2023年の建国記念日の週末は、直前(2月10日(金)の朝から翌日早朝にかけて)に南岸低気圧が関東地方に久々の積雪をもたらしましたが、平野部では土曜日朝から溶けてしまいました。
ただ、山地にはそれなりの雪が降ったはずなので、普段はあまり雪が積もらない関東太平洋側の山に様子を見に行ってきました。
先週行った群馬県の鹿俣山で、たんばらスキーパークのリフトを使い、その楽ちんさに味をしめたため、今回もスキー場のトップから登り始めることができることを条件に、那須の最高峰、三本槍岳を選びました。
もともと降雪が少ない那須で、快適な滑走ができるかどうか?
栃木県那須町にある「マウントジーンズ那須」は、抜群のアクセスの良さから大人気のスキー場です。
東北道の那須高原S.A.のスマートI.C.から県道305号線を登ると、あっという間に「どうぶつ王国」の先にあるスキー場に到着です。
夏タイヤで到着した駐車場からは、エスカレーターでチケット売り場に登ります。
ゴンドラ1回券をオーダーすると、本当に片道でよいのか(帰りは乗らないのか?)と念を押されてから、隣のサービスカウンターで登山届の記入を指示されるので、素直に従います。
ゴンドラ山頂駅で降りると、すぐ上には何故かドッグランがあり、そこから圧雪車が固めた道が続いていますので、歩いて行くと、今は使用されていないスキー場跡のリフト終点手前で圧雪が終わります。
そこでキーを装着し、登ってすぐの展望台のある丘が、地形図の1462m標点です。
左手を振り返ると、鬼面山の先の関東平野には薄い雲海が広がっていました。
雲の上へと登って行きます。
スキー滑走のみが目的であれば、ここから引き返すか、一本北側の尾根にある前岳、赤面山へと滑るのが良いと思います。
振り返ると、これまで歩いてきた平らな台地と那須連山が見下ろせるようになります。
標高差は、ここから峠まで400m、そこから流石山までは300m弱ですが、それ以上にダイナミックに感じます。
こちらはその左手にある男鹿岳周辺の山々ですかね。
ちょっと滑ってみたいですね。
どの時期にどうやってアプローチするのが一番よいのでしょうか。
まあ、スキーで来るなってことですね。
先ず、緑ラインのドロップポイントに向かって、登山道を外れてブッシュの中を下って行くのですが、たどり着いた急斜面は予想通り3月中旬並みの気温と日差しを受けて、前日朝までに積もった雪がボロボロです。
もう面倒なので、ここから登山道沿いに、一番雪の多い部分を滑ってしまうことにします。
それよりも難関だったのは尾根が平坦になってからで、あまりターンすると止まってしまうので、なるべくスピードを維持しながらブッシュを回避するのですが、表面のモナカに引っかかるのと、たまに表面下の雪が空洞状となっているところでバランスを崩すのとで、3回転倒しました。
さて、帰りのスキー滑走ですが、登ってくるときに正面に見えたスダレ山の東斜面のどこを滑るかを物色しながら引き返します。
ブッシュが最も少なくて面ツルなのは下の写真の緑色のライン(いわゆる黒川源頭)なのですが、結果的に赤いラインを滑ることになります。
どこかコンディションの良いところはないかと物色しながら、登山道の少し下側を並走しながらズルズル高度を下げているうちに、結局登山道上のブッシュが途切れるところまで下りてきてしまいました。
景色は最高なんですけどね。
見た目は十分。中身は、モナカ雪時々片栗粉。所によりカチカチバーン といった斜面を一気に滑り降ります。
スピードを上げるとバラエティーに富んだ条件が頻繁に入れ替わるので、なかなかエキサイティングです。
横を下っていたハイカーからは、タコ踊りみたいに見えたことでしょう。
あとは圧雪されたコースを滑って、チケット売り場で下山の声を掛けて終了です。
スキー場は大賑わいで、ゴンドラ乗り場は長蛇の列でした。
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