2024年の夏に日本列島を連打した台風9号・10号は、関東地方への甚大な影響は無かったのものの、降雨が続いた川の水量はなかなか減りません。
普段はあまり水が流れていない小さな川に釣りにでもお出かけしましょう。橋の下流で右岸から出合うのがこれから遡行していく小坂志川です。
アルミ橋の下で入渓準備して、両岸に林業施設が点在する幅広い川を遡って行きます。
単調な渓相が続くことに加えて収穫もなく、すぐ脇が並走する林道の法面となってきたので、湯場ノ沢少し手前の崩落個所(林道は通行可能)から林道を歩くことにします。
湯場ノ沢出合から6~700mほどでウルシガ谷沢の出合となります。
入山禁止のバリケードが立つ(但し、一方で伐採作業を実施しているかの表示もありました)ウルシガ谷沢林道を左に見送り、300mほど進むと広場のある橋に到着します。
林道が離れていくと川原が無くなり、いい雰囲気の沢になってきたと思う間もなく3mのナメ滝が登場しました。
右岸から巻きます。(ロープが無くとも巻ける巻き径に、トラバースするとにき足に絡むようにロープが張ってあります)
すぐに右岸からトウノ木沢、左岸からキットウ谷沢を合わせ、左岸の尾根の末端にある都の標柱の先からゴルジュに入りました。
ゴルジュと呼ぶには両岸が低くて傾斜も緩いので、何と呼ぶのが良いか迷うようなゴルジュです。
橋の先を万六尾根方面に登って行く新し気な林道にはロープが張られており、橋から見下ろす小坂志川の上にもなにやら張られています。
距離的にはキットウ谷沢流域あたりで作業しているとのことですが、その気配は全くありませんので、ここから造林作業の跡が散見される沢を遡行していくことにします。
難しいところは全くなく、水深は意識して深いところに入らない限りは腿くらいまででした。
倒木で塞がったところを越えると、短いナメと浅い釜が組み合わさった渓相となり、その先でまた次のミニゴルジュに入ります。
ごらんの通り、登ったりヘツったりするような箇所は無く、「沢登り」の価値観ではかなり退屈な感じですが、ハイキングと考えるとキレイな水辺をのんびり歩く、今日の様な暑い日にはとても爽快なところです。
ここも「一跨ぎ」の感覚で進んでいきます。(ドボンと落ちても水深はせいぜい太ももくらいです)
そしてまた、小さなナメと淵を進んでいきます。
ごらんの通り、登ったりヘツったりするような箇所は無く、「沢登り」の価値観ではかなり退屈な感じですが、ハイキングと考えるとキレイな水辺をのんびり歩く、今日の様な暑い日にはとても爽快なところです。
ここも「一跨ぎ」の感覚で進んでいきます。(ドボンと落ちても水深はせいぜい太ももくらいです)
カーブを曲がった先もまだまだ同様の光景が続きます。
この感覚はゴルジュ=函というよりは、京都の町家にある坪庭に近いですね。
画像を見ていると同じような景色の連打で、もういいよといったところですが、実際に歩いていると、お散歩している感覚です。
画像を見ていると同じような景色の連打で、もういいよといったところですが、実際に歩いていると、お散歩している感覚です。
右岸に小さく巻く踏み跡もあります。
●本日の反省
・小坂志川の下流は単調で魚影なし。
特に標高350m付近から上流の地形図左岸にガケマークがるあたりからは、林道のコンクリート壁がモロに川に接するところが多数あり興冷めかもしれません。
上流部に入渓し直してから、結構魚影が見られるなと気付いたときには既に小型化していて遅すぎました。
小坂志川は詰めの急斜面以外に困難なところはなく、一般的な「沢登り」の対象となる沢ではないため長らく訪れる機会がありませんでしたが、人生の終盤を迎えるにあたり実際に行ってみた感想は、暑い夏の日に渓流を通して自然の美しさとやさしさが肌で感じられる素晴らしいところでした。
アプローチと中盤以降がちょっと冗長ですが。
●2024年9月6日(金)
笹平バス停(8:00)→臼杵山登山口(入渓;8:10~8:25)
→湯場ノ沢出合(脱渓;9:40)
→標高420m林道橋(再入渓;9:55)→小坂志側遡行
→キットウ谷沢出合(10:25)→530m右岸枝沢出合(11:15)
→610m二俣(11:50)→右俣遡行→6mトイ状滝(12:00)
→3mスダレ状滝(12:20)
→870m右岸枯沢出合(脱渓;12:50)
→万六尾根(13:20)→連行山(13:25)
→山ノ神(13:45)→和田バス停(14:50)
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