた後に、この”うらりマルシェ”内にある売店で、同じくセットでついてくる「三浦・三崎おもひで券」でお土産を購入して、1時間のお昼休みです。

さて、「油壷・入江のみち」で、残る小網代湾への道を行くことにします。
パンフレットによると、入江のみちは町の西端にある歌舞島公園からスタートする様ですが、そこに行っても特に公園のようなものは見当たらないので、歌舞島会館の前から、車道の西海岸線を歩き始めます。

「西海岸」を名乗る道路は、正面に富士山を望む幾つかの小さな入江を過ぎていきます。

これは海外港という名前の漁港。

一旦坂を登ってシーサイドタウンを過ぎたところにある、京急油壷マリーナの諸磯湾。

諸磯湾の隣、ヨットクラブのある油壷湾は見下ろすような形で過ぎていきます。

県道216号線に突き当たったT字路を右折した先にある”シーボニア入口”バス停のすぐ先の急坂を下り住宅地を抜けると、正面にこれまたヨットクラブのある小網代湾が広がります。

小網代湾の奥の方向となる右へしばらく進み、白髭神社の手前を右に入り山道を行くと、小網代の森の入口となります。

木の階段を下ると、小網代湾の最奥にある湿地に降り立ちます。

小網代の森は単なる森ですが、入江と干潟、それに続く河川、湿地と谷戸がコンパクトにまとまり、徒歩数十分の距離の中に多様な自然が展開されています。
保全活動が活発に行われている模様で、ちょうどこの日も大勢のボランティアの方が干潟と湿地の手入れをされていました。

学生の課外活動の様な団体さんも見かけました。
遊歩道を辿り、川を遡っていくと引橋のバス停に行くことができますが、そこから駅までの三崎街道は、休日の渋滞が恒例なので、裏道を歩いて駅へと向かうことにします。

一旦木道を引き返して、河口干潟と”アテガニ広場”を通り過ぎて北尾根を登り、大規模に整備された大根畑の中を通り抜けて駅へと向かいます。

国道134号線に出ると三崎口の駅は2分ほどでした。


この日の前半(剱崎~毘沙門湾)の記録はこちら

思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら

●2021年12月19日(日)
剱崎バス停(8:30)→剱崎灯台(8:45)
→岩礁のみち(剱崎;8:55)→江奈湾(9:50)
→白浜毘沙門天(10:35)→毘沙門湾(11:00)
→盗人狩(11:40)→宮川湾(12:15)
→晴海町(13:00)→三崎(13:20~14:10)
→歌舞島公園(14:20)→入江のみち
諸磯湾(14;40)→白髭神社(15:00)
→小網代の森(15:10~15:30)
→北尾根→三崎口駅(16:05)

※三崎口~三浦海岸駅間は歩いていません(GPS終了忘れ)




New

北横岳 (ハイキング)

 2024年秋分の日の振替休日は、三連休で一番の晴天となったので、北八ヶ岳にでも行ってみようと、朝8時前に麦草峠に到着したら、とっくの間に駐車場は満杯でした。 確実にクルマを停めることができる場所にさっそく転戦です。 冬は「ピラタス蓼科スノーリゾート」となるスキー場のゴンドラは、...

Tips