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2016年11月6日日曜日

小中川 ヒライデ沢 (沢登り)

飛び石連休となった11月3日の文化の日。
天気が回復するとの予報だったので、ほぼシーズン最後の沢登りに、足尾にでかけました。
気温、水温とも相当低いはずなので、膝から上は濡れることがないとの目的で、足尾山塊の東側にある初心者向けのヒライデ沢を選定しました。


袈裟丸山の折場登山口が出発点。


舗装された立派な林道を5分ほど小中方面に歩くと、折場橋に到着します。
この橋の下を流れる、砂防ダムが連打されているのがヒライデ沢で、右岸に残っている踏み跡を辿って遡行を開始します。


5つ目の砂防ダムを超えると、すぐに緩やかな滝が連続します。


滝は、水が流れている岩が黒い所は滑りやすく、その上に落ち葉が載っていると、バナナの皮のようにツルツルですが、そこだけ注意していれば全て中を登ることができます。


小さなゴルジュ状の地形も見えてきます。


滝も出てきますが、どれもすぐ脇を簡単に登れるものばかりです。



入渓早々から続いた滝場は、枝沢が滝で合流する1250mの二股で終わります。


その後は、引き続き滑があらわれます。





滑が断続的ながらもしばし続くと、伐採地なのでしょうか、傾斜の緩い左側(右岸)が明るく開けてきます。


明るい沢の中を進むと、1310mの二股に到着します。
双方が急流で釜に注いでおり、左の本流を進みます。


そして、沢のハイライトはこれで終わってしまいました。
以降は、それまでのほぼ2倍の時間を単調な河原歩きに費やすことになります。


ごく稀に急流や滝状の地形がでてきますが、どれもインパクトに欠けており、あまり印象に残りません。
これは1450m二股直下の滝で、ここを右股に入って終了しようかどうかが悩ましいところです。


右股は稜線までまだ150m近い標高差があり、ヤブ漕ぎとなった場合のリスクと、稜線に着いてしまったら(小丸山にすら登らず)そのまま下山してしまいそうなことを考えて、本流を進み続けることとします。

沢は傾斜が緩やかで、広々とした林の中をチョロチョロと流れます。

山々の中を今年最初の木枯が轟々と音を立てて通り過ぎて行きます。
ガサガサと突然草木が揺れる大きな音は、木枯らしが通り過ぎるものなのか、上空を飛ぶ飛行機なのか、沢の脇の藪を自分が揺らす音なのか、それとも笹原を疾走する動物なのか?


標高1600mの微かな二股を右に入り、注意して進むと、すぐに右の稜線方向から踏み跡の様な細い流れが見つかります。
ここで靴を履き替えて、小さな流れを北へと辿っていくと、すぐに林が途切れて、登山道と見紛う様な獣道が交錯し始めます。
笹の背丈が低い所を選びながら、コルに向けて獣道を辿っていくと、袈裟丸山の登山道に到着です。

こちらは獣道とは間違い様のない立派な道。


せっかくなので袈裟丸山(前袈裟丸山)に登って行くこととします。
たぶん次に来る機会は無いしね。

頂上へ向かう途中で、下りてくる二人組の女性に「シャッター押してください。二人で写っている画像が撮れなかってので・・・」と頼まれました。
天気の良い祝日なのに、出会ったのは結局彼女たちだけでした。
鋸山方面?

赤城山

日光方面の山々

上空の雲の色が暗くなると、強風の中に今年初めて見る白い粉が舞い始めます。

風花の散る中を前袈裟丸山の山頂に到着。


寒いのと視界がないのとで、早々に退散。

遠くに関東平野を見ながら帰路につきます。


小丸山より望む袈裟丸山連山

賽の河原
もうすぐ登山口

登山口まであと少しのところにある草原の下に、本日遡行したヒライデ沢(恐らく折場橋で出合う)の支流が望めます。
短くて楽そうだし。 詰めもなさそうだし。。
こちらの方がなんとなく面白そう。
(強風でブレまくりの画像のみ)


もうすぐ夕暮れ。
ここに秋が終わる日がやってくるのも近そうです。



2016年11月3日(木)
折場登山口(9:45)→折場橋(9:55)→ヒライデ沢遡行
→1250m二股(10:30)→1310m二股(11:00)→1450m二俣(11:50)
→1655mコル(登山道:13:00)→前袈裟丸山(13:30)
→小丸山(14:20)→賽の河原(15:00)-弓の手新道
→折場登山口(15:40)

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