2019年が明けた初めての晴れた日に、展望を期待して関東の低山へ。
国道122号線足尾付近から県道293号線で庚申川沿いに上り、足尾温泉の国民宿舎「かじか荘」の先にある庚申山登山口の駐車場は、コウシンソウの開花期は満車でしたが、今日は一台も停まっていません。
ちょうどここまでは夏タイヤで来ることができました。
駐車場を出発すると、2段あるうちの上の駐車場に先行者と思われる1台が停めてありました。
林道にうっすらと残るその足跡をたどります。
天狗の投げ石に半分くらい被る積雪量です。
林道終点となる一の鳥居からは心なしか徐々に雪が多くなるように感じました。
水ノ面沢沿いの登山道を上っていきます。
ところどころにある看板付きの岩はブログやSNSで見慣れており今更感がありますが、雪景色なので全部撮っていくことにします。
百丁目石は撮影省略です。
この辺りからスパッツ装着。
出発してからのんびり歩いて3時間弱、一の鳥居からは1時間半ちょっとで猿田彦神社跡に到着です。
庚申山荘は左へ行ったすぐそばです。
庚申山荘前の広場はすっかり冬の装いとなっていました。
勝手なイメージで雪は少ないだろうと思っていたのですが、意外な展開です。
庚申山荘は人の気配がなかったのですが、お正月休みの間にだれかが階段を除雪に来たみたいです。
そして、庚申山に向けて真新しい一人のトレースがついていました。
ありがたくトレースを使用させていただき、急斜面を上っていきます。
夏の間は岩壁をポタポタ滴る水は、小さな氷瀑となっていました。
快晴の下、垂直の岩の合間を縫う登山道をぐいぐい上っていきます。
途中の難所にとりつけてある梯子や鎖の出ているところを使います。
ここでお山巡りの径が分岐します。
左側の山頂方面へ。
登山道沿いの岩壁の所々には洞窟や岩小屋があります。
空が広くなってくると平坦な山頂部が近いです。
登りついた山頂部の平地は膝上くらいの雪に埋もれていました。
先行者のトレースはここでワカンに替わりましたが、ワカンを持ってこなかった自分はラッセルして進みます。
途中の木立の合間から南側に見える袈裟丸連峰。
ここまで来たら山頂は目の前です。
左の肩に富士山が見えました。
木々に囲まれて視界の利かない庚申山頂上。
少し先に進むと北と西が見晴らせます。
先行者のトレースが向かっていったお隣の鋸山。
そのまた右隣の皇海山。
左側には日光の山々が続きます。
想像していなかった雪景色。
白根山周辺をアップで。
さらに左には戦場ヶ原周辺の山々が連なります。
それでは、来た道を引き返すとします。
登りのときは背中側で気づかなかったのですが、遠く関東平野まで見晴らせます。
小さく見える双耳峰は筑波山でしょうか。
お正月連休随一といってもよい、本当に良い天気の一日でした。
かじか荘でお風呂に入って帰ります。
●本日の反省
雪が多いのが誤算でしたが、「関東なんだから雪はそんなに積もってないだろう」と思っていただけで、誤算の根拠は何もなく、年末年始の時期のこの辺の標準的な積雪量がどのくらいなのかは未だにわかりません。
WEBで検索しても圧倒的に多い無雪期の記録に埋没してしまうのでしょうか、それとも今日みたいにそもそも投稿するほどの人数が入っていない?
でも、おかげさまで足跡とサル一匹以外は誰とも会うことなく、静かで好展望の山旅が満喫できました。
2019年1月4日(金)
銀山平(かじか荘奥登山口駐車場:6:22)
→一の鳥居(7:32)→庚申山荘(9:20)→庚申山(11:20)
→庚申山荘(13:10)→一の鳥居(14:10)→銀山平(15:10)
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2019年1月5日土曜日
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