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2021年2月15日月曜日

自家用車で登る百名山 ~その30~ 四阿山(BCスキー)

 2021年バレンタインデー(日曜日)の前日は、日本全国が快晴で4月中旬並みの暑さ?となりました。

厳冬期にはなかなか近寄れず、かつ高温による雪崩の心配がない、菅平の四阿山にスキーに行きました。


四阿山はいくつかのアプローチ方法がありますが、積雪期に最もポピュラーなルートとなる”あずまや高原ホテル”からの往復とします。

今は閉館してしまったこのホテルには、上田菅平I.C.から長野原への道の途中の鳥居峠手前で左折して向かいます。

国道406号線を外れてからは数か所で路面に雪が残っていたものの、夏タイヤで問題なく到着できました。


旧ホテル前の舗装道路終点から登山道となりますが、幅広い道は3日間の好天を期待して訪れた多数の登山者に踏み固められて、歩きやすい圧雪状態となっていました。

なので、スキーを装着する気分にならず、板とブーツを持ったまま、ゴム製のサンダルでしばらく進みます。

牧草地の入口からは広い雪原にトレースがばらけたため、ここでサンダルを脱いでブーツに履き替えますが、トレースの上はとても歩きやすいため、しばらくはツボ足で歩くことにします。
この後結局、そのままスキー靴で登頂してしまうことになります。

牧草地は標高差200m超くらい続き、登るにつれて徐々に樺の木が生えてきて、樹林帯へと入っていきます。

傾斜はさほど急ではないものの単調な斜面を登ること2時間少々で、徐々に視界が開けてきて、左手にある2106m標点の通称中四阿山が肩を並べてきます。

このあたりから林相が針葉樹に変化してきました。

牧草地以降ときどき右手に見えていた浅間山も遮るものがなくなり、麓の嬬恋村の高原の全貌が見えてきました。

稜線の先に目指す四阿山の尖塔が見えてきます。

高温でモンスターが溶けてしまった樹林の緩斜面を登っていくと、お隣の根子岳への分岐を通り過ぎます。

もうすぐ山頂。

最後の急登を登ったほんの少し先が山頂です。

到着。

登ってくる途中は見えなかった尾根の反対側(北側)の風景が見渡せます。

北西にあるお隣の根子岳。
山麓のスキー場は菅平でしょうか。

ぐっと拡大すると遠方は北アルプスの山々が屏風のように連なります。

その右側の北方向、日本海方面です。

妙高の山々がぐっと近く、手に取るように見えます。

その右側は志賀高原方面でしょうか。

深い山並みが山頂北東側の尾根の向こうの万座・草津方面まで続きます。

そして、東の嬬恋・長野原の高原の向こう側は浅間隠山・鼻曲山でしょうか。
神奈川県に住む自分にとっては、同じ関東とは思えない広大な辺境地が広がっています。

絶景を堪能したあとは、上田盆地を目印に往路を引き返す滑走開始です。

登ってくる間ずっと「どこを滑るんだろう?」と感じていた木立の密集に突っ込んでいきます。

たまに広い雪面が現れますが、1回ターンすると次なる藪に突入してしまいます。

密な木立の中の融けかかった雪にあたふたしながらの、ぎたぎたシュプール。

やっと広い牧草地に戻ってきましたが、ここはもはや最終盤です。

ヌカヌカ雪の緩斜面でターンするとたちまち減速して止まりそうになります。

止まらないように直滑降してスピードを出すと、アッという間に牧草地の外れまで下ってきました。

樹林内の広い(滑走するには少し狭い)登山道を滑ると、これまたあっという間に登山口でした。

帰り道の東部湯の丸I.C.に向かう途中の上田市真田本城跡から見た四阿山(右)です。
左隣にあるスキーの名山、根子岳が真っ白なのと比較して、全体的に雪がなく黒いですね。
滑走するよりは展望を楽しむ山なのでしょうか。

そういえば、この日は50名は居たと思われる登山者に対して、スキーヤーとボーダーは合わせても5名のみでした。


●2021年2月13日(土)
あずまや登山口駐車場(あずまや高原ホテル;9:20)→四阿山(13:00)
→あずまや登山口駐車場(14:10)



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