2023年3月18日に奥只見シルバーライン冬季通行止めが解除されたものの、最長3.9kmの17号(明神)トンネル内のT字路から抜ける銀山平は通行止めが続き、三週間近く経過した4月5日に、ようやく石抱橋方面への往来が可能となりました。(船着き場方面は本日時点でもまだ通行止め。シルバーライン自体も18:00~翌朝6:00までは通行止めです。)
銀山平出口から突き当りT字路を右折した先にある国道352号線(樹海ライン)の石抱橋は、橋のすぐ先で枝折峠への除雪が開始されたばかりで、雪がぎっしり着いた道路の反対側は、雪崩の危険により路駐禁止となっていました。
左側に張り出してくる小尾根の二番目が登る尾根です。
上の写真の一番左側の白い尾根(最初の尾根)も、もちろん登って行けます。
目的の尾根は取り付きが比較的急なので、左側の沢沿いから徐々に登ると、左隣に最初の尾根を見下ろしながら登って行くようになります。
柳沢を滑った経験がないので、この状態で滑り抜けられるかが大変気になるところですが、結論を先に申し上げると、十分滑走することが可能でした。
さて、尾根は次第に緩やかとなり、左を並走する尾根と少し先で合流して道行山へと登って行きます。
小倉山山頂手前をトラバースして通過すると、山頂手前の高みとなる前駒に向けて広い段々の雪稜を登って行きます。
それまでも見えてはいたものの、山頂付近のドームが全て見晴らせる様になり壮観です。
既に源頭を滑走した人たちがものすごい勢いで山頂へと登り返していきます。
自分はフラフラになりながら、最後の急斜面でスキーを担いで急登を登ると、すぐに雪解け水が豊富に流れる駒の小屋に到着です。
小屋から山頂まではあっという間でした。
来た方角を振り返ると、見下ろす権現堂、白い守門・浅草岳。
その右にはずーっと見ながら来た荒沢岳から続く奥利根から尾瀬への山々です。
山頂でお会いした方は、オツルミズ沢の源頭を滑走していきました。
滝ハナ沢源頭の畝る局面を左側に見ながら、小さな割れ目を越えて山頂への最後の一登りです。
小倉山を越えてから二時間半くらいかけて見てきた景色が、どんどん後ろへと飛んでいきます。
小倉山の下をトラバースした後は、道行山へと登る距離を極力減らすべく、緩斜面の稜線を勢いをつけて滑って行きます。
ここから30分くらいは我慢の登り返し...
道行山で最後の大休憩です。
それでは、柳沢へ最後の滑走。
上から斜面を下向きに撮影するとそんなに急には見えませんが、
ここまで往路の六分の一の時間だで。
やっぱオツルミズ沢をちょっと滑ればよかったか?
まだこの先でも見えるけど、四方を一気の見晴らしはここで見納めです。
上から斜面を下向きに撮影するとそんなに急には見えませんが、
出だしは結構な傾斜が続きます。
左岸から沢が合流する右カーブへと一段ギャップを下りて滑って行くと、枝沢のすぐ上で、下から見た時に不安を煽ったデブリが止まっていました。
カーブして荒沢岳に向かって滑って行くと、左岸から何か落ちてきてますね。
右岸斜面を斜滑降でクリア。
ハイエースくらいのブロックの下を難なく通過。
デブリの先には往路の記憶を想起させる風景が広がります。
ここまで来ればもう安心。
すぐの右カーブの先で、今度は右岸から。
0 件のコメント:
コメントを投稿