神奈川県中央北部にある愛川町は、人口約4千人の小さな町で、宮ヶ瀬ダムとその下流に位置しています。
この町の最高峰、仏果山を目指します。
3年前の2017年の1月下旬に、鳥居原を出発して宮ヶ瀬ダムを経由しここまでやって来ましたが、そのとき最も好展望だった山頂のみを山麓から往復します。
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国道412号線の半原小学校入口交差点(セブンイレブン愛川半原店がある信号です)から宮ケ瀬湖への上り坂を登り、登坂車線のある右カーブを過ぎ、左側にある喫茶店「仏果堂」の先を100mほど行くと、橋の手前左側に仏果山への登山口があります。
道路の反対側(半原から行くと右側)に下っていく枝道の路肩にクルマを停めて、標高差400m少々の山頂目指して出発です。
登山道は植林の中を緩傾斜で登っていき、山頂までの4分の1のところで林道を横断。
更に同じくらい進むと、ぱっと視界が開けて高圧線の鉄塔下を通過します。
ここが山頂までのほぼ中間点だと思います。
関東平野と多摩丘陵が眼下に広がります。
更なる展望を期待して先へと進みます。
植林はいつしか自然林へと変わっていきます。
徐々に傾斜が増して、木の階段が増えて来たと思うと間もなく、立派な展望台のある山頂に到着しました。
登山口から1時間少々でしょうか。
展望台に登って下を見下ろすと、結構な高さが実感できますが、、、
何より素晴らしいのは、顔を上げたときに飛び込んでくる大展望です。
蛇行する中津川沿いに続く愛川の町と、その向こうに相模原方面、遥か先には霞む東京都心までが一望できます。
そして、その右手の厚木方面にはお隣の山、経ヶ岳への稜線が延びています。
経ヶ岳山頂の先には江の島が。
更に三浦半島と房総半島まで望むことができます。
さらに右手は、平塚方面の平野から大山への稜線が立ち上がります。
そして、稜線は蛭が岳を頂点とする雪を纏う山並みへと続きます。
蛭が岳の上空にだけ何故か小さな雲がかかっていました。
宮ケ瀬湖は入浴剤の様に濁った青緑色をしています。
宮ケ瀬湖の下流方向です。
写真にはほとんど写っていませんが、ダムを隠しているお隣の高取山の山頂にも、ここと同様の展望矢倉が立っています。
ダムの先には大菩薩連嶺です。
左端の雪が露出しているのは、白谷ノ丸付近の白ザレでしょうか。
本日は蛭が岳やスカイツリーと並んで、遠景の中で最も目を引くところでした。
更に右へと視線を回していきます。
ここまで展望が効いて、風も弱く日差しも暖かい日は1年を通しても滅多にないでしょう。
展望を満喫する時間を含めて、往復3時間もあれば十分でしょう。
道は整備され、標識は完備しており、思い立ったらいつでも安心して登山できます。
というわけで、地図もコースタイムも省略させていただきます。
2020年2月1日(土)
思い立ったらすぐ行ける。 首都圏近郊のハイキングの記録はこちら。
●本日の反省
写真から想像できる通り、この日は日本全国快晴で、北アルプスの稜線では粉雪のスキーも楽しめたそうです。
ですが、あまりにお手軽で、好展望が満喫できるここに来てしまうと、なんだか苦労して高い山に登ったり、遠くまで出かけてしまう気力が失せてしまいますね。
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