2024年の夏は、9月半ばをすぎても猛暑が収まりません。
暑すぎて関東各地は午後から夜半にかけて線状降水帯が猛威を振るい、特に山沿いは天候がとても不安定な日が続きます。
標高が低くて気温が高くとも冷却効果が期待できて、かつ大雨が降らない場所を探してみると...
ここは茨城県常陸太田市、旧水府村下高倉町の武生(たきゅう)林道にある武生神社。地理院地図では竜神ダム・大吊橋の北約2kmほどにある武生山近くの鳥居マーク付近です。
参拝用なのか駐車場のように広い路肩にクルマを停めてスタート。
地形図にはここからまっすぐ亀ヶ淵方面に下って行く歩道が記載されていますが、現地ではそれらしきものが見当たらなかったので、舗装道路を少し下っていくとある木製の展望台の様な建造物(GoogleMapでは「宝剣洞展望台」と書いてあるところ)付近から下って行くことにします。
下の画像で右のヤブの中に見える緑色の標識の横からまっすぐ下って行くと、
右手から本来通りたかった径が合流し、
水戸で34℃・湿度80%超えの今日、低山を30分ほど歩いて既に汗だく、暑さでめまいがしてきたので、早速淵に浸かって小滝を越えます。
入渓前に水浴びをしてカラダを冷やしている、いわきから来たという二人組に挨拶してお先に出発。
通過したときは全く気付かなかったのですが、よく見ると左岸の高いところにアンカーの様なものが連打してありますね。
注意してみていなかったので、どのくらい打ってあるかがわからないのですが、最後に1回だけ使用するところがありました。
淵の奥が小滝となっており、越えられるのか?と思っていたら、右岸にちゃんとお助けロープがありました。(使わなくても通過できますが。)
水線付近の岩がヌメるもののよく探せば手掛かりがあったので、ヤツメウナギ泳法(死語)で滝へとにじり寄ります。
ようやく岩を這い上がって滝を越えました。
流れが東から西へとUターンすると、谷は一旦ぎゅっと細くなり、3mほどのかぶり気味の滝となります。
これは普通無理でしょ。
難所という場所がない川ですが、泳ぐ必要がある場所はここが最後となります。
これは普通無理でしょ。
でも右岸に立派なクサリが取り付けられています。
クサリで越えた滝の上は、少しの区間どうしよう?というくらいの巨岩が転がっていましたが、弱点を探して何とか越えると、中武生を指す看板に到着します。
尾根の取り付きにはトラロープも設置してあり、登山道の様なものを期待して登り始めますが、そんなに立派な径ではなく、藪の尾根に踏み跡程度に続き、汗だくで藪を払いながら登って行くと中武生の下でぱっと視界が広がり、個人の住居の敷地にでました。
敷地を通り抜けさせていただき、武生林道の舗装道路にでて出発した神社の鳥居を目指します。
途中にあった展望スペース(GoogleMapでは「奥久慈見晴らし台」)から見えたものは??
ちなみに、ここに至るまで同種のアンカーとクサリは何か所かで見かけましたが、特に使う必要を感じるものは無く、一方で強制的に泳がされるところには何も設置されていないといった状態が続いていました。
いったい誰が何の目的で設置したのだろうと不可解に思っていましたが、最後の最後で重宝させていただくこととなりました。
ここから登って行く径路の様なものがありますが、渓を出るのはもう少しだけ我慢して、看板で合流する左岸枝沢を遡行していきます。
枝沢を15分ほど遡ったところにあるこの滝の少し手前の左岸に、正面から出合う枯沢がありますので、その枯沢と遡って来た枝沢の間の尾根を登って行きます。
地味なピンクテープがあり、奥に踏み跡のようなものが見えます。尾根の取り付きにはトラロープも設置してあり、登山道の様なものを期待して登り始めますが、そんなに立派な径ではなく、藪の尾根に踏み跡程度に続き、汗だくで藪を払いながら登って行くと中武生の下でぱっと視界が広がり、個人の住居の敷地にでました。
最後の林道歩きは途中自販機もなく、暑くてふらふらでした。
●2024年9月15日(日)
武生神社(7:50)→亀ヶ淵(入渓;8:25~8:45)
→標高240m右岸枝沢出合(9:25)
→標高280m左岸枝沢出合(11:40)→小次郎淵(11:50)
→武生林道看板(12:30)→標高300m尾根末端(脱渓;12:50)
→中武生(13:50)→武生神社(14:50)
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