2024年3月13日水曜日

神楽ヶ峰(BCスキー;かぐらスキー場から)

2023-24年の冬は、少雪と2月の夏日記録が過ぎたの後に、雪崩が多発する寒波と大雪を経て、3月半ばに1日だけ低温下で高気圧に覆われることとなりました。

長らくお預けとなっていた初スキーにようやくお出かけしました。

湯沢町三俣の国道17号線沿いにあるかぐらスキー場・みつまたステーションからロープウェイに乗って、スキー場最上部を目指します。

ロープウェイを降りてからリフト→滑走→ゴンドラ→滑走→高速リフトと乗継いで到着したかぐらスキー場最上部の第5ロマンスリフトに並び、BCゲート前に降り立ちます。

平日のためなのか、係員が居ないゲートでアバランチトランシーバーをチェックし、多くの人が向かう中尾根ノ頭方向に登り始めると、早速背後には越後の山並みが見渡せるようになります。

ここに来るのは初めてなので、先ずはリフト終点のすぐ上にある凸。通称ニセ神楽から緩斜面を足慣らしに滑ることにします。

ニセ神楽の稜線裏側には、お隣の神楽ヶ峰と背後に立つ苗場山と北側の三角・霧ノ塔との間に、遠く北アルプスから妙高、頚城丘陵が見渡せました。

先ずはリフト方向に標高差100mほど滑走します。
今シーズン初めて履いたスキーではさすがに無理があり、早速転倒。雪まろけです。

このままいきなり中尾根北斜面は無謀とも感じられたので、すぐ南側の神楽ヶ峰から反射板へと延びる緩斜面の尾根を滑ることにします。

というわけで、先ずは神楽ヶ峰へ。

緩やかな稜線を南へと登って行くと、眼下にカッサダムのダム湖が見えてきます。

立入禁止の稜線反対側は、樹林の向こうに苗場山。

あっという間に谷川連峰・魚沼盆地が見渡せる神楽ヶ峰に到着です。

左手は、巻機山から越後三山を経て守門岳・日本海へと続く山並みと魚沼盆地。

平標山(右)~茂倉岳~巻機山の純白の峰々が並ぶ正面には、これから滑る反射板への緩い尾根が横たわります。

苗場山の中腹には5本ほど滑った跡が...

手つかずのバーンを選んでさっそく滑り出します。
傾斜が緩いのでスピードはあまり出ませんが、このくらいでちょうど良い感じですね。

それでもあっという間に稜線が離れていきます。

ある程度まで滑ったら、反射板への尾根に乗るべくトラバース。

尾根に乗ったら、先行者のトレースに従い、左(北)側を巻き気味に反射板に到着。

このすぐ下はかぐらスキー場の田代エリアで、左側のかぐらエリアへと戻るトラバースゲレンデが見下ろせます。

一枚バーン・ところどころ疎林の斜面は、パウダー滑走を満喫するためにある様な場所で、好きなところを滑って行けます。

が、多くの人にとっても魅力的な場所なので、時間帯が遅いとごらんの様にギタギタです。
中段から下は、特に第5ロマンスリフトからトラバース気味に合流してくるたくさんのボーダーの強固な斜滑降トレースが何本か横切っており、パウダーとシュプール、ボードカットが入り乱れる不安定な雪面をロデオライドの様に乗りこなすこととなりました。

ギタギタ斜面を下って田代エリアの第8ロマンスリフト降り場に到着。
連絡コース「H2」を通って、かぐらエリアへと戻ります。

ガクガクの足で和田小屋(ゴンドラ降り場)のすぐ下にあるかぐら第1高速リフトの乗り場に帰着しました。

●本日の反省
全然ダメや。どうしよう。
・トータルで標高差200も登っていないのに、足がガクガク・最後はフラフラ。
 深雪で転ぶと起き上がるにも一苦労。
・ゲレンデに戻ってからリフト代(1日券¥6,800!)回収のためみみっちく練習するも、ちょっとコブ斜面を滑ろうものならたちまち足が攣り、それは帰りの車中でも...
・できればもう一度リトライしたい。(1回滑ってから、第5ロマンスリフトが運行終了する13:00前までに戻れるように早出して。)

半月に1日くらいの絶好の天候に恵まれました。
スキーは散々だったものの、ハイキングとして考えると、この上ない稀有な日でした。

●2024年3月11日(月)
かぐらスキー場第5ロマ終点(10:50)
→ニセ神楽(11:30)→足慣らし
→神楽ヶ峰(12:25)→反射板(13:10)
→田代第8ロマ終点(13:25)
→かぐらスキー場(第1高速リフト乗り場;13:30)




2024年3月10日日曜日

鍋割山・塔ノ岳 (ハイキング)

 南岸低気圧の通過が多い2023~2024年の冬。

3回目の降雪が明けた翌日に地元丹沢にお出かけしました。

登山口まで家から2時間かからない地元です。

小田急線渋沢駅からバスに乗り、終点の大倉で下車して目の前の山守茶屋の横に入ると、バス停前の賑わいがぱったりと途絶えて道行く人も居なくなります。

歩く人はいないものの、辻ごとに標識が完備された道を1時間ちょっと行くと、最初の渡渉となる二俣に到着します。

渡渉とはいえ木橋が架かる勘七ノ沢を渡り、その先で本沢を渡った先のミズヒ沢渡渉点で車道はおしまいとなりました。

せっかく近くまで来たので、記念にミズヒ沢の大滝を見物していくことにします。
ミズヒ沢左岸の明瞭な踏み跡を10分も歩かないうちに、落差約20m(そんなに高くはないように感じますが...)と言われるミズヒ大滝がありました。

登山道まで戻り、鍋割山荘のペットボトルの水を3本ほどザックに詰めて、登山道を登り始めます。

20分ほどの後沢乗越で寄・栗の木洞からの登山道を合わせると、登山道は鍋割山に向けて一気に登り始め、高度を上げるごとに残雪が増えてきました。

ちょっと泥っぽいところがあったものの、爽快な雪の尾根を乗越から1時間ほど登り、鍋割山に到着です。

週末のお昼どきにしては、うどん待ちの行列はそれほど長くなく、同様に名物の富士山や相模湾の展望も申し分ありません。

山頂で小休止したのちに、塔ノ岳へと向かうべく鍋割山稜に入ります。

鍋割山稜に入ると通行する人がぐっと少なくなり、よく締まった雪に埋もれた登山道を、左に丹沢の雪景色、右に海岸線を見ながらのんびりと歩きます。
絶景を見ながら静かで清浄な雪景色の中を歩くまさに稜線漫歩。
ここまで登って来た人だけが味わえる空間が続きます。

振り返ると、先ほど居た雪の山荘の向こうにずっと富士山が眺められます。

塔ノ岳の方に進むにつれて、表尾根の向こうに湘南の街並みが見えてきました。

秦野や伊勢原の町もすぐ眼下になってきました。



1時間少々の至福の山稜歩きをすると、右手から大倉尾根が迫ってきて、登山道の喧騒が聞こえてきました。

金冷シで大倉尾根の登山道と合流すると、2車線の登山道が狭く感じられるくらいに一気に人口が増えました。
塔ノ岳山頂はすぐそこです。

大勢の登山客でにぎわう塔ノ岳からは360°の大展望が広がります。

歩いてきた鍋割山稜の遠くには箱根・愛鷹・富士山。

その右は丹沢主稜の山並み。

反対側の表尾根方向です。

大山の左肩には横浜の街。その左側にはぼんやり東京都心が望めました。

大山の右手は三ノ塔の先に湘南・江の島。
スカイツリーやシーキャンドルまでは識別できませんでしたが、視界良好です。

絶景を満喫したので、大倉尾根を下山します。
上から見下ろすと雪が白くてキレイそうでしたが...

標高1300mの花立山荘付近から下は、残雪が消える標高500mほどまで泥の登山道となりました。
これが快適な雪の稜線歩きの代償か。

●あまり良い評価を耳にしない大倉尾根だが、最近とんと通った記憶がなく、前に来たのは何時だったか記録を遡ってみると、何と2017年の秋だった。
 6年ぶりではないか。しかもその時は花立山荘から下り始めて、途中で戸沢に下りてしまったため、ほんの少ししか歩いていない。
 道理で記憶にないはずだと思う一方で、その花立山荘が思っていたよりもかなり高い場所にあったことに驚いた。

●2024年3月9日(土)
大倉バス停(8:40)→二俣(9:50)→丸木橋(10:10)
→ミズヒ沢大滝(10:30)→後沢乗越(11:05)
→鍋割山(12:10)→大丸(13:15)→金冷シ(13:25)
→塔ノ岳(13:40~13:50)→花立山荘(14:20)
→堀山の家(15:00)→大倉バス停(16:30)



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