ページ

2024年5月12日日曜日

一念(一年)峰 (ハイキング)

 山形県米沢市の市街地に近い高畠町との境界に立つ「一念峰」(地理院地図の表記は「一年峰」)は、首都圏に住んでいると馴染みが薄いのですが、やまがた百名山にもなっている地元では由緒ある名峰とのことです。


どんなところなのか、5月の晴れた日に行ってみました。

東北中央自動車道の米沢I.C.を下り、県道1号(米沢高畠)線を道の駅米沢の前を通過してまっすぐ道なりに行き、トンネルを出た先の米沢市長手で右折(ここには一念峰の看板がありますが注意していないと見逃してしまいます…長手374番地にある佐藤土建さんを目指すと便利)すると、あとは表示通りに進めば、登山口の駐車場に到着することができました。

クルマが通れそうな広い道を歩いて行くと、本堂跡地の表示があるところから本格的な登山道となりました。
赤い矢印が登山のルートです。

名札が貼られた岩がぽつぽつ出てきます。

正面に立ちふさがるように立つ機織岩は、登山道をそのまま登ると上に立つことができます。
ここまで駐車場から20分足らず。

岩の上からは米沢の盆地の向こう側に朝日連峰が望めます。

こっちは飯豊連峰でしょうか。

機織岩のすぐ先には屏風岩なるものがありました。

屏風岩の上に乗ると、一念峰山頂部の岩稜が一望できます。
屛風岩の上にある2つの岩にも名前が貼ってあり、左がかえる(ビッキ)岩、右が幕岩とのことでした。

ちなみに、見上げる岩壁の上から今居るところを見下ろすとこんな感じですね。

屏風岩のすぐ先は梯子岩です。
名前の通りハシゴで登ります。

これは梯子岩を登ったところにある岩。

その横のクサリを登ると、縁結岩の先(笠置岩の手前)で径が分岐します。
左の径はすぐに行き止まり(後で寄り道します)となるので、順路通り右へと登ると、赤→が左下へ降りるように指すところに天狗の相撲取り岩なる平坦な岩盤があり、周囲の展望が開けました。

天狗の相撲取り岩の奥には大きな岩頭があり、岩の上を跳んで行けそうなので近づいてみます。

紙飛ばし岩との名札が貼ってありました。
ここで行き止まりとなりましたので、引き返して登山道を赤矢印通りに下って行きます。

登山道は先ほどの紙飛ばし岩を右に見上げながら下って行き、

やがて岩を回り込んだ先の遠く月山を望む場所で行き止まりとなりました。

なんか期待したイメージと違っているので、もう一度戻って考えてみることにします。

そういえば、ここに来る途中で、無理やり突っ張れば登れそうな黄色い溝があったのがちょっと気になります。
でも、ちょっとここを登ると着ているものが汚れてしまいますね。

注意しながら引き返していると、ハシゴとクサリを発見。
登ってみます。

クサリを登った先にある平らな岩の上に、別の岩が張り出していますね。

何と岩が張り出している場所は先ほどの黄色い溝の上部でした。

この溝と狭い天井の組み合わせがなんか中途半端です。
隙間を這って進むと段々狭くなって身動きが取れなくなり、かといって黄色い溝に下りるとそのまま溝を落ちていきそうだな。

這いつくばるのと溝に入るのと、どっちつかずで通り抜けます。
ふぅ。

抜けた先にあるのは地獄岩の表示。

地獄岩の上に立つと、天狗岩という岩の上にクサリが貼ってあります。

天狗岩のクサリを登りきると、

一念峰でここよりも高いところなし。
四方を見渡せます。

足下を見ると、天狗の相撲取り岩とそこから紙飛ばし岩へと向かった岩が見えます。
紙飛ばし岩の上に乗ったことになるみたいですね。
大展望を見ながらお茶とおやつをいただきのんびりします。

帰路は笠置岩の分岐から下の方に寄り道しました。
分岐のすぐ下に護摩壇岩。

護摩壇岩の下敷きとなっている釣鐘岩と畳岩の岩小屋に不動明王が鎮座しており、ここで行き止まりです。

護摩壇岩の横を少し登るとこれらの岩の上部を見ることができました。
一念峰山頂部の一連の岩はこれで全部見たんじゃないかな?

往路を引き返して20分ほどで駐車場に戻ります。

●標高差約150m。往復1時間+休憩で手軽に展望とアトラクションが楽しめました。
 地方都市の駅前から10分少々でこんな楽しいところがあるとはうらやましい。

●2024年5月10日(金)
一念峰登山口駐車場(12:10)→機織岩(12:30)
→梯子岩(12:35)→天狗岩(12:55)
→護摩壇岩・釣鐘岩(13:10)→登山口駐車場(13:30)



0 件のコメント:

コメントを投稿

ページ

Tips