3月に入って好天率も増す一方、山スキーの雪質は変化が激しく、ウインドクラストが生じなくなるくらい暖かくなるまでは、当たりはずれの差が出やすい時期でもあります。
2024-25シーズンは久々の大量降雪に恵まれたので、ここ数年は雪不足のためアプローチに難があった場所へ出かけてみました。長野県北安曇郡小谷村 北小谷1861番地。JR北小谷駅と姫川を挟んだ国道148号線沿いにある「道の駅おたり」にクルマを停めて、裏手にある元小学校のトレーニングジム?の駐車場の斜面を登り始めます。
ここから林道は左の方向へと幾重にもカーブしながら大きく迂回して、720mのヘアピンカーブのところで戻ってきますが、そこまで一気にショートカットすることにします。
790mで右へとヘアピンカーブしていく林道を渡ったあたりからは、大きく広がった緩斜面が続いて行きます。
標高610mほどで小さな小屋が立つ電柱の終点を見下ろすと、沢型の急な登りとなり、標高差80mほど登って傾斜が緩んだところの左側に林道が戻ってきます。
尚、沢型の入口は割と狭く降雪直後は雪崩リスクがありそうな地形ですが、すぐ左(南)側が安定した植林となっていました。
好展望の720mヘアピンカーブから、またもショートカット。
右から側壁が雪庇となって戻ってきた林道を横断して、さらに真っ白な緩斜面を登って行くと、1004.9m三角点手前付近から、急に平坦地が広がりました。
地形図の横書きの方の「紙すき」付近は、林道かその周辺を、帰りのスキーがぎりぎり漕がずに済むくらい緩い傾斜が確保できるコース取りで歩き、1080mの雪庇の丘の横の窪地で右へ迂回していく林道をブナ林の直登でショートカット。
1120mで再び林道に出ると大平原が広がり、間もなく1182m標点横の窪地に到着しました。
尾根の上のブナ林からは、それまで踝くらいだった雪が脛くらいの深さとなり、トレースが重宝しました。
↑地理院地図に二つ書かれているうちの縦書きの方の「紙すき山牧場」の平地が目の前に広がります。
窪地の向こう側に見える左が1411m標点、右が蒲原山手前の1520m凸。
ここから蒲原山方向に直進しても良いですが、帰りが登り返しとなるため、昨日のものと思われる先行トレースに習って、窪地を北側から迂回して対岸の右の尾根に乗り、1182m標点を通過して登って行くことにします。
加えてこのトレースは、平坦な尾根の上を帰路に登り返しが無いように絶妙み選びながら進んでいきます。
ありがたや。
雪温が低下してシールが凍り、スキー板がアイス棒となるころに、1411m標点よりも少し蒲原山寄りの尾根にたどり着きました。
反対側にはそれまで見えなかった白馬側の景色が広がります。
正面の最も目立つ場所にある箙岳
東尾根から谷に飛び込んだシュプールが見えました。
そのまま谷へと滑って行ったみたいですが、すごいな。
どうやって帰ったのだろう。
そのまま谷を下って行くと、北俣沢~土沢川を下り、北小谷駅の対岸に出るまで運にも強く左右される難ルートだと思いますが...
さて、こちらは緩やかな尾根をたらたらと登り、標高1520mの凸まで来たところで一旦下り(帰りは登り返し)となることに気付きました。
蒲原山までは高さで100mちょっと、距離で500m少々ですが...
ううむ。この先の斜面がなんだかヤブっぽく見えるのは、斜度が緩いことによる錯覚なのか、帰路の登りが視覚にバイアスを与えているのか。。
ちょっと講釈が長かったですね。スミマセン。
ちょっと講釈が長かったですね。スミマセン。
この凸から滑って帰ることにします。
北俣沢の谷の向こうに横前倉山を望みながら往路を滑り降りていきます。
標高が高くなったためか、今まで堂津岳~奥西山の稜線に隠れていた戸隠山がちらりと顔をだしているではありませんか。
その左側の大渚山の裏には妙高が。
そして、標高1200m超の北東向き斜面は、ごらんの通り日射角度がとても小さく、午後2時を過ぎてもパウダーが残っていました。
牧場に入ってからはなるべく速度エネルギーをロスしない様こころがけて。
1004.9m三角点から下のスロープは、スコップの様に板に力を入れて生コン化未満の雪を強引に滑ります。
あっという間に大平の建物が見えてきました。
帰路は歩道を行ってみることにします。
北俣沢の谷の向こうに横前倉山を望みながら往路を滑り降りていきます。
牧場に入ってからはなるべく速度エネルギーをロスしない様こころがけて。
1004.9m三角点から下のスロープは、スコップの様に板に力を入れて生コン化未満の雪を強引に滑ります。
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