2023年の首都圏の夏は、9月に入ってからも猛暑日が続きますが、平野ではない場所では秋の気配が感じられるかも。
東京都檜原村にある三頭山(標高1531m)は、山腹に広がる檜原都民の森入口の駐車場が既に標高1000mで、関東平野よりも6℃以上気温が低いはずです。
というわけで、お昼ご飯を食べたお昼過ぎに、檜原都民の森にやってきました。
駐車場にある茶屋の奥。軽トラが止まっている少し先あたりが標高1000mなはずです。
都民の森と言えば、三頭大滝への整備された遊歩道からスタートする時計回りで紹介するガイドが多いように感じますが、本日は逆回転で進むことにします。
ただ、都民の森としてはあまり直登する登山道を登ってもらいたくない様で、傾斜の緩い左手の園路を推奨する表示がたびたび登場してきます。
が、この日は南西風だったので登山道が稜線の風下となる北側に逸れていくこの分岐からは都民の森の矢印に従って稜線の左(南)側の園路へと入ることにします。
登り方が違っても登る高さは変わらないはずなので、下りが出てくるリスクがある園路へと誘導する矢印には目もくれずに登って行きます。
この辺りで標高は1300mを越え、森を吹き抜ける風が、(秋風とまでは言いませんが)ぐっと涼しく感じられるようになってきました。
すぐに別の園路と合流する径を登って行くと、腐って立入禁止となった見晴し小屋に到着しました。
見晴し小屋からは登山道の傾斜がぐっと緩くなり、20分ほどで東峰への分岐が出てきたので、ちょっと右へと逸れて寄ってみました。
三角点のある東峰は最高点よりも3m少々低い1327.6mで、木製の展望台があり、木々の隙間から大岳山と御前山が望めました。
分岐へと戻ったすぐ先で木段を登ると、標識とベンチがある山頂に到着です。
晴れていれば富士山が見えるはずですが、残念ながら雲の中(おそらくこっち方面なはず?)でした。
山頂からは三頭大滝へと向けて下ります。
体感としては、先ほどまで居た東峰よりもぐっと低いところにあるように感じます。
この山の最高点ってどこなのだろう?
瑞々しい自然林を15分ほど下ると、ムシカリ峠というところで、大滝へは左折という表示が出てきます。
専用の立派な吊橋の上から滝見物。
帰路はウッドチップが敷かれた快適な森林セラピーロードを森林館へとトラバースしていきます。
森林館から駐車場へと下るにつれて、何故か暑さが増したように感じました。
大滝へと下る径は、伏流する沢沿いを緩やかに下って行く快適なトレイルで、徐々に水量が増えていく沢の流れを渡りながら、40分ほどで森林館と標高が同じくらいの大滝横にある休憩小屋の広場に到着します。
森林館から山頂までと同じ標高差を下って来たとは思えないほど快適な径でした。
ヒザが悪いお年寄りとしては、下りの傾斜が緩い今回の反時計回り方向の方がカラダに優しいように感じました。
何か精神的なバイアスでもあったのでしょうか。
●2023年9月2日(土)
檜原都民の森駐車場(12:35)→森林館(12:45)
→鞘口峠(13:00)→見晴し小屋跡(13:25)
→三頭山東峰(13:50)→三頭山山頂(14:00)
→ムシカリ峠(14:15)→三頭大滝(14:55)
→森林館(15:05)→檜原都民の森駐車場(15:10)
●首都圏は軒並み35℃を超える気温だったそうですが、標高1000mを超える森の空気はひんやり冷たくて爽快。特に標高1200m辺りから上は、理屈と計算では考えられない涼しさでした。
クルマを降りてから3時間未満のハイキングでこの体感はすごいかも。
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