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2018年8月13日月曜日

小室川谷(沢登り) 前半

2018年の「山の日」。
かつてこの祝日は大渋滞にハマった苦い思い出があるので、家で大人しくしていようかと思いましたが、お盆休み期間中に確実に晴天となる予報がこの日だけだったので、高速道路を使わなくても行ける関東近郊の小室川谷に行くことにしました。

それでも当日朝になると、大気の状態が不安定で関東各地は局地的に大雨が降るとの予報となりました。
雨が降りだす前に終了したいところです。

国道411号線青梅街道を山梨県丹波山村より甲州方面に向かうと、丹波山トンネルの1kmくらい先の左側に、丹波川の方へと下って行く道が分岐します。
道はすぐに三条新橋で川を渡り、泉水横手山林道起点のゲートに到着です。

ここの乗用車約10台分くらいのスペースにクルマを停めて出発準備。
祝日の早朝とあって、漁協の監視員のおじさんが日釣券を売っていました。

今日は小室川谷を日帰りするから、釣りをしたら帰って来れなくなるんで竿持ってこなかったよ。ゴメンね。
世間話をしていると、もう券が売れないとわかったおじさんは引き上げて行ってしまいました。

こちらはその間に下山用の運動靴を家に忘れてきたことに気付きます。
帰路は結構長い道のりなのでちょっと不安ですが、不便だけどフェルト底の渓流シューズを履けばいいか、、、
とりあえず、ゴム製のサンダルを履いて出発します。

舗装された立派な林道を20分くらい歩くと、小室向の標柱に着くので、ここから川原へ下ります。

小室川出合で泉水谷に架かる木橋を渡ったところで入渓準備します。
サンダルも距離が短かければ結構いけるな。

小室川谷は、最初は平凡な渓相が続きますが、水は透き通ってキレイです。
それに何となくWEBで事前に調べたのよりも水量が多い気もしないでもないが、まあ何とかなるでしょう。

最初の4m滝がでてきます。

左岸のロープを使って巻きます。

だんだん川原がなくなって、水深も深くなってきます。

続いて大きな釜の7m。
写真右のチムニー状から落口の右へと抜けます。

この谷には河岸に整地された幕場適地がたくさんあります。

標高930mくらいの右岸枝沢の滝。

標高950mで沢が右折するところにあるミニゴルジュ。

一番奥の6m滝は、手前で左岸へと泳いで渡り、右壁を登ります。

向こうから泳いでここに来さえすればあとは簡単。

右側の緩いところを登って抜けます。

すぐに沢が左折するところには、左岸から枝沢が滝で落ちています。

そして小さな廊下を抜けると、

S字峡入口の6m滝に到着しました。
左壁を登り、落口の左水中にあるスタンスを使う という報告もある模様ですが、かなり上級者の方のものでしょう。
先ずはこの滝のみを右岸から小さく巻きます。
せっかくロープ持ってきたしね。

落口の真上に登り、眼下の流木のところへ、、、

懸垂下降します。

巻き終わってから見下ろす、登らなかった滝。
ほんのちょっとの距離なんですけどね

それでは、S字峡を抜けていきましょう。
先ず、奥に見える小滝は、

ここからホールド豊富な右岸に飛び移ってパス。

奥で大壁に当たり右折するところは、

右壁から簡単に越えられます。

その上は瀞状になっています。

最後の方はざぶざぶ泳いて抜けると、

廊下の奥に小滝があります。
これは簡単に右岸を小さく巻けます。

小滝の下で、左岸に垂れ下がるロープをみつけました。
反対側の入口に全く気付かなかったのですが、左岸を巻いてくる径があるのでしょうか。

小滝の上は松尾沢出合でした。
右の本流へ。

出合のすぐ上には瀞や滑滝が続きます。

ここの下段は左壁を登って越えます。

登ったあとで見下ろしたところ

上段は簡単です。

ここから先しばらくは、余裕のある日程で竿を持って来たいところです。

美しい渓相は登れない8mCSまで続きました。

このCS滝は右岸垂壁を戻ったところにある怪しいロープで巻きます。
ちなみに怪しいのはロープそのものではなく、支点です。



1045mで川が右にUターンするところに張り出した尾根に空いた穴。
ちなみに写真左隅の低くなったところから蛇行をショートカットできます。


そして小室の淵に到着です。

奥を覗くと、小さなCS滝が見え、泳いで取りつくと左から簡単に登れるようにも感じられます。が、

定石通り右岸を巻きました。

巻道を登った上からは、淵の先が見通せます。

そして眼下には先ほど下から見た続きがありました。
ちょっと近くまで行って覗いてみましょう。

うぅ~ん。 これは全く無理だな。

入口のCS滝を越えたとしても、写真上の空間に出てきて、細い急流を通過してこなくてはなりません。
他人に説明するなら、やっぱり問答無用の一気巻きとなりますね。。。

上流にはユルいゴルジュ状の地形が続きますが、中の通過は面倒なので、引き続き右岸に何となく続く踏跡を行きます。

おでんのような岩のすぐ上で、

左岸から中ノ沢が合流してきました。
源頭まで完全遡行する場合はこのあたりが中間点となるのでしょうか。

後半へ続く

2018年8月11日(土)
三条新橋(6:50)→(泉水谷林道)→小室川谷出合(7:20)
→(小室川谷遡行)→松尾沢出合(9:30)→中ノ沢出合(10:45)
→雨乞滝(11:40)→蛇抜沢出合(12:40)→(標高1460m右岸枝沢登り)
→フルコンバ(13:45)→(登山道)→大菩薩峠(14:25)
→大菩薩嶺(15:10)→丸川峠(16:10)→(牛首谷登山道)
→(泉水谷林道17:00)→三条新橋(18:30)



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