雛祭りを過ぎると暖気が強まり、春の訪れが一段と感じられてきました。
日本海側の湿った地域や中途半端に高い山に行くと、雪質が重くなってしまうことを警戒して、ドライパウダー確率が高い”山スキーのためにある山”、菅平の根子岳に行ってみました。
ここは昨年の2月末に訪れた時に、高速道路の渋滞で到着が正午近くだったにもかかわらず、良好な雪質だったところで、前年の経験にあやかっての再訪となります。
長野県上田市にある奥ダボススノーパークの第一リフト終点にある「スノーキャット」(圧雪車)乗り場からスタートです。
ここまでへのアプローチ方法やスキー場のシステムは、前年の2月に訪れた時と変わりありませんでしたが、1回のリフト料金だけが¥100値上がりして¥600となっていました。
目指す根子岳山頂(↓写真右側)付近は雲に覆われています。
登るにつれて青空は徐々に雲行きが怪しくなり、稜線近くになると雲中に突入して周囲の見通しが効かなくなってきました。
小根子を少し通り過ぎた道端でスキーをセットして丘の上に滑り登ると、昨年同時期よりもかなり雪が少なめな北側の斜面が見下ろせて、ちょうど先行者の方が滑り始めたところでした。
先行者に続いてクラストした凸から滑り降ります。
空気の様なフカフカのパウダーには程遠いですが、適度な手ごたえで雪煙を吐き出す、とても快適なコンディションです。
標高1900mほどになると、正面に細かい落葉樹のブッシュが立て込んできたので、圧雪車道に戻るべく左手に方向転換して斜滑降していきます。
すっかりガスってしまい、山頂の展望が期待できなくなったので、圧雪車の道が右にカーブする左側にひっそりと立っている標高2128.3mの丘。通称小根子から先ずは滑ってみることにします。
目の前に広がる斜面のブッシュが少ないところを選んで、滑り着く先のことは考えずに、心の赴くまま滑って行きます。
避難小屋の少し上くらいの高さです。
ちなみに、源頭を巻くように越えてきた小さな沢は、そのまましばらく中を滑っても、避難小屋の下で圧雪車道に戻ることができます。(その場合は沢型が鋭くなって北向きに曲がる前に帰れるよう方向転換するとよいと思います。)
恐らく、先ほど滑った北側よりも日当たりが良いためなのか、昨日太陽で暖められた表面の雪が夜の冷え込みで固くなったと思われるようなモナカ状の部分が多くなってきます。
ここを最初に滑ったのであれば、まあそんなものかと納得したのかもしれませんが、既に良いコンディションを経験してしまっているため、どうしても比較してしまいます。
うっかりスピードを出しすぎると迷子になりそうな濃い霧の中を手探りで滑って行きます。
徐々に視界が開けてくると目の前に雪原が広がり、出発したリフト降り場が見えてきました。
●本日の反省
コンディションを考えると、とても満足のゆく滑走ができました。
圧雪車道に戻ることをあまり意識せずに、もう少しオフピステを滑っても(沢沿いに下って行っても)よかったかも。
●2023年3月4日(土)
奥ダボススキー場第一リフトトップ(8:50)
→小根子岳(10:40)→小根子岳北西斜面滑走
→往路標高1870m(11:25)→スノーキャット終点(12:00)
→根子岳(12:10~12:40)→根子岳西面滑走
→往路標高2000m(12:55)→小根子岳(13:10)
→小根子岳北西斜面滑走→第一リフトトップ(13:45)
→同リフト乗り場(13:50)
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