早春の開花期を迎えた秩父の山へ。
早朝からご同輩のハイカーで賑わう、埼玉県小鹿野町 道の駅「両神温泉薬師の湯」からスタート。
すぐに右手に「友好之林」なる中華風の門があり、ここが鳥居山コースの登山口となっているみたいですが、薬師堂コースを登りたいので通り過ぎていきます。
友好乃林の向い側にある花菖蒲園は、入口にロープが張ってあったのでパスして舗道を歩いて行くと、薬師の湯開発記念碑が立つ駐車場のような場所までやってきました。
どうやら薬師堂コースの入口を通り過ぎてしまったみたいです。
慌てて石碑の奥にある橋を渡ると、対岸を少し下ったコテージ群の中に登山口がありました。
左下に人の気配が感じられる径を行くと、高圧線鉄塔の下で視界が開け、そのすぐ先で山居広場への分岐となります。
山居広場を指す左の分岐へと入り植林の中をトラバースすると、すぐに周囲が開けて、蝋梅と梅が咲き乱れる園地となりました。
下を見るとフクジュソウも咲いていました。
さて、いよいよここからがハイキングっぽくなってきます。
登山道は少し登ったところで道の駅の裏手から登ってくる径を合わせて、さらに10分少々でさきほどの舗装道路の上部に出ました。
林道に出たのはすぐ奥に駐車場がある場所で、四阿屋山への径は道路のヘアピンカーブに張り出した目の前の尾根を登って行きます。ここが山居広場と呼ばれるところでしょうか。
そういえば、どこかに福寿草園の看板もあったような気がするが、この広場のことなのでしょうか?
ここまでならドライブでも気軽にやってくることができます。
展望は... もう少し木を切った方が良いかもしれませんが、ランチ休憩には快適な場所でした。
休憩舎から更に急登を登ると、一旦傾斜が緩くなった植林の中に両神神社奥社があり、この社の裏手から山頂に向けて一気に急登となりました。
前夜の雪が残るじめじめしてスリッピーなクサリ場を登って行くと、大堤へと下る分岐の先で山頂に到着です。
山頂からは両神山だけが良く見えました。
狭い山頂からの下山は、一旦引き返して山居vs大堤分岐を大堤の方へ直進していきます。
濡れて滑りやすくなった細い尾根の上をしばし進むと、クサリがあらわれてきました。
最初のクサリ場は、急な登山道で滑っても下まで落ちていかないように、親切な感じで設置されていました。
一旦植林の中に降り立ち、
すぐ下のナイフリッジを左(東)直下から巻くと、
その下の小凸からはワンランク急傾斜のクサリ場となります。
クサリは最後に小さなルンゼに吸い込まれて、
山居への巻き径が分岐する植林に降り立ちました。
山居への分岐から下は、植林内の浅い沢状地形に沿ってのんびり下る登山道となり、大堤バス停の広場の前に降り立ちました。
ここからはデポしてあったチャリに乗り、セツブンソウを見物することとします。
ちなみに、周辺の案内図は、埼玉県のサイトにあるこのハイキングマップがとてもわかりやすかったです。
舗装道路を小森川上流方向に1kmも行かないうちに、橋の向こう側に駐車場が見えて来ました。
入場料¥300を払って中に入ると、うつむいたりうずくまった姿勢のまま固まった人たちが並んでいます。
前夜の雪や雨で湿った花々は、春の日差しで見る見る乾いていきますが、乾いたのは花ばかりではなく、風にあおられた周囲のスギ林からは黄色い噴煙が立ち昇り始めました。
慌てて帰路に着きましたが、小鹿野の町には既に黄色いモヤがかかっており、秩父市街に到着するころには盆地全体に黄色の暗雲が立ち込めていました。
遅かった。
思い立ったらすぐ行ける。 その他の首都圏近郊ハイキングの記録はこちら。
●本日の反省
地表近くに咲く節分草をカメラに収めようとしゃがみ込んだら、呼吸が苦しかった。
きっと発達した腹部の贅肉が呼吸を圧迫していたのだろう。
そのあと急に立ちあがったらめまいくらくらだった。
なぜだろう。
春の開花期の奥社から先は落石注意
両神神社奥社からの登山道は、上で人が落とした石が降ってくる場所を通っている。
恐らくこの時期だけだと思うが、大賑わいの花見客ついでの登山客が山頂近くで無造作に石ころを落とした(又は自分が落としたことにすら気付かぬ)まま、下に何も告げない光景を見かけた。
クサリ場は自分が落ちないことに注意が向きがちとなるが、頭蓋骨めがけて落ちてくる落石にも注意しましょう。
●2024年2月24日(土)
道の駅両神温泉薬師の湯(9:10)
→薬師道コース入口(9:23)→車道出合(9:40)
→山居広場(9:55)→両神神社奥社(10:15)
→山頂(10:30)→つつじ新道
→山居分岐(11:10)→登山口(11:30)
(自転車)→セツブンソウ自生地(11:35~12:00)
→道の駅両神温泉薬師の湯(12:10)
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