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2018年6月18日月曜日

笹ミキ沢 (沢登り)

本格的な梅雨入りとなって久しい6月中旬の週末。
関東地方の天気予報を見ると、なぜか日光だけが日曜日の日中だけ晴れるとの予報が。

というわけで日光の近くの足尾に出かけることにしました。
神奈川からだと群馬県の大間々から渡良瀬橋沿いに行くので、群馬県かと思っていたら、栃木県の日光市だったのね。


渡良瀬川沿いの道路を溯って行くと、何故か予報に反して雨が降り出しました。
少々休憩しながら様子を見るも一向に止む気配がなく、少々ブルーな気分となりながら、庚申山の登山口に到着。
かじか荘の先にある登山者用の駐車場は、雨なのにほとんど満車でした。

一人だけ準備中の方が居たので声をかけてみると、コウシンソウの時期だから混んでるんじゃないかとのこと。
地形図のこれから目指す源頭の近くに「コウシンソウ自生地」と書いてあるのに気づきました。

満車の駐車場の上の方にあるもう一つの駐車場に2台分くらい残っていた最後のスペースにクルマを停めて出発。


庚申山への登山道は最初はずっと林道です。
林道を歩くこと30分少々で笹美木橋に到着。
この下を流れる笹ミキ沢を遡行します。


左右交互にガレが押し寄せる沢を登って行くと、3メートルほどの滝が行く手を阻みますが、右岸に釣師のロープが完備してありました。


さらに少々進むと、前方に空間が開けて大きな滝が見えてきます。


開始早々にこの沢の前半の見せ場、二段25m滝です。


堂々かつ優美で、これを見に来るだけでも価値があります。


登れないので右岸を巻きます。
立ちはだかる岩の左端を「く」の字に越えて行き、


そのまま右方向へトラバース気味に進みます。
樹間から見える滝の落口の数メートル上くらいに向かう踏跡を辿って行くと、
枯葉が溜まった高さ数メートルの溝の上に出るので、そこを下りて落口へ。


落口の左岸から右岸を見たところです。
右の茶色いところを下ってきました。




先へと進みます。


少し狭くなったところを右にカーブしながら通り抜けて、小滝を越えて行きます。



このナメがあらわれるとすぐに、


また前方に大きな滝が見えてきました。


15mの直瀑です。


この滝も登れないので、同様に右岸を巻きます。
茶色い落ち葉が溜まった沢状を登り、


滝を横目に見終えてから細くなったところを這い登り、行き詰ったら踏み跡を右上へと辿ります。(このあたりはスリップ厳禁)


小尾根上の地形を越えると、滝の十数メートル上流の沢が見下ろせるここにでますので、目の前の窪地を下って沢に戻ります。


沢に下りたところから落口の方を見るとこんな感じです。


すぐ上には6mの滑滝が見えてきました。


見た目、いかにも途中で滑って釜に戻ってきそうな感じですので、巻きます。
巻きは滝壺の右をへつって、滝のすぐ脇にある狭いルンゼを突っ張り気味に登ります。
落口と同じくらいの高さになったら、泥付きの壁をトラバースして、


落口の少し上に抜けます。
ちょっと高度感があるのと、先にホールドがあるのかが不安でしたが、要所に準備されているような安定したスタンスがありました。


このあたりで、もうすぐ1170mの枝沢が左岸から入ります。


枝沢は少し先に滝があります。


ガスで煙って良く見えませんが、さらに上にも滝が続いているみたいです。


本流は少し先で二条4mの滝となります。
ここはどこでも登りやすそうです。


釜をへつって右端のルンゼ状を登りました。






1220mの左岸枝沢は、正面から二条の滝で落ちてきます。


近寄って奥を覗くと、まだ上にあるみたいです。


右側の細い流れを少し登ってみると、


20mくらいの滝でした。


平凡な左側の本流を進みます。


本流は一旦南向きに曲がり、すぐに北西に向かいますが、そこから滝が2つ続きます。
最初はこのナメ滝。


これは左側の流れ付近の階段状を登ります。


すぐ上で沢が左曲すると、廊下状の奥に8mがあります。
そんなに急ではなさそうですが、水流を強烈に受けそうなので、巻きます。


巻きは右岸の小尾根上から始まります。
2つの滝の間で沢を曲げている小尾根に乗ると踏み跡が続いています。


この巻き道は8m滝の絶好の展望台となっており、先に続くミニゴルジュまで見通せます。


枯葉の急斜面をトラバースしてゴルジュの上まで巻いてきました。


越えてきたゴルジュを振り返ります。


右岸をこの写真の中央くらいの高さでトラバースし、右の太い木をまたいでやってきました。


難所はこれで全て終わり、端正な渓相のなかをのんびり行きます。


晴れていれば一層美しい所に違いありません。
そういえば晴れるんじゃなかったのか。


1310mの二俣を左へ。


続く1320mも左。





1350mくらいからは徐々に水が減り始め、右岸に獣道らしき踏み跡ができてくるので、辿ります。


いつしか獣道も不明瞭となるので、涸れた沢に戻り、脱渓地を選びます。
1450mくらいで右岸の尾根が低くなり狙いたいところですが、びしょびしょのブッシュで濡れるのを嫌って躊躇します。
あの尾根の向こう側には庚申山荘から下ってくる登山道があるはずで、そこが最短の下山ルートですが、すぐ先に廃道となった船山新道が横切っているはず…


結局船山新道の横断点は見つけられず、そのまま標高1540m付近まで涸れ沢を登ってきてしまいました。
ここは右岸尾根が指呼の間に近づいて見えます。丁度反対側からお山巡りの登山道が尾根上に登ったあたりでしょうか。


思い切って笹の斜面を駆け上ると、あっという間に尾根上の登山道に出ました。
ここで装備解除。


さて、当初の目論見よりも登りすぎてしまったここは、地形図に記載されている「コウシンソウ自生地」の割と近くです。
せっかくなのでコウシンソウを見物していこうかしら。

お山巡りコースを反時計回りに歩き始めます。
が、そういえば「コウシンソウ」ってどんな植物なのか、わかりません。
これかしら。


ハングした岩の上にも花が咲いています。


これかしら??


これじゃないよね。


遅い時間なので尋ねる人も居らず、スマホも圏外なので、結局わかりませんでした。

というわけで、お山巡りです。
ガイド持ってないので、看板がついていたところ以外は名前はあてになりませんよ。
鬼の耳こすり

めがね岩

縁結び庚申?

大胎内?

庚申の岩戸

庚申の岩戸
一瞬晴れ間がのぞきました。


天気の良い日に来るとわかりやすいのでしょうね。


一の門?

庚申山へは登らずに下山します。



林道まで戻ってきました。


●本日の反省
①予報が当たらなかった。
 と思っていたら山頂は晴れていて雲海が広がる絶景だったということを家に帰ってからSNSで知った。
②わざわざコウシンソウを見に行くんだったら、予めどんな植物なのかを予習していこう。
 せめて登山口で。



2018年6月17日(日)
かじか荘(9:00)→笹美木橋(9:40)→(笹ミキ沢遡行)
→二段25m滝(10:15)→15m滝(10:40)→1170m二俣(11:00)
→1220m二俣(11:45)→本流遡行→1320m二俣(12:45)
→標高1540mより右岸尾根登山道へ登る(13:50)
→登山道(13:55)→庚申山登山道分岐(15:00)→(登山道下山)
→旧猿田彦神社跡(15:35)→一の鳥居(16:20)→かじか荘(17:10)

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